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アコたんvsメカアコたん Part6

[81:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/20(月) 00:19 ID:7U1tVsm.)]
「って、なんじゃこりゃぁぁぁっ!!!!」
トリスが絶叫を上げる。
「『なんじゃこりゃぁぁぁっ!!!!』って、先輩が騎士団の一部の女性から僕達の関係をどう噂されてるから知りたいと言うから・・・」
ミスティスが見せてくれた一冊の漫画は同人誌と言うものらしい。トリスは初めて見るそれに驚愕をした。
「大体、なんでこんなものをお前が持ってるんだよ!?」
「これ、しーちゃんが描いた物です。他にもあーちゃんや紅薔薇もこういうの描いては嬉々として僕に見せてくるんですよ・・・」
トリスの問いにあっさりと即答するミスティス。だがその表情は少し疲れているようだ。彼もまた犠牲者なのだ、トリスはそう思った。
「これが世に出回ってるのが噂の発端ってことか・・・」
なんでもミスティスによれば一部の女性はこういう内容のものを好むらしい。例の騎士団の女子もこれを読んだのだろうと、トリス見当をつけた。

「それにしてもこんなに影響力があるなんて漫画ってのもあながち莫迦にできないもんだな・・・」
トリスの何気ない呟きにミスティスの表情が険しくなる。
「そうなんです、この影響力は決して甘く見ることは出来ないんです。それでこれを見てください。」
再びミスティスが新しい本を渡してくる。先程の白薔薇作の本に比べて遥かに分厚い。
トリスがその本のページを開くとそこには騎士子たんに陵辱の限りを尽くす自分の姿が描かれていた。
「総ページ数120P、うち先輩と騎士子先輩の行為に及ぶ姿が延々と100P超過も描かれています。もしこのスキャンダラスな内容を世間が信じてしまっては騎士団の名誉を深く傷つけることになります」
「許せねぇ・・・漫画の中とはいえ俺が美味しい思いしてるのはまだいい!だが騎士子たんがこれを見ちまったら・・・一体誰がこんな物を書いてるんだ!!」
冷静なミスティスとは裏腹にトリスの手に力が篭っていく。
「それが委託売り場に数部程おいてあったものらしくこれの出所は今のところ不明なんです。作者も不明なのですが一つだけはっきりしているのはサークル名が『レジデントオブサン』ということだけです」
レジデントオブサン。どこかで聞いたようなことがあったその名前をトリスは思い出した。
「すっかりうやむやになっていたけど、あいつ等まだ騎士子たんのことを!ミスティス、済まないがその本をしばらく貸しといてくれ。それを元に奴等の足取りを追ってみる!!」
「先輩!それを貸すのは構いませんが、一つだけ約束してください!!」
本を片手にミスティスの部屋から出て行こうとするトリスをミスティスが呼び止める。
「ああ、わかってる。こんな物を誰かに見せたりなんてしないさ、安心してくれ!!」
トリスが笑顔で応える。だがミスティスの表情は曇っている。
「いえ、そうではなくて・・・その、言い辛いのですが・・・開かずのページとかは・・・作らないで下さいね」
「お、俺が、そ、そ、そんなことするわけないだろ?み、ミスティスが冗談言うなんてな、あは、あははは・・・」
視線を泳がし、挙動不審な動作で乾いた笑いをするトリスであった。

その頃、騎士子たんは・・・
「う〜ん、前回は委託とはいえ初めての参加ってこともあって、抑えて描いてたけど100ページこえちゃったなぁ・・・」
手にしたペンをクルクルと回しながら机の上の原稿用紙と騎士子たんは睨めっこしていた。
「描きたいことはまだまだあるけど上手く纏まらないものね・・・」
既に150枚は描きあがった原稿を部屋に山積みにし、騎士子たんは再びペンを動かし始めた。
後に他に追示を許さない最大手へと成長していく騎士子たん個人サークル『レジデントオブサン』の大いなる胎動である。
だがそれはまた別のお話である!!続かない!!!


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