【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[206:続続続続続続続199(2011/03/29(火) 19:41:47 ID:ggMpie66)]
Dragon side story
ドラゴンはいつの間にか部屋から姿を消していた。
主人の情事に居合わせるほど野暮ではない、そう言うかのように抱きしめあう主人と想い人に対して小さく鼻息をつき、フロントの方へと移動していたのだ。
フロント「よかったねー、貴方のご主人様。やっと、想いが通じたみたい」
「グルル…」
ドラゴンはフロントの女性に撫でられながら、小さく喉を鳴らす。
フロント「偉い偉い。ちゃんとわかって部屋を出てきたんだね」
フロントの女性は笑みを浮かべると、さらにドラゴンを撫で続けた。
ドラゴンはやれやれ、といった表情を浮かべながらもじっとそれを受け入れていた。
それが今ドラゴンにできる、ただ一つの暇つぶしだったから。
これからは暫く外で寝ることになるだろう。
季節が春で本当に良かった。
そう感じながら、ドラゴンは眠りについたのだった。
Epilogue
行為の後、俺達は二人でベッドに横になっていた。
一人用のベッドは二人で寝るには少々狭く感じられた。
「シューさん、本当に私でよかったんですかー…?」
「よくなかったらこんなことしてないだろ」
ペチン、といつものようにテスタの頭を叩く。
しかしその言葉は、本当に不安だったから出てきたのだろう。
その表情は微かに曇っていた。
「誰がなんと言おうと…俺はお前が好きだよ。嘘じゃない」
「シューさん…」
テスタの髪を鋤くように撫で、今日何度目かのキスをする。
そうしてやっと、テスタは笑顔を浮かべた。
「私もシューさんが大好きですー」
「知ってる」
互いの気持ちを確認し合い、クスリと笑みが零れた。
幸せというのはこういうことを言うのだろうか。
ふとテスタの方を見ると、安堵したのか小さな寝息を立てていた。
「…お休み…」
俺は小さく呟いてテスタの額にキスをする。
誰かの想いのおかげで気づけた自分の想い。
それを今改めて実感できる。
「…ありがとうな…ブラン…」
再び小さく呟いて、俺は目を閉じた。
目を閉じると今までの日々が蘇ってくる。
そこにはいつもテスタがいた。
そして目を開けた時にもテスタがいるのだろう。
これまでがそうだったように、これからも、ずっと―――…
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以上になります。
どこかに固めてアップすればよかったと後悔しました…。
それでは失礼いたいます。
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