掲示板に戻る 最初- 前5 次5 前1 次1 最新5

ときめきラグナロク Episode4.0

[178:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/02/01(火) 00:22 ID:qySTQFQc)]
ゴメンナサイ気がつけば異常に長いですorz
出会うだけでどうしてここまで文章が続くのか・・・
もう少しで終わるんで、駄文にお付き合いくだせぇ

「あーー!?」
「ふぉ!?」
横でいきなり大声を出されて変な声を出してしまった
「そんな奇声あげてる場合じゃないよ!」
・・・上げさせたのは誰だ?
「なんなんだ、一体?」
「いたんだよー!」
「何が?」
「もー、スパノビ!スパノビー!」
そう言えばそうだった
話し込んでて忘れてた、とは言うまい
「どこだ?」
「ほら、そこのサンタ帽子の露店の前!」
言われた方向を見ると・・・確かに俺たちによく似ていて、しかし異なる格好のノビがいる
しかし、それほど大きな違いもないようだが・・・あれが彼女の言うスパノビなのか?
俺のそんな疑問を察したのか
「あの人が後ろに牽いてる物をよく見て」
と、アドバイスしてきた
「・・・なんだあれは・・・?」
なんと言うか・・・おまるのようにも見えるが・・・
「あれはねー、スパノビ専用カートなんだよー」
何故か得意げに言う
「カートだったのか、あれ・・・」
「あ、移動するみたいだよ!」
買い物が終わったのか、移動しようとするスパノビ・・・と、そいつを尾行するノビ2人
「むー・・・次はどこに行くんだろ・・・あ!?」
何故かまたも大声をあげる彼女
「どうした?」
「・・・気付かれたかも」
「ぇ」
慌ててスパノビの方を見ると・・・確かに妙に警戒されてるような・・・
スパノビは何事かを口ずさみ、そして・・・
「な!?」
「速度増加!?」
速度増加を自分にかけるや否や、即座に走り出した!
あれではさすがにどうにもならんな・・・
「逃げられたか・・・」
「何言ってんの!早く追わないと!」
だが彼女はそう思ってなかったらしい
「追うったって、速度増加までされたら・・・」
「いいから、走って追いかけるのー!」
「追いつけるのか・・・?」
「急ぐよ!」
そう言うと彼女は俺の手をとって走り出した!
「な・・・」
「ほら、走って走って!」
こんな時にも、彼女はなんとも楽しそうに笑う
思わずつられて走ってしまった
・・・とは言え、相手は魔法で強化してる分、やはりと言うかどんどん差は広がっていく
「速いねー・・・」
速度増加した人と追いかけっこしたことがないのか(そんな経験俺もないが)、
半ば感心したように言う
程なくして、スパノビの姿は雑踏の中に消えていった
「はふー・・・」
さすがに彼女も諦めたのか、足を止めて息を整えている
「あそこで気付かれなければ、もうちょっと観察出来たのにねー」
苦笑いしながら、俺の方に振り返って言う
「そうだなぁ、ところで・・・」
相槌を打ちつつ、俺は彼女が気付いてないであろう点を指摘することにした
「ん?」
「手、繋いだままなんだが・・・」
「え?・・・あ!?」
見事なまでに予想通りな反応、彼女は赤面しながら慌てて手を離す
「あ、その・・・追いかけっこ夢中になっちゃって、つい・・・」
しどろもどろになりながら言い訳を始める少女
「いや・・・気にしないでいいから・・・」
なんかこっちまでうろたえてしまった・・・
・・・ぎこちない沈黙を破ったのは意外にも同時だった
「きゅるるるる・・・」
「あ・・・」
2人して同じタイミングで空腹を訴え、顔を見合わせる
「そう言えば、昼から何も食べてないな・・・」
なにせ昼飯を食うのも忘れてずっと噴水のところで悩んでいたのだ、そりゃ腹も減るだろう
「あはは」
それを聞いて彼女が笑う
「じゃー、そろそろ帰らないとね」
「そうだな」
2人帰路に着こうとするが、俺は大事なことに気付いて足を止める
「なあ」
「へ?なに?」
「結局、まだ自己紹介もしてないんじゃないか?」
「あ」
「・・・そういえばそうだね」
座ってた時にも、結局聞くの忘れてたしな・・・
お互い、苦笑しながら自己紹介を済ませる
「主人公君は寮住まいかな?」
「ノビたんは違うのか」
帰り道が違うことに気付き、聞いてみる
「あたしはこの街出身だしねー」
家があるということか
「でも、学校でまた会えるかもな」
「そうだね、でも主人公君は早く進路決めないとねー」
ちょっと意地悪く言うノビたん
「う、分かってます・・・」
実は半ば決まったのだが、敢えて伏せておく
「明日までなんだし、今日は帰ってじっくり考えないとね」
「ああ、分かってるさ」
「うんうん、頑張ってね」
「任せろ、前人未到なやつにする」
応援のせいか無駄に気合が入る
「そこまではしなくていいから・・・」
「残念だ」
「ちゃんと選ばないと駄目だよー?」
逆に不安になってるし
「まあ、ちゃんと考えるから大丈夫だ」
「うん、頑張れ若人ー」
ノビたんもまだその若人だろうとは言うまい
「じゃあ、今度こそ解散だー」
「ああ、またなノビたん」
「またね、主人公君ー」
ノビたんは雑踏の中へと去っていった
「俺も部屋に戻るか・・・」
進路のこともあるし、腹減ったしな・・・
だが、今日の出来事のおかげで進路は見えたような気がする
・・・動機は不純かもしれないがな・・・
それでも足取りは軽く、俺は寮に戻っていった

余談だが、この後部屋に戻ると何故か友人連中が集まっていて、俺は進路選択の為に
そいつらの話を1通り聞く羽目になったのだった・・・orz


掲示板に戻る 最初- 前5 次5 前1 次1 最新5
NAME:MAIL:

read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)