ダンサに萌えるスレ
[108:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/04/21(木) 23:04 ID:M.9HWf3I)]
闇の中だった。当たり前だ。眠っているのだから。
それにしても甘い香りがする。そして…何かやわらかい感触。触っていて心地よい。
ん…とそばで小さな声がした。
・・・・・声?
ばっ、と目を開ける、と、そこには…
「……」
隣でダンサーが寝ていた。
って何で僕のベッドにダンサーが!? いや、それ以前に一緒に寝たってそれは問題が
というかじゃあさっきのやわらかいのってあぅgじゃjpjんpんpがんふじこg;
…などとあわてていると、ダンサーがうっすらと目を開けた。
小さく声をあげて、やがてその目はゆっくり開かれていく。
「あ、プリ君、おはよ〜」
「……おはよう、じゃない!」
怒鳴りはしなかったが、きつい口調で言う。
が、寝ぼけているのかダンサーはきょとんとしていた。
「何で僕のベッドにお前がいるんだ…(==;」
頭を抱えながら言う。tu-ka下手すると寝る前より頭が痛い。
と、ガチャっという音がした。
「まあまあそう言いなさるな」
そういいながらドアを開けて入ってきたのは、僕たちのギルドマスターであり師匠である
ブラックスミスのうさ先生だった。金髪セミロングにウサギのヘアバンドを愛用しているから
こう呼ばれている。
「プリ君が寝た後、心配してそばで見てたんだよ。もっとも、この子も昨晩は寝てないから
一緒に寝ちゃったんだろうね」
その言葉に、呆けたように口をあけて、ダンサーのほうを向いた。
また怒られる、とでも思ったのかうつむいている彼女に、『何で…』という言葉は
出てこなかった。
そういえばさっき、目が…赤かった…のか…
急に何かがこみ上げてきて、細かいことなんてどうでも良くなってきた。
「そっか…帰り、待っててくれたのか…ありがとうな」
「ううん、かえって心配かけてごめんね…」
「はーいそこラブコメはその辺にしようねー、お昼ご飯だからさっさと食べちゃおうね〜」
その言葉で正気に返る。何か、雰囲気に流されかけていた…
気のせいか、うさ先生のこめかみに血管g…
「す、すいません;」「はぅっ、すぐいきますっ!」
僕たちはすぐベッドから降りて、うさ先生の後を歩いていく。
と、その前に言っておかないと。
「ダンサー」「なに?」
「別にそんなことする必要ないんだから、夜通し帰りを待ってたりなんてしなくていいから
ちゃんと寝るんだぞ?」「う、うん…;」
言い聞かせるように言うと、ダンサーは少しうつむき加減になった。
…ふと、前を行くうさ先生がため息をついたような気がしたのは気のせいだろうか。
と、ぽつりと、何かが、耳を掠めた、気がした。
『だって、プリ君…どこか遠くへ行ってしまって、そのまま帰ってこないような気がして…』
「まあ、とりあえず食事したら、買い物にいこう。約束は守るよ」「うんっ!」
言うとダンサーはすぐに顔を明るくした。
こんな調子でまたダンサーに振り回される一日が始まりそうだ…もっとも、それが嫌いでは
ないのだけれど。
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