【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[57:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2008/05/06(火) 20:08:14 ID:WtfXz4Vc)]
「いえ、私はもう終わってこれから帰る所ですよ。
…ラディ、たまにはギルド狩りに参加して下さいね。
マスターが珍しくぼやいてましたよ。」
「あはは、まー気が向いたらね。」
プリーストの様子にアルケミストはしょうがないとでも言うように、肩をすくめた。
「3週間後に天津でお祭りがあるので、その時にギルドイベントするらしいですよ。
だからその日は絶対さぼらないようにっ。」
「はーい。」
天津のお祭り。
桜が舞い散る下で、
色々なゲームや屋台などの催しが1年に1回この春先の時期にだけ開催される。
私はまだ1回も行った事が無いけど、今年はリゼルと一緒に行ってみよう、
と思っていた祭りだった。
「それじゃ私はこれで。」
「またなー」
男プリーストはアルケミストに軽く手を振り、そのまま席につく。
アリフェスタと呼ばれたアルケミストは、
私と目線が合うと悪戯っぽく笑い、
「襲われないように気をつけて下さいね。」
と、とんでもない事を言いながら店を出ていった。
私も男プリーストの目の前の席に腰をかる。
リゼルが私の膝の上に飛び乗ってきて、そこに座った。
「あっと、ごめん、自己紹介忘れてた。
俺の名前はラディ。
さっきのアルケミストは、同じギルドメンバーのアリフェスタ。
良い奴なんだけど、時々口うるさくってさー」
水を置きに来た給仕に料理を注文してから、ラディが切り出した。
私から見たらとても仲良さそうだったけどなぁ。
「おチビちゃんの名前は?」
そう聞かれて、私はラディに手を出して欲しいという仕草をした。
「何?」
ラディが、手袋を脱いだ手を差し伸べる。
ラディの手の平は冒険者の手らしく力強かった。
短剣を軽く握る私とは大違い。
ゆっくりとわかりやすいように、ラディの手の平に指で文字を綴る。
「ユ ア…ユアちゃんね。
それで、そっちの仔山羊は?」
「…貴様、さっきから仔山羊仔山羊と…私を馬鹿にしてるのか!
私は仔山羊では無い!!
私にはリゼルという立派な名前があるのだ!!」
リゼルがラディの言葉に怒り、小さな両手で机を叩いた。
小さくてもリゼルはバフォメットの仔。
怒ると中々迫力があるのだが、ラディは平気なようだった。
「えー、どう見ても仔山羊だけどなー」
「きっさまぁー!」
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