【18歳未満進入禁止】弓職&踊り子命令スレ Part4
[97:高慢なジプシー(2010/05/05(水) 23:07:19 ID:m9y3CJFU)]
なかなか仕事の目処が着かず申し訳ないですわ・・・・
なんとか時間を作りたいものですのですわね・・・
>>63
「・・・あなた本気で言ってますの?」
63の言葉に呆れたように言い放つ高慢なジプシー。
何せ63と自分の職業を比べても明らかに戦闘に不利な組み合わせであり、高慢なジプシーに
とってはリスクが大きいものだった。
「勿論本気だよ。何度も言うけど、僕が負けたら君の言うことは何でも聞こうじゃないか」
自信満々に言う63に高慢なジプシーは自分のメリットを考え込む。
(この方に例え勝ったとして・・・何かしていただくようなことが思い浮かびませんわね・・・・
足?お財布?・・・どれも自分でできますし、困ってもいませんから微妙ですわ・・・)
しばらく考え込んだ高慢なジプシーはやがて口を開き、
「・・・・・カード」
「ん?」
ぼそりと呟いた高慢なジプシーに聞き取れなかった63が問い返す。
高慢なジプシーは63に気だるそうな瞳を向けながら、今度はちゃんと聞こえるように言葉を紡ぐ。
「ゴーストリングCが欲しいですわ。GvGに参加していたとき欲しかったのですが結局手に入れる
ことはできませんでしたので」
彼女が求めたCは数あるCのなかでは価値のあるものではあるが、MVPなどの上位Cと比較すると
いまや若干見劣りするものだった。
まともに手に入れるには遥か遠いCだったが、非現実的というほどでもない提案に63は喜んだ。
「ああいいよ。僕が負けたらゴーストリングCを手に入れて君にあげるよ」
「その約束、絶対ですわよ?」
「勿論!」
念を押した高慢なジプシーに応える63。
両者の条件の提示とその承諾により、63と高慢なジプシーの勝負が成立したのだった。
二人は一度身支度を整えた後、PV会場に場所を移し戦闘を開始した。
後衛の高慢なジプシーにとっては前衛の63に圧倒的に不利なものであるが、勝負が始まって
みれば彼女は思いのほか善戦していた。
本来なら数分で終わるであろう戦いは既に30分ほど続いており、両者に疲労の様相が現れて
いた。
「はぁっはっ、ボウリングバッシュっ!!」
「〜〜〜〜っ・・っ・・!」
63の攻撃を受けてたじろぐ高慢なジプシーに畳み掛けるようにスキルを使用とするが、身体の
思い63から高慢なジプシーはあっさりと距離を取り、タロットを切る。
「くす・・・また戦車のカードですわv」
彼女のタロットカードの提示により63の武具が破壊され、身体にもダメージが降りかかる。
高慢なジプシーは63を近づけては「忘れないで」を展開し、距離をとると「運命のタロット」を
繰り返していた。
気の長い戦闘方法ではあるが、63のように前衛タイプにとって1対1となると、有効な手ではあった。
無論63も遠距離スキルはあるが、対人特化の高慢なジプシーに痛手を与えるには威力不足であり、
彼女にとってはあっさり回復できる程度ならばと、そのまま「運命のタロット」を繰り返す。
そのため63には遠距離スキルは精神力の消費に伴わない威力な以上、高慢なジプシーに近づいて
強力な一撃を二度三度と打ち込む戦法を取るしかないのだった。
「くすくす・・・まだやりますの?
インターバルはありませんので、回復アイテムもそろそろ底を着いてきたのではありませんの?」
得意気に63を挑発する高慢なジプシーだが、彼女にとっても長引くと回復アイテムを多く持てない
ため、内心では焦燥感を感じていた。
(せめて死神のカードさえ出てくれればよいですが・・・)
死神さえ出てしまえば自分の遠距離スキルで63を沈めるのは簡単であると踏んだ高慢なジプシーだったが、
運悪く現状まで目当てのカードが巡ってくることはなかった。
しかしながら、それまでに出たカードによりって63の武具は破壊されており、彼女を侮っていた
63は回復薬の量も底を着きかけていた。
一撃で倒れない高慢なジプシーにはどうしても何度もスキルをぶつける必要があるのだが、精神力の
消費が激しいスキルに63も半分やけになっていた。
「うぉぉぉおおおっ!!」
やがて雄たけびを上げながら「忘れないで」が解けた身で近づく63に、再度「忘れないで」を展開する
高慢なジプシー。
その単調なやり取りはそれまでの戦闘と同様な様子を見せていたが、唯一違うのは高慢なジプシーが
近づかれる前に使用したタロットのカードがとうとう死神をひいたのだった。
運よく死神のカードで一撃で倒れなかった63だったが、やはり一撃を与えてもするりと抜け出そうと
する高慢なジプシーに焦りを感じていた。
彼女にとってはあとは遠距離で「アローバルカン」を放てばよいのだが、63は既に回復薬が底を着いて
いたので、逃げ出されては負けは確実だった。
両者の思いの違いか、悠々と抜け出す高慢なジプシーに必死に手を伸ばす63は、彼女の豊かな胸を掴む。
「ぇっ・・・きゃっ!?」
そのまま勢いで高慢なジプシーの衣装を剥ぎ取ってしまうと、高慢なジプシーは胸をはだけたことより、
予想外の出来事にバランスを崩して倒れこむ。
そんな好機を見逃すはずもなく、高慢なジプシーに跨るようにして剣を向ける63。
その様子を高慢なジプシーは悔しそうな目で見上げるのだった。
こうして長時間に渡った攻防は、最後にはあっけなく63の勝利となった――――――
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