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アコたんvsメカアコたん Part6

[166:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/03/17(金) 20:15:49 ID:Nz56UI7w)]
時事ネタ『プリたんのホワイトデー』

チョコレートを両腕に抱えたプリたんを,白薔薇が半ば感心したような視線で見ている
「相変わらずすごい人気ですねー」
「いや,まあ。はは…」
送り主は主にプロンテラ教会のアコライトの女の子達からだ
それが一ヶ月前,バレンタインデーのこと

「お返しかぁ。妥当なところだとクッキーかケーキよね」
プロンテラ教会武装神官隊の隊長という職位を考えると,手作りホワイトチョコを作る暇は無さそうだった。
かといって,何もお返ししないというのも悪い。チョコレートはどれも力作揃いだったし
「仕方ないわね」
一人ごちてプリたんはポケットの中の青ジェムを取り出し,ルティエへのポタを開きはじめた

おもちゃ工場に入ると,プリたんを懐かしい空気が包んだ
「んー,久しぶり。昔はよくここで修練したものだけど」
慣れた足取りで工場内を歩くプリたん。そして目当てを発見する。機械仕掛けの小さな人形,クッキーだ。
彼らの中にはその名の通りクッキーが内蔵されている。プリたんは無造作に近づくと,右足で思い切り踏み込み人形を蹴り飛ばした
堅い外装の感触がプリたんの左足に伝わって,次の瞬間意外なほど軽いその人形は手近な壁に叩きつけられた。
キリ,キリ・・・と緩慢に歯車が軋む音を立て動きを止めた人形の中を探りクッキーを取り出す,つもりだった。
サラサラと乾いた音を立てて,小麦粉の固まりがプリたんの手をすり抜けていく

『粉砕したクッキー 1個獲得』

「あ,あら?」
どうやら力加減を誤ったらしい。昔の調子で殴ってしまった
「オーバーキルかしら?時間がかかりそうね…」
手加減の具合を考えて思案顔になるプリたんの目の端に,赤い服を着たおもちゃの兵隊が映る
「くっ!」
なんとか背を反らして敵の弾丸を避けたプリたんの背後の壁が,ばちっと爆ぜる。おもちゃの銃とはいえ威力は本物だ
接近戦しかできないプリたんは間合いを詰めなくてはならない。プリたんが走り出すその一瞬前,2種類の詠唱が聞こえた
「ニューマ」「ソウルストライク…」
プリたんの目の前で,弾丸が見えない壁にぶつかったように止まり,からんと床に落ちる。と同時に,念弾がクルーザーの
銃を叩き落とし,次弾が胴体,頭部,頸部にそれぞれ着弾する。クルーザーはその場で停止し崩れ落ちた


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