【18歳未満進入禁止】聖職者命令スレ Part12
[121:バルーン殴りプリ(2012/04/02(月) 11:05:48 ID:lxP1h6Sw)]
イズルード海底神殿。それは港から高速船を乗り継いだ先にあるバイラン島の奥深くにある古代の遺跡である。
あたり一面を染める幻想的な蒼の世界に、白い遺跡が点在するその場所は冒険者の中でもよく語りぐさになる場所でもあった。
「知ってる? アマツではマルスの干したものを、七輪って道具で焙って食べるんだよ。」
世間一般では3Fと呼ばれるエリアまで到達したRKとバルーン殴りプリは遺跡群の中を通り過ぎながら適当な話をしていた。
わらわらと集まる集団をRKの範囲攻撃で薙ぎ払いながら、更にその奥地にある本殿の方を目指して。
「こんな場所まで来て、食べ物の話になるんですね…全くもう、呑気なものですね。」
「だって、バルーンもお腹空かない? 此処のモンスターを見ているとさ。」
そう言われて周囲を眺める、先程までのエリアはまだ食欲を刺激するようなナマモノも居たのだが。
食べる所のなさそうなソードフィッシュとか、どんな味のするかも想像できないマルクに、爆発するイクラが視線に映るだけで。
「正直、このエリアのは食べれそうなのは…その、食欲が湧かない気がします。」
銛で狙ってくる魚頭の人間を鈍器で殴り倒しながら言葉を返す。
「確かに、ボクもこれは食べたくはないかなあ、ヒドラは結構美味しかったんだけどね。」
「この前のブラジリスで触手を大量に持ち帰ったのはそれですか。」
しっかりと焼いたヒドラの触手にアマツのお醤油を掛けて食べると美味しいんだよと力説するRK。
特に障害もなく、二人はそのまま5Fと呼ばれていた海底神殿の本殿の入り口まで、そんな話題を続けているのでした。
逸れた話題を続けて居られたのは其処までで、5Fの入り口を抜ければ言ってられなかったのだが。
「もの凄い数のお爺さんだったねー、しかももの凄いカミナリゴロゴロだし。」
ストラウフの群れを引き連れたポセイドンを殴り倒し、オボンヌの群れを引き連れたセイレーンを更に殴り倒して。
時間湧きになったデビアスを発見すれば、懐かしさに見とれていれば、追加注文のマーマンが半漁人の群れを引き連れて突っ込んできて。
RKが取り巻きごと薙ぎ払ってくれるとは言っても、取り巻き付きの生ものの大群はなかなか骨が折れるもので。
「支援ではないので、SPも結構来ますしね…突っ込みすぎですよ、もう。」
「うん、ちょっと流石に遣りすぎたかなー、なんて思ったりとか。」
SPを回復しながら休憩がてらに反省会を現地でする。伊豆5Fでこんなに苦労するとは思わなかったと互いに苦笑しながら。
此処に来たのは二次職になって以来だね、と昔を懐かしみ。あの頃は此処に辿り着くのが大変だった事を思い出せば思い出に浸る時間も増えて。
隠れているモンスターが居ると言う情報を忘れるほどに、その景色を楽しんでしまっていたのでした。
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)