アコたんvsメカアコたん Part6
[61:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/05(日) 00:01 ID:xto037/E)]
「…僕とした事が不覚でしたね…」
そう言いながらミスティスは刀に手をかける
遺恨怨恨の根は長く、2年前に撒かれたその種は、長い時間の中で華咲かせ
そして遂に実を宿した。
華の持ち主はかってミスティスが不正を暴いた国事に関わる者
民からも慕われ、兵にも、そして王からの新任も厚き者
だが光あるところに影はある。光が大きいほど影も大きい
ミスティスの暴いた影は、その者の光を飲み込み、人生をも飲み込み、家族をも飲み込み、その者の人生を闇に蹴落とした
「さぁ…時は熟した。堕ちて貰うぞ、騎士様…」
全てを失った男は笑う。確勝の笑みである。万に一つも騎士様が抜け出る術はない。
それは糸に掛かった獲物を見る蜘蛛に似ていた。
遠く離れた位置に張った糸の方角を見つめながら男は再び笑った。
刀を鞘に収める。
誰の手のものだろうか?ミスティスは考える。
心当たりが無い訳ではない。むしろありすぎて困る。
国を守り、人を守る為に振り続けた剣、その業は全て自分の身に降りかかる。
誰も知らず、誰からも感謝される事はない。
覚悟していたつもりだが、皮肉な物だと苦笑してしまう。
追っ手の気配を感じた騎士は、三体の、かって人だった物の冥福を祈ると闇に消えるのだった。
まったくスレが進んでいなかったので、長編の序章っぽいのを書いてみました。
リレーが楽しいと思うので、複線とかはりまくりました
皆様こぞって続きでも書いてやってくださいです
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