【18歳未満進入禁止】弓職&踊り子命令スレ Part4
[34:高慢なジプシー(2010/02/06(土) 01:26:52 ID:7UcmP4vM)]
そもそも命令の仕方が甘いのですわ!
>>25
25の収集を受けて説明を聞く人を見回すと、前の検査のときに見た顔がちらほらと見受けられた。
「それじゃ、順番に私の研究室に―――」
すぱーんっと25の説明を遮るように音が鳴り響く。
どうやら高慢なジプシーの鞭の一撃が25の顔を襲ったようだ。
スナップを効かせただけの手打ちなため、威力は低いが不意を突いて驚かすには十分だった。
周囲の視線を受けながら高慢なジプシーは一歩前に出ると、
「その検査、前に受けたものとどう違うのか応えてもらえますの?」
そう25に言い放ちながら優雅に微笑む彼女の瞳は、その実笑っていなかった。
何せあの屈辱的な検査を受けてそう日も経っていないことを考えると、彼女にとっては憤慨するに
十分な内容だった。
目を白黒させながら二の句を告げない25に対してさらに迫り、
「あらぁ、そういえばあなたお一人のようでしたわね・・・くすくす・・・」
サディスティックな笑みを浮かべながら、ひゅんひゅんっと風を切るように鞭をしならせる高慢な
ジプシーを見て、何人かのダンサーやジプシーが続く。
間もなくして、25の断末魔のような叫びが響くのだった――――
>>27
25の説明の帰り道で呼び止められた高慢なジプシーは、相手に聞こえないようにぼそりと呟いた。
「・・・・本日二人目ですわ・・・」
その態度に27が不思議に思ったのか怪訝そうな顔を見せると、
「ええ。カアヒは知ってますわ。その付与条件も」
27にそういうとひゅんっと自慢の鞭を取り出す高慢なジプシー。
「わざわざのご説明ありがたいところですが、生憎わたくし、あなたのいう『特殊なカアヒ』は
かけてもらいたくありませんわ!」
威圧するように言い放つ高慢なジプシーに蹴落とされる27。
その有様は無理にかけようとしたところで詠唱中に邪魔されることは明白であった。
高慢なジプシーはため息をひとつすると、追い払うような手振りで、
「わたくしに近づかないでくださいな。そのようてな低俗な趣味はわたくしはありませんわ!」
27にしてみれば、高慢なジプシーのその態度は鼻につくものだがら、正面から向き合った状態では
どう見ても不利だった。
そのため悔しくとも彼にとっては引き下がるしか選択肢はなく、後には不機嫌な高慢なジプシーが
残ったのだった。
高慢なジプシーは宿に帰ると、酒場でアルコールを飲みながら不愉快な出来事を思い返していた。
(全く・・・これでは折角の料理もおいしくなくなってしまいますわね)
酒場には人気のクラウンがその歌声を披露しており、周囲ではそれ目当てと思しき女性が何人かいた。
それを見ていた高慢なジプシーは少し考え込むと、酒場のマスターに声を掛けた。
一度撒くが降りた舞台が再び上がったとき、そこには儀礼用の剣を担いだ高慢なジプシーと、
人気のクラウンが舞台上に立っていた。
高慢なジプシーはいつの間に着替えたのか、いつもの冒険者用の衣装ではなく、黒地に金と銀の
刺繍をあしらったステージ用の衣装を着て、女神の仮面をつけていた。
腹部は肌を完全に晒していたが、長袖を纏っていつもより露出の少ない衣装で、クラウンの歌声に
沿って、まるで物語の登場人物のように雄雄しく踊って見せた。
この余興は概ね好評だったのか、客からは絶え間ない播種が鳴り響き、高慢なジプシーは機嫌を
すっかりよくしてその日の終わりを過ごすのだった。
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