【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[58:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2008/05/06(火) 20:12:06 ID:E1mFzgPg)]
ラディに飛びかかろうとして暴れるリゼルを無理矢理押さえつけてる間に、
暖かそうな料理が運ばれてきた。
久しぶりに誰かと食べる食事は楽しかった。
ラディは自分のギルドの話などをし、私は話の合間に相づちを打つ。
リゼルは、私が持ってきた小さな瓶をしっかりと抱きしめ、
中に入っている蜂蜜を黙々と食べていた。
ラディはそんなリゼルを見て楽しそうにからかう。
それに怒って言い返すリゼルを見ながら、
いつの間に2人は仲良くなったんだろう、と思いながら
食事の最後の一口を噛み締めた。
店の外に出た時はすでに辺りは暗くなっていた。
それでもプロンテラの商店街は賑やかなようで、
少し離れた場所にあるこの店の前まで人々の声が聞こえてきていた。
満腹の幸福感の余韻に浸りながら、ラディと一緒に道を歩く。
ラディは宿まで送ると言ってくれたけど、
おごってもらったばかりか、
そこまでしてもらう訳にはいかなかったので、丁寧に断った。
「それじゃ俺はこっちだから。」
曲がり角で足を止め、お礼を言い別れようとした時に、少しの寂しさを感じる。
こんなに他人と一緒に過ごしたのは本当に久しぶりだった。
他愛の無いお喋りをしながら、誰かと食事をする。
こんな簡単な事が素直に嬉しい。
私が喋れないとわかると、皆困った顔をするのに、ラディはそんな事は無かった。
まるでこっちが言いたい事が分かるかのように話をする。
話の中で不思議に思った事や、聞いた事の無い単語が出ると、
私が質問する前に説明をしてくれた。
もしかして、私の顔に出ていたのかなぁ
「おチビちゃん。あのさ。」
歩き出したラディが立ち止まってこちらを振り返る。
私はラディの声に顔を上げた。
「あー…その。」
「?」
「明日さ、よかったら一緒に狩りに行かない?」
思いがけない誘いで驚いた。
このまま別れてしまうのは何となく残念だなと思ってた所なのに…
やっぱり、顔に出ているのかもしれない。
私はゆっくり頷いた。
ラディが笑いながら私の頭の上に手を置き、髪をくしゃくしゃにする。
「じゃあまた明日ね。」
「主よ、明日本当にあのプリーストと狩りに行くのか?」
その晩、リゼルと一緒にお風呂に入り、1日の疲れを取っている時に、
全身泡まみれのリゼルが私を見上げながら明日の事を聞いてきた。
私はリゼルの身体に石鹸を擦りつけ泡だてる。
「うわ、もう泡はいらん!」
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