【18歳未満進入禁止】総合命令スレ34【inハァハァ鯖】
[19:ギルドの参謀母娘(親子)騎士と娘友人の少年騎士(2023/05/31(水) 00:44:18 ID:Ifszxq2Y)]
>>10
お待たせしました。
どうにもエロ要素が薄すぎたんでSSをおまけに。
おまけ
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「こ、ここは…っ!」
ルクレシアが意識を取り戻すと、そこは未知の空間だった。
しかし、冷静に周囲を見回し、すぐにそこが大 樹の『うろ』の中であることが判明する。
「ボクは…確か…」
頭に手を当て、記憶をたどるルクレシア。
ある日の早朝、彼女はプロンテラ北東の森林地帯をランニングを行っていた。
そして、首筋に何かが巻き付いた気がした次の瞬間、意識を失い今に至る。
「あー…油断したなぁ…」
そう言いながら天を仰ぐと、青い空が見える。
周囲を見回すと、誰もおらず、扉らしき物も見あたらない。
「早くこの場を離れいないと…上れるかなぁ…」
ランニングシャツにスパッツという軽装が、彼女にその方法での脱出を決断させた。
そして、彼女が立ち上がろうと地面に手をついたその時だった。
ずるり…
地面から露出している、彼女の胴体ほどの根に手をついた瞬間、それが蠢いたのだ。
「なっ…」
ぼこり…
彼女が驚愕するよりも早く、夥しい数の触手が地面から隆起し彼女に迫る。
プロンテラ北の森の中、 巨木の残骸が蠢動している。
内側ではルクレシアが大の字に拘束され、植物の蔦による愛撫を受けていた。
「う…あ…やめ」
蔦の一本が器用にシャツをたくし上げ、そこからこぼれでた乳房に、幾本もの蔦が殺到する。
人の指ほどの太さのそれは、まるで人間の指のような繊細な愛撫で彼女の理性を焼きにかかる。
「ぐ…あ…」
容赦のない快楽の押しつけに悶えるルクレシア。
主の手により耕された肉体は些細なことで燃え上がる。
そして、堪える精神とは裏腹に、肉体は無意識のうちに快楽を求め始める。
腰が年不相応に艶めかしく動き始める。
「ひっ…そこやめ…っ!」
細い触手の一本が乳首を責め始めた。
文字通り意図のような細い蔓をしこりたった乳首に巻き付け、容赦なくつるし上げる。
「くっ…は…」
もはやそこに快楽はなく、引きちぎられるかのような痛みだけがあった。
「こいつ…なに…を…」
よくある、モグリの研究者が持て余したスケベな植物を野にはなった、というような様子でもない。
確かに性的な行為を求めてはいるが、この暴力性はそれだけとは思えなかった。
「いっ…!」
乳房に鋭い痛みが走る。
見ると、昆虫が持つような針を先端に持つ触手が数本、彼女の乳房に突き立てられていた。
それだけではない。
同じような先端を持つ物が視界内にさらに数本、先端から樹液を滴らせながら、獲物の肉体に自身を突き立てんと狙い澄ましている。
「なに…これ…」
行為の意図を察するよりも早く、意識がもうろうとし始める。
「あ…これ…弛緩…あ…」
それは媚薬などと言う生ぬるいものではなかった。
文字通りの弛緩剤であった。
徐々に力が抜け、視界がせばまる。
その時、彼女は初めて気づいた。
うろの中に、複数の白骨が散乱していることを。
「まったく。こうなるまで見つけられなかったとは…」
ジェダは巨木の残骸を見据えながら、後方に控えているギルドメンバー達にそう言うと、鉈を手に古木の樹皮を引き裂き始めた。
その様を見ていたギルドメンバーや騎士団員達は皆一様に『鉈要らないよな…』と口にしたという。
程なくして巨大な穴が開き、ジェダはそこから中をのぞき込む。
「プリーストか衛生兵!錬金班!サンプルを採取したら急ぎ焼き払え!」
彼がうろに手を差し入れ、引き戻すとそこには植物に体の一部を浸食されたルクレシアの姿。
現場の緊張度が更に上昇し、その場の皆が己のなすべき事を遂行し始めた。
「とんだ…災難でしたね」
「うむ」
その日、騎士団からの使いとしてリリィナがジェダのもとを訪れていた。
目的は先日の変異マンドラゴラについての事情聴取である。
とはいえ、実際のところは事件現場にいち早く駆けつけた彼に情報を貰いに来たというのが正確なところだ。
「まさか、駆け足程度の速度がでる歩行機能が備わっていた」
ジェダは言う。
人気のない夜に移動し、獲物を待ちかまえる。
あの変異植物はそうやって生きながらえてきたのだ。
「しかし妙ですね。女性しか狙わぬ好き者な変異株…純粋に補食のためとしても、性欲を満たすにしても …こう言っては被害者に申し訳ないですが、中途半端です」
「うむ」
ルクレシアは後一歩で弛緩剤が致死量に達するところを助けられた。
肉体的にも、性的な暴行を受けた痕跡は認められたが、胸をまさぐられた程度で、残りは全身を強く引っ張られたりと、まるで彼女を解体するようなものだったという 。
「楽しんでからバラす…といったところか」
ジェダは、被害状況が記された書類の束に目を通しながら首を傾げた。
「ならば、楽しむだけの知性と欲求を持っている…?サディストの植物ということになるな」
「はい。その点については本営も疑問視しております」
リリィナは言う。
「アルデバラン(アルケミストギルド)の見解は?」
「公的なルートからの問い合わせには、性質からネペネンティスか何かの人為的な変異種、あるいは交雑種ではないかとの見解ですが…」
リリィナの歯切れが悪い。
「その、非公式なルートからの『通報』がありまして…にわかには信じられないのですが…」
「ほう?」
「その…掛け合わせた素材の中に、人間か、それに類する知性をもった成物が含まれており、行動のちぐはぐさはその知性の名残ではないか、と。荒唐無稽…ですよね」
「確かに荒唐無稽だが、振る舞いを考えればそうとも言い切れんし、レッケンベルという前例がある」
ジェダはそう言うと、立て掛けられていた剣を腰に帯び、サーコートを羽織る。
「本営に行こう。政(まつりごと)に興味はないが、捨ておけぬ話だ。伝言ゲームは良くない」
まして身内にも被害が出ている上、騎士団自体も何処までこの件に真剣なのか、あるいは関わっているのかも不明である。
「はっ。お供いたします」
リリィナは立ち上がり、敬礼した。
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