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アコたんvsメカアコたん Part6

[84:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/29(水) 23:02 ID:gVNfdAtA)]
その頃プロンテラではアコたんとメカアコたんが仲良く普通にお月見をしていた
「メカアコたん、これがお団子だよ。んで、これがススキ…。これぞ秋って感じでしょ」
「アコたん、私は風情とか分からないよ」
感情回路が搭載されているホムンクルスとはいえ、メカアコたんは人間の心情には疎い。しかしアコたんは気にせず笑った
「大丈夫だよ、そのうち分かるようになるから。それよりメカアコたん、この歌知ってる?お姉様から教ったんだよ」
そして可愛らしく歌いだした
「うーさぎ、うーさぎ、なにみてはーねるー♪」
メカアコたんは最初訳が分からず聞いていたが、すぐにアコたんを真似て一緒に歌いだした
『じゅうごーや、おーつきさーまー、みてはーねるー♪』

その時アルケミ博士が血相を変えて飛んできた
「お前達、騙されてはいかん!あれはクレーターの陰影で月にうさぎなど、決しておらんのじゃあああっ!!」
「え…何?」「?」
いきなりの事に二人はただぽかんと博士を見ていた。博士はさらにまくし立てる
「例えあれが本当のうさぎだとしても!その大きさは数千キロになる。エサはどうする?種の保存は…」
「博士、夜分に大声を出してはご近所に迷惑ですよ」
喚く博士の背後にメイドさんが現れ、唐突に拳銃を突き付け、引き金を引いた。パン!、と軽い炸裂音が夜に響く

「あ、アリスさん。こんばんは〜」
「今晩は、アコたん、メカアコたん。博士は私が連れて帰りますから、どうぞごゆっくりお月見なさってくださいね」
「うん、ありがとう。アリスさん」
ずるずると引きずられて行きながらも、まだ博士は呻いていた
「信じてくれ…月に…生命体はおらんのじゃ…」
「博士、そろそろ聞きいれて頂きませんと不思議写真『月のクレーターに人工建造物が!?』をお見せしますよ?」

アリスと博士を見送ってから、アコたんとメカアコたんはまた見事な満月を見ながら歌いだした
『うーさぎ、うーさぎ、なにみてはーねるー♪』

メカアコたんは月のうさぎが少し動いた気がした


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