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【18歳未満進入禁止】総合命令スレ29【inハァハァ鯖】

[197:銀髪褐色剣士クリスティ(2019/03/02(土) 23:21:58 ID:VpZKuAKo)]
遅くなりました。

>>騎士団のろな子さん
よろしくお願いします。ご一緒できて光栄です!


>>174


 猛烈な早さで風景が通り過ぎて行く。
 アインブログ-アインベフ間を走る鉄道の車窓から覗く光景は、ミドガッツ王国ではお目にかかれない独特の光景のひとつだ。
 その様子に感嘆のため息を漏らすクリスティ。
 最も、共和国民からすれば個人レベルが限度とはいえワープポータルでの瞬間移動こそ人知を越えた驚異と感じているのだが…
 閑話休題。
 彼女が鉄道の中に居るのは、簡単に言えば囮だ。
 この、鉱山での労働者ひしめく列車にて痴漢が発生。
 閉鎖空間でも犯罪という、鉄道の信頼性の根幹を揺るがしかねない事態の露見を恐れた警備隊長の一計により、外部から冒険者が呼び寄せられた。
 白羽の矢が立ったのがクリスティともう一人、彼女からすれば騎士団の先輩格…というよりも雲の上に等しい人物。
 彼女たちが囮となり、現行犯で取り押さえる。
 計画は非公式故に、当然公的な司法手続きも行われないのだが彼女には特に関係の無い事。
 作戦当日、その『先輩』と一言二言言葉を交わした彼女は舞い上がる気持ちを抑えながら担当の車両へと乗車した。


「噂には聞いてましたが、すごいですね…」
「…ま、都市間を往復するんだからな」
「普段から乗務してる身としてはこれが当然だからなぁ」
 はしゃぐ彼女に、同行してる鉄道警備員の男性二人は言う。
「ま、良い機会だししっかり焼き付けておくと良い」
「は、はい」
 そして、クリスティが任務を忘れ外の光景に見とれていたそのときだった。
 かちゃり…
 背後から腕でをとられ、そのまま後ろ手に戒められる。
「え…どういう…?」
 慌てて身をよじろうとするも、金属製の枷―手錠はそれを許さない。
「へへ…褐色美少女とはまたレアな存在じゃねぇか…」
「ここ最近、皆警戒しててやりづらかったからなぁ…」
 下品な声と共に服と鎧の隙間に指が入り込む。
 殊に及んだのは、先ほどまで彼女と共に居た警備員二人だ。
「ひふ…っ…どうし…て」
 布地の上から乳首を指で弄ばれ、脳髄めがけ駆け上る官能に声が漏れる。
「おっと…こんなところで声を出されちゃお互いまずいだろう?」
 言葉と共に口元に布地が当てられる。
「むぐ…っ!?」
 口の中が人工的な甘さで満たされる。
 それが何であるのかを彼女は知っていたが、理解する前に脳髄がビリビリと痺れ始める。。
 意識がぼやけ、しかし皮膚の感覚が徐々に鋭敏になって行く。
「まだガキだがたまにはそういうのも…?」
 警備員の一人がそう言った瞬間、後頭部に金属製の硬い何かが押し当てられる。
「まさか噂は本当だったとはな…」
「恥を知れ恥を!」
「なっ…!?」
 男達が振り向くと、そこには列車の労働者達が銃を手に彼らを囲んでいた。
 装備はバラバラだが、いずれも警備隊のエムブレムが刻印されている。
「分かってても止められない。因果なものだな」
 労働者の一人が目深に被った帽子のつばを跳ね上げながら言う。
 警備隊長だった。
「この日のために、お前らと面識の無い遠隔地の人員を集めたんだ。武装解除して連行しろ」
 警備隊長はぽつりとそう言うと、大きくため息を吐いた、。


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