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アコたんvsメカアコたん Part6

[170:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/05/16(火) 20:35:35 ID:oIqs7p7w)]
「じゃ,他のマーダーも・・・」
「そうよ,ぜーんぶ今までお前が殺してきた奴らだぜ。全く罪深い騎士様だ,俺の殺した人数の何倍だよ?」
ショックを受けるトリスに囁く
「でも・・・でも俺は自分の愉しみで殺したんじゃない・・・騎士として,民衆のためにやっただけで・・・」
「てめぇの都合なんざ,死んだ方は関係ないぜ。てめぇを殺して,恨みを晴らすのさ!」
そして,うなだれるトリスの頭上にブラッディマーダーの手斧が振り下ろされた。ウスラーが警告を発する
「避けろトリス!」

次に来たのは,横殴りの凄まじい衝撃だった。巨大な拳がトリスの,そしてブラッディマーダーの横面を張り飛ばす!ゴミのように
錐揉みし大の男二人が転がっていく。斬られたほうが痛くなかったかもしれない
「う・・・おあぁっ・・・!?」「だから,避けろと・・・」
脳震盪を起こしかけているのだろう,定まらない視界に移ったのは・・・虎だった。白銀の虎がにらんでいる。プロンテラ騎士団の
最高幹部『白の騎士』の一人,白虎将軍の衣装を着たその男が吼えた
『貴様,それでも戦士かぁっ!』
脳に響く声に意識が遠のきそうになる。少し声を落とし,しかしその鋭さは変えぬまま声は続く
「情けない,情けないぞおっ!戦士がいちいち死んだ人間の事を気にしてどうする。そんなものは僧侶にでも任せておけぃ!
 罪人は殺せ,それだけの事をしてきた奴らだ。犠牲者の恨みを代行できるのは戦士だけだ!戦は仕事だ,相手もお前を恨んでは
 いない。恨むのは腰抜けだけだ!」
そして,返事を待たず大股で歩み去る白虎が背中越しに語る
「戦士なら,漢なら常に前を見ろ!自分の信じる道を,振り返ることなく前へ進め!では,さらばだっ!!」

トリスはなんとなくこの声に,それにましてこの拳の力強さに覚えがあった。ぐらぐら揺れる視界は無視して一気に立ち上がる
「あんたは・・・まぁ,いいや・・・。よし・・・!」
さっきの殴打で体力は限りなく0に近かったが,不思議と体は軽くなっていた
「ウスラー,最後の一撃いけるか?」
「さっきのが最後だった気がするが・・・いいだろう,もう一度力を貸そう」
そしてウスラーはトリスの手甲を外し始めた。ばちん,ばちんー,と皮のベルトを外し,右腕を顕わにする,と同時にずるりと
30pほど爪を伸ばした。
「どこでも良い,我の爪で相手を傷つけろ。それで終わる」
「・・・?・・・わかった」
本当はウスラーの考えている事は分からなかったが,それでもトリスはウスラーを信じることにした


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