アコたんvsメカアコたん Part6
[102:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/01/03(月) 00:54 ID:RbAwjeYc)]
プロンテラ教会 薔薇の館
「紅薔薇、騎士団から支援要請ですよ。どうやら急を要する様です」
「…いい、私は行かないわ…」
アコたんの葬儀からずっとプリたんはこの調子だった。教会の華と謳われたその美貌も、いまは出来の悪い人形程度だ
「気持ちは分かりますけど、こうしている間にも街の人達が危険に晒されてます。もう人を救えないのは嫌でしょう?」
「…うるさい」
虚ろな眼差しで、それでも何かが引っ掛かったのか不機嫌そうに白薔薇を睨みつけるプリたん
「…別に私はもうどうでもいいのよ、誰が生きようが死のうが…もう…どうでも…」
プリたんに睨みつけられても、白薔薇は涼しい顔だった。その幼げな顔で優しく微笑んでいる
「それでも貴方は行かなければならないのですよ。プリーストである限り」
「…あんたには分からないわよ。妹を失った私の気持ちなんか」
白薔薇は答えず先に立って進みだした。プリたんからは背中しか見えない
「貴方にも生徒を失った教師の気持ちはわからないのでしょうね…」
「…」
それにプリたんは答えず、それでものろのろと立ち上がった
現場に到着した騎士子たん率いる白羊隊が見たものは、確かに見た事もない異形達だった。何人かの兵士は倒れ、交戦中の
者も手傷を負っている。慌てて騎士子たんがペコペコで割り込んだ
「大丈夫ですか!?もうすぐ教会から司祭様も来ますからしっかり!」
「白羊将ですか…お気をつけて。こいつら得体が知れない…!」
情報部の兵士を救助する時間を稼ぐつもりでペコで走り回る。そして敵の注目を集めてからペコから飛び降りた
「る、るーど?はいろーぞ…いすと?聞いたことないよ…でもトリス君もミスティス君もいないから…私がやらないと…!」
目に入ってくるちっこい幽霊みたいなのや、ぬいぐるみっぽいの。普通にダンジョンにいるモブとは違う種類の敵に
やや不安になりながらも騎士子たんは剣を抜き、構えた。そして基本に忠実に剣を振り下ろす
「やあっ!」
気合を込めた一閃がルードを叩き落す。手ごたえはあった
「よかった、普通の剣でも斬れるみたいだね。一番隊、ニ番隊抜刀、時間を稼いで。三番小隊は負傷者を救助」
素早く指示を出し、騎士子たんは先頭に立って敵の群れに切り込む
「みんな、私に続いてっ!司祭様が来るまで敵を抑えるよ」
『おおーーーっ!』
騎士達は白刃を煌かせ、異形の群れの中に飛び込んでいった
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