アコたんvsメカアコたん Part6
[103:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/01/03(月) 00:54 ID:RbAwjeYc)]
プリたん達が現場に到着したのはその少し後だった。騎士達が化物相手に奮戦している
「あれですね。見たところ悪魔達の様ですが…ニプルヘイムの異形達でしょうか?」
「ニプルヘイム…死者の街ね。死後の世界なんて、てっきりうちの教会の作り話だと思ってたけど…」
プリたんがぼんやりと考えている間にも、さっそく白薔薇がえらく速い詠唱を始める
「紅薔薇、ガードを」
「アレをやるのね…分かったわ…」
術者の詠唱時の無防備状態をカバーする、これまで何度もやってきたパターンだ
そしてとんでもなく大きな魔法陣が騎士と化物達の足元に現れる
「マグヌスエクソールシスムス!!」
そして辺りがまばゆい光に包まれた
数刻後、灰になった化物達を風が吹き散らし、それを見届けて騎士子たんが剣を納める
「ご助力を感謝します。司祭様」
「いえいえ、それよりも怪我をなさった方の手当てを致しましょう」
白薔薇が相変わらずの柔らかな頬笑みで、騎士達の負傷を癒して回っている。とても数十の化物を一瞬で消滅させた
直後とは思えない微笑だ
「痛くありませんか?騎士様」
「い、いえ司祭様。もう大丈夫ですので…」
白薔薇に怪我をした手をとられ、若い兵士が顔を赤くしている横でプリたんは腕組みをしていた。ヒールのスキルが
低いのでやる事がないのだ。そして負傷者のことなど上の空で考える
死者の街ニプルヘイム。死後の世界がこの世に実在する。矛盾した話だ。しかし今はその矛盾にすがりたかった
「白薔薇の法力は教皇様にすら匹敵する、つまり教会の最高位。それでもアコたんを蘇生できなかった…」
「つまりアコたんの魂を呼びもどせない理由がある。その理由がニプルヘイムにあるのなら…」
そしてプリたんは一つ大きく頷いた
「そうだ、二プル行こう」
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