ダンサに萌えるスレ
[106:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/04/21(木) 22:55 ID:M.9HWf3I)]
ではお言葉に甘えて。
少々長いので、お気に召さない方はスルーをお願いしますm(_ _)m
日はまだ高くないがその光がひどくまぶしい。
へとへとになった体を引きずる。家━━といってもギルドで借りている集合住宅だが━━まで
あと少し。
時間的に、出かけるものはもう軒並み出かけた後。ただいまを言うこともないか、と思いつつ
玄関の扉を開ける。
「ただいま…」
我ながら気の抜けた声だ。やる気がないというか、適当な感じである。
声が返ってくる気配もない。鍵はかかってなかったのだが…
「あ、おかえりなさい、プリ君!」
と思っていると、嬉々とした声で僕を出迎える女の子の姿。長い銀髪が揺れる。
豪華なデザインのビキニに色鮮やかな布を纏い、貴金属で彩る彼女。ダンサーだった。
頭には可愛いうさぎのヘアバンドをつけている。
「ああ、ただいま。みんな出かけたのか」
「んー、うさ先生は部屋にいると思うけど…でも他のみんなは出かけたよ。こんな時間まで
お疲れ様、プリ君」
こんな時間━━そう、僕は朝帰りしてきた。
というのも、昨晩教会の当直のアコライトが過失で厳重管理されていた悪魔の封印を解きかけて
しまい、その始末に駆り出された結果、徹夜作業で朝帰りとなったのだった。
「ご飯にする? それともお風呂とか入る?」「寝る」
・・・・・。
あれこれと世話を焼くダンサーに短く即答すると、一瞬間が空く。
「プリ君、今日買い物に付き合ってくれるって言ったぁ!(´;ω;`)」
「あのな…こっちは徹夜明けなんだぞ? 寝かせろ('A`」
「ぅー、ぅー…」
まだ何かうなっているが、さすがに聞き分けのない子供でもない。それ以上言うことはなかった。
「とりあえず休ませてくれ…眠いんだ_| ̄|○」
「うん…」
うなずくダンサーの声は小さく悲しげだった、が、僕も睡魔には勝てず、部屋に入って
鞄を放るとベッドに倒れるようにしてもぐりこんだ。
疲れゆえか、僕はダンサーのことをまともに見ていなかった。その、目も……
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