【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[56:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2008/05/06(火) 20:06:28 ID:DvxSEYzw)]
私は驚いて身体をすくめ、男プリーストも驚いたように後ろを振り返り、
大聖堂を見つめた。
1回…2回…3回…
計6回の鐘を鳴らしてから、大聖堂は静まりかえった。
「ああ、そうだおチビちゃん。お腹空いてない?」
あまりにもの突然の問いかけに、最初何の事を言っているのか分からなかった。
やっとその言葉を理解してから、私は空腹な事に気が付く。
「お詫びにおごるからさ、一緒にご飯食べない?」
おごり…
情けない事に、その言葉に心が動いた。
「ハイ、決まりー
ここの近くにさ、美味い飯屋があるんだ。
こっちこっち。」
表情に出たのかどうかわからないが、私の返事を待たずに、
男プリーストは勝手に話を進めて歩き出した。
私は深く考えず、流されるようにして男プリーストの後ろについて歩きだした。
「我が主は、お菓子あげると言われたらついて行くタイプだな…」
腕の中のリゼルがポツリと呟いたが、私は聞こえないふりをした。
店の中に1歩入ると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
店内の床は茶色の板張りで、綺麗にワックスがかけられていて、
丸い木のテーブルが同じ間隔で並べられている。
隅には人の大きさと同じぐらいの大きさの、観葉植物の植木が置いてあり、
天井で回る空気清浄器のプロペラの風で葉が揺れていた。
繁盛しているのか、人の入りが凄かった。
色々な職の冒険者や、一般の人達が、
美味しそうな料理を食べながらお酒を飲み交わしている。
そんな賑やかな人達の隙間を縫うように、給仕が忙しそうにすり抜けて行く。
いつも宿屋の小さな食堂で食事を済ます私にとって、物珍しい物ばかりだった。
男プリーストは、慣れたように奥の空いてるテーブルに歩いて行った。
「あれ、ラディ、今から食事ですか?」
1人の男アルケミストが声を掛けて近付いてくる。
銀髪の長髪をポニーテールにまとめていて、
後ろに引いているカートにはパンダのぬいぐるみがちょこんと乗っていて可愛らしい。
傍らにはホムンクルスと呼ばれる小さな羊が佇んでいた。
羊は、モグモグと口を動かしていて、
ずっと見てると触りたくなってくる。
きっと口元は凄く柔らかいんだろうなぁ
リゼルが私の腕から飛び降りて、その羊と鼻をくっつけあった。
挨拶をしているようなその可愛い様子に、
心を奪われている間にも2人の会話は進む。
「そーそー、デートなの。アリフェスタも今から?」
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