ときめきラグナロク Episode4.0
[222:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/12/28(水) 07:34:51 ID:hSQgj4o6)]
さて、残るは剣士子のところだ。
とはいえ、あいつは結構きっちりやってるタイプで、マジ子同様に俺が手を出すまでもないだろう。
剣士「ありがたいけど、私はもう終わらせちゃったわよ」
主人公「だよなぁ」
きちんと掃除・整頓された部屋を見回し、俺の予想通りだったと確信する。
剣士「せっかく来たんだし、お茶でも飲んでいく?」
主人公「そうだな、ご馳走になろう」
実際、今日一日でかなりあちこちを駆けずり回った。
思い出すと体があちこち軋んでいる気がしてくる。
剣士「じゃ、少し待ってて」
剣士子がキッチンに姿を消す。
それを見ながら、なんとなく人差し指で棚の上を撫でる。
主人公「むぅ……」
俺の指には埃一つ付いていなかった。
本棚の上に居座るぬいぐるみ達が、俺を嘲笑っているかの錯覚。
主人公「なんだよこの野郎、やる気か?」
クマ(ぬいぐるみ)相手にファイティングポーズをとる俺。
主人公「我に秘策有り!くらえ!」
本棚の空いたスペースに、あれ(エロ本)を挿し込む。
主人公「ふはははは!見たいか!だがここにあっては見れまい!」
そう、それ(エロ本)はクマどもの足の下、木の板を隔てた先にある。
剣士「うちのジュリエッタ(ぬいぐるみクマ・♀)に何を見せるつもりなのかしら?」
振り向くと、お盆を片手に、もう片方の拳を握り締めた剣士子がいた。
主人公「これ(エロ本)」
剣士子の淹れたお茶をすする。
主人公「ん……美味いな」
一緒に出されたお茶菓子のクッキーと相俟って、さらに美味しく感じる。
物理的に頭が痛いことを除けば、至福と言ってもいいだろう。
剣士「女の子の部屋にあんなの(エロ本)を持ってくるバカがどこにるのよ……」
顔を真っ赤にして俺を非難しながらも、お茶を出してくれる剣士子は良い奴だと思う。
主人公「しょうがないじゃん。時間無かったからうちに置いてくる暇が無かったんだよ」
ちなみに、あれ(エロ本)は剣士子のマグナムブレイクによって灰になった。
悪いな、逆毛。恨むなら自分か神様にしてくれよ。
主人公「そんなこと言って、剣士子も興味あったんじゃねぇの?」
ごすっ。
剣士子の拳が飛んできた。
文字通り飛行してきたわけではないが、テーブルを挟んで剣士子と俺の間には若干の距離がある。
主人公「お前、モンクのほうが向いてるんじゃないか?」
剣士「うるさいわね。私は剣に生きるのよ」
そっぽを向かれてしまった。
主人公「まぁいいや。頭も痛いし今日はそろそろ帰るわ」
剣士「はいはい、それじゃあね」
主人公「お茶ご馳走さん。これ、置いてくぞ」
来る途中に買った一冊の本をテーブルに置き、立ち去った。
『騎士子ふともも大全(エロ本)』
主人公「背中が煤けるぜ」
文字通り、俺の背中は剣士子のマグナムブレイクによって黒焦げだった。
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