【18歳未満進入禁止】総合命令スレ24【inハァハァ鯖】
[163:ギルド『歓喜の野』(2014/02/20(木) 22:21:05 ID:gl5ZMqMc)]
茶番成分多めです…
>>161様
「そうねぇ。あの子は一度死んだようなものだしぃ」
>>161(>>137)の指摘に、ヴェロニカは自らの顎に指を当てながらいつもの口調そう答えた。
「もしかして、同病相哀れむってやつかしらぁ?」
「かもしれんな。ヴェロニカ殿は博識であるな」
静かに頷く>>161。
「煽ててもなにも出ないわよぉ?私は出すほうだからぁ」
言いながら、右手を丸め筒を作りそれを上下に動かしてみせるヴェロニカ。
「サキュバスらしい。しかし、お主ほど人間に興味を持つ者もそうおるまい」
「そんなこと無いわよぉ。ゲフェニアにはジュノーの頭でっかちみたいな連中もいるしぃ」
先日会った学者淫魔達を思い出しながらヴェロニカは言う。
「ニコラ嬢を預けた派閥か」
「ええ。実は、マスターも貴方なら何とかしてくれると思ってるみたいだけどぉ?」
「それはつまり、彼女を抱く許しを出すと言うことか?」
「ええ。まさに同病相哀れむ。彼も貴方のような人間の方が、心を開きやすいと思ったんじゃないのかしらぁ?」
「そういう事なら、かまわぬが…」
「大丈夫よぉ。それくらいで焼き餅を焼くマスターじゃないわよぉ」
「むう。さすがヴェロニカ殿。お見通しか」
マスターたる自分よりも、配下の密偵に先に心を開いたら彼ははどう思うだろうか。
雌を巡る雄の争いは、もっとも原始的な争いの動機であるからだ。
「それに、あの子は『預かり物』だからねぇ」
ヴェロニカはそう言って含み笑いを浮かべた。
「失礼する」
>>161がノックをすると、部屋の中からか細い声で『どうぞ』という返事が返る。
ドアを開けると、そこには一糸纏わぬ姿で直立し、彼を出迎える少女の姿。
白磁のような、というには白すぎる肌は、まるで今し方息を引き取ったかのような寒々しさすら覚えるほどだ。
そんな彼女が身につけているのは駆真のヘアバンドと、ギルドの刻印がされた黒い首輪のみ。
最年少のメイよりも幼い肉体を、隠すことなくさらけ出す彼女の瞳は憂いに満ちていた。
(ふむ…)
確かに、見た目の通り生気が感じられない。
彼女を見ながら>>161は思った。
「抱かれなければ生が繋げないと聞いたが…」
彼の問いに、ニコラは無言で小さく頷いた。
「私は、生きているべき存在なのでしょうか…」
「無論だ」
即答する>>161。
「ジル殿はギルドのためにギアを、カヤ殿は錬金術を研究している。ほかの者達も、ギルドとギルドマスターの為に何かを成そうと必死になっている」
「私には…理由がありません」
「生を繋ぐ為、ではだめか?」
「このような生に、なんの意味があるのでしょうか?」
ニコラの言葉に、>>161は無言で服を脱いだ。
屈強な、しかしハイオークを思わせる若干灰色がかった皮膚。
「私も、お主同様レスター殿より命をもらった。彼の助けがなければいずれ朽ち果てる身故、ならば次に朽ち果てるまで彼に尽くすのが義と言うもの」
>>161は言う。
「……どうして…どうしてそこまで他人のために?」
「らしくはないなニコラ嬢。お主は元プリーストではなかったのか?」
「もう、神の力は喪いました。私はプリーストではありません」
「矜持まで捨ててしまうのはよろしくないな」
そう言って、>>161は彼女を抱き寄せ、なだらかな胸元に手を伸ばす。
「ん…っ…なにを…」
「そんな格好で待っていて、なにを戸惑う」
>>161は言う。
「この人外の肉体が、お主に通じるか試してみたい」
胸元をまさぐりながら>>161は言う。
掌を胸元に置き、ゆっくりと円を描きながら愛撫する。
掌に突起がふれる感触。
膨らみの皆無な胸元で、乳首がオノレの存在を強烈に主張し始めた。
「僧としての力を喪っても、他に何かできることはあるはずだ」
しこりたった乳首を指で摘まみ、扱きながら語りかける>>161。
「力も…なにもないのに…どうしろと…んっ…おっしゃるのですか!?」
切なげな吐息と共に吐き出される、慟哭。
「みんな、みんな…死んじゃったんですよ!私の先輩達…私を庇って…魔族に屈して…生き残った自分のために!」
「それでも、いや、そう思うならば生きるべきだ。生存者の義務だ」
戦場で生き残ることは、時に死よりも辛い事になるのを彼は知っていた。
「なにもできない、ということは無い。どんなに些細な事でも、何かできることから始めるべきだ」
>>161は震える細い肉体を抱きしめ、耳元でそう囁いた。
「ギルドの掃除でも、小間使いでも、なにも皆と肩を並べて狩りに出れば良いというわけではない」
