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【18歳未満進入禁止】総合命令スレ19【inハァハァ鯖】

[176:糾いのクルセ母娘(2011/11/15(火) 00:54:11 ID:c4DZstXU)]
>>171

 砂漠のどこかにあるというアサシンギルド。
 石造りの堅牢な要塞の一角から、女性の吐息が漏れ聞こえてくる。
「くあ…ん…」
 黒い色彩の傘を目深に被ったアサシンクロスが、暗殺者達を前に声の主であるギルド員である女アサシンを縛っている真っ最中だった。
 一糸纏わぬ裸体に、触手が這い寄るかの如くするすると赤黒い縄がかけられ、豊満な肉体に食い込んでゆく。
 間接や骨を痛めかねない強烈な緊縛を行われているにも関わらず、女性は喘ぎ声こそ堪えている物の吐息と瞳は潤んでいた。
 だが、それを見て卑下た笑みを浮かべる者は皆無である。
 そもそも下半身に欲望をたぎらせる者は皆無であった。
 彼女を縛っているアサシンクロスのオーラに気圧されているのだ。
 開始から今まで、彼は常に作業に没頭する細工職人のような目で彼女を責め続けている。
 全身を這い回る縄は巡り巡ってアサシンクロスの手に収まり、彼がそれを引くと全身に這わされた縄が肉体に食い込み女アサシンが甘い悲鳴を上げる。
「…これ以上縄を引けば、もう引き返せぬ故。果てさせぬまま終わるが、許せ」
 そう言って、アサシンクロスが縄から手を離すと、彼女の体を戒めていた縄がはらりと解け床に落ちる。
 同時に女アサシンも床に崩れ、荒い呼吸を繰り返し始める。
「それが汝の内側に眠る獣欲。飼い慣らすもかみ殺されるもお前次第だ」
「はい…心します」
 女アサシンは顔を上げ神妙な、しかし潤んだ瞳で頷いた。
「縄を打つのは暗殺と同じだ。念入りな下調べを元に、標的に忍び寄り首に絞首紐を巻くように、手にした縄を相手の心に巻き付けるのだ」
 アサシンクロスは言う。
「単に肉体に縄を打ち笑みを浮かべるのは、三下にも劣る事と肝に銘じよ。目的はそこではない。理性の殻に縄を掛け獣欲を絞り出すのだ。よいな?」
 静まりかえった部屋の中にアサシンクロスの声と、女アサシンの熱い吐息が響く。
 彼の持論に異論を唱える者は居なかった。


「終わったか」
 集まりが解散し、彷徨いと呼ばれたアサシンクロスが部屋にギルドマスターの部屋入ってくると長老が出迎えた。
「お疲れさまです」
 直ぐに控えの女性アサシンが彼に冷たい飲料を差し出した。
「なかなか縛りがいがあった女性だった。おお、かたじけない」
 礼を言いつつ、飲料を一気に飲み干す。
 酸味の効いた冷たい柑橘系の果汁が喉を滑り落ち、改めて自分の乾きを自覚する彷徨う者。
「ごちそうさま」
 彷徨いがコップをトレイに戻すと、女性アサシンは一礼し音もなく下がってゆく。
「最近は下心丸出しで尋問役をやりたがるのが多くて困ってたのでな。連中にはいい薬だろう」
 下心丸出しの若造達に対する尋問術の出張講座。
 彷徨いがアサシンギルドに呼び出された一つ目の理由であった。
「ところで、あの二人はどうしておる?」
「先ほど>>171と共に『特別室』に」
「任務の後の褒賞と有ってはさぞかし盛るだろうな」
「かたじけない…」
「なに。こちらもこの姿形を借りている身であるからお互い様よ。それに、あやつにとっても修行となるしな」
「なるほど」
 アサシンギルドの長は静かに頷いた。


 アサシンギルドの特別室。
 仕事を終えた者だけが入ることを許される報償の間。
 殺風景な石壁と、タイルの床にしかれた高級な絨毯。
 上品な香油が漂うそこに居るのはあぐらをかいて床に腰を下ろしたアサシンと、二人の女。
「お母様…どうしてもやらなければならないのですか?」
 両手で胸元と下腹部を覆い、おびえた顔を上げ母に問う娘。
>>171様の前だぞ。それにお前は縄人形でもなければ肉人形ですらない。すなわち畜肉と同じ。お前の人としての軌跡は本来オーク村で途絶えているのではないのか?」
 母が言う。
 共に全裸に、ガーターストッキングと長手袋姿。
 装束の色は母は黒く、そして娘は白い。
 肉体の張りはクルセイダーという職業に付いていたこともあって娘はもちろんの事、母もまた引き締まった肉体を惜しげもなくさらしている。
 胸元の肉付きは娘に一日の長があった。
 だが引き締まった長身の肉体に大人の色香を漂わせつつも年齢を意識させない若さを保つという、まるで淫魔のような肉体の母も負けてはいない。
 そして母だけは両乳房の頂に黒水晶の欠片で出来た装飾を施され、手に黒い光沢を放つ縄を手にしていた。
「今のままでは、お前はいずれ解体されオークかミノタウルスの食事となる。だが、そうはしたくない」
 沈痛な表情を娘を諭す母。
 陳腐な寸劇も、ここまで迫真だとそそられる。
 いや、そもそも二人のやりとりが演技などではないのは分かり切っているのだが。
 二人を眺めている>>171は思った。
 それ以上に、あれほどの娘に『魔物の餌』という選択肢を用意している魔族に憤りを感じていた。
「せっかく彷徨い様に救っていただいた命を、主のために使わずして何に使うというのだ」
「……」
 母の言葉に、娘が黙り込む。
 彷徨いは命の恩人であり、事実彼の介入がなければ今頃は死んでオークの腹の中だっただろう。
 母にしてもそうだ。
 魔族に捕らえられ処刑という末路を辿る所を、彼の目に留まり助けられたと聞いている。
 そして、二人は地獄の釜の底で再会した。
 生き恥をさらし合っていると言えばそれまでかもしれない。
 だが、お互いに相手の存在が自決を思いとどまらせていた。
 しかし生きるという選択肢は、彼は庇護の下での絶対服従を意味している。
 名誉ある死と、どん底での生。
 母は娘のために後者を選択したのだ。
「お前を愛するからこそ、大事に思うからこそ…いや、生きていて欲しいからこそ縛らなければならないのだ」
 言葉で語る時間は終わった。
 母は言葉と共に彼女に歩み寄る。
 手にした縄の先端を指で摘み引き伸ばしながら。
 娘は意外にも無抵抗だった。
 状況から言うだけ無駄というのを悟ったのもあるが、彼女とてある程度の調教は経験している。
 快楽を知っているからかもしれないな。
 目の前で縄を這わされてゆく娘を見ながら、>>171は思った。

 続きます


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