「できる…ことから…」
「そうだ」
肯定する>>161。
「スゴいですね。反応が鰻登りだ」
別室で数値を計測しているインキュバスが色めき立つ。
先日彼女をギルドに託した派閥の代表だ。
彼が食い入るように見つめるのは、壁に据え付けられたダークフレームを模した姿見。
その中では>>161が小さな彼女を背後から押さえ、自身のイチモツを打ち込んでいる。
巨大なイチモツが、小さなニコラの中に納められる度に、彼女は背をのけぞらせている。
声は拾えていないが、さぞかし甘い鳴き声を上げているのだろうことは想像に難くない。
「生命を燃やして意志を生み、力と成して災厄を打ち消す。人間が考える、魔法の概念よ」
ヴェロニカは言う。
「技巧を凝らした我々の責めよりも効率がよいとは…悔しいですな」
「あなた達のテクに反応しなかったんじゃなくて、生きるという意志が希薄だったんじゃないかしらねぇ?」
「かもしれぬな…意志の力か…双影卿殿のお言葉、正直甘く見ていました」
「あの方は、魔族の中では早くからこの世界に顕現されているから、重みが違うわよぉ」
ヴェロニカは言う。
「ま、当分はアリスの格好で模させて小間使いでもさせようかしらねぇ…あのこのサイズに合うアリス服、有ったかしらぁ…」
その手の衣装はジルが隠し持っているが、彼女のではサイズが合うことはないだろう。
「人間の世界は、色々と得る物が多い。貴女にお任せして正解だった。これからも、よき関係を」
インキュバスはそう言って。ヴェロニカに頭を下げた。
「…人間て恐ろしい生き物よねぇ」
先日>>161から受け取った資料を眺めるジルとカヤ。
ヴェロニカはそんな二人を見ながらため息をはいた。
「確かに設計にこの設計は無理が多い、いや、無理しかない。これを人体と同一の形状、サイズに落とし込んだら排熱上致命的な欠陥が生じる。これが>>161の体と同じ設計とはとても思えない」
資料を見ながら戦慄するカヤ。
「でも、私がレッケンベルに手配したものよりも、はるかに高性能」
「メンテも大変そうだな。この構造ならギアのフレームにも応用できそうだが、それでも相当高効率の排熱機構が必要になるぞ」
ジルも図面を食い入るように見ながら言う。
「でもここまでやるんなら、いっそ搭乗者の首から下とギアを有機的に直結しちまったほうが反応速度の面で既存品に相当なアドバンテージが得られるかもな」
「それだと、機体と人体の結合部分の強度確保は困難を極める…」
カヤが指摘する。
二人が目を通しているのは、影狼の>>161がかって属していた組織の拠点跡からサルベージされた資料群。
アマツでは『カラクリ』と呼ばれる、機械文明基盤とする共和国も真っ青の機械技術だ。
彼がもたらしたのは、それを基にした『機械化忍者』の設計図ともいえる資料だ。
持ち込むべき所に持ち込めば、一生遊んで暮らせるだけのゼニーと交換できることは間違いない。
もっとも口封じのために殺されることも確実だが。
「それにしてもこれピーキーっていうかさ、これ生産性とかコストとか、あと整備性か。色々と度外視過ぎるな…」
「聞いたことがある。アマツが作るのは『工業』製品じゃなくて『工芸』品。しかもキルハイルが大がかりな装置で行うような精密な加工を、人間の手で行うそうよ」
「ますます信じらんねぇ…たまげたわー」
「ちょ、ちょっとちょっとアンタ達。不気味な笑み浮かべて、ナニカスル気なのかしらぁ?」
少し顔を青ざめさせながらヴェロニカが言う。
「>>161のさらなる強化プランを検討中。さしあたってギロチンクロスの毒をオーバードーズし、なおかつ余裕のある有機人工臓器…」
「アタシの方は>>161とギアの有機的結合かな。シュバルツバルドの軍部内じゃ結構昔からあるテーマなんだ。ネタがネタなだけにギルドは手を貸していないけどね」
ジルは言う。
「そうだ、逆間接二脚とかどうかな。>>161って影狼だろ?壁を飛び越えたり、建物から建物に飛び移るにしても、バネが有った方がいいじゃんか?」
「三次元機動重視の生体義肢…悪くないわね…」
色めき立つジルに、静かに頷くカヤ。
「…>>161は貴女達の玩具じゃないのよ?」
頭を押さえながら呟く彼女の口調から、いつものしなだれかかるかのような馴れ馴れしい気配は消えていた。
人の側から生まれるのは、勇者だけにあらず。
対となる存在も生まれることを留意せよ。
だからといって、それが我々にくみするとも限らないことを。
双影卿ことドッペルゲンガーの呟きを思い出しながら、ヴェロニカは身震いした。
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