ダンサに萌えるスレ
[130:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/05/13(金) 01:03 ID:pS8l90MI)]
だが、
「ここだっ!」『!?』
猫の舞うごとく後ろへ跳ぶ。衝撃波に生ずる、わずかな穴のできる場所へ。
爆音とともに地面が砕ける。死角をのぞいて。
一転、反撃をしかける。その肩にくらいつく刃。
『この動き…貴様、猫流の使い手か!』
猫流━━それはかつてそのような通り名を持った伝説の神官戦士が編み出した戦闘術を、
流派として形にしたもの。教会の秘儀でもあり、使い手の少ない業でもある。
「いかにも。我は我が教会に伝わる闘法・猫流の神官戦士。闇の騎士よ、
奈落の底へ還るがいい!」
いける! そう確信して続けざまに刃を叩き込む。
━━だが。
『しかし、まだまだ未熟よ、若き使徒よ!』「!?」
力任せに薙ぎ払われる槍。盾で受け止め━━
そのまま一気に吹っ飛ばされる。
受身を取って、体勢を立て直し━━
ザシュッ!
「かはっ…」
追撃で打ち込まれた闇の一閃に体を刻まれる。
『あれほどの神官戦士を髣髴とさせるその体術は見事だ、が。遅い、そして軽いのだ』
ゆっくりと迫り来る深淵の騎士。その言葉は、優越に満ちている。
手に聖なる光をともす。それをソードメイスで打つ。
光は勢いよくとび、深淵の騎士にぶつかる。
「うるさいな。確かに僕は未熟だ…だがな」
はっきりと、眼にその大きな闇を見据える。
そして、その向こうにある、僕の守るべきものも。
「大切なものを守るためなら…何にだってなってやるさ」
感情も温度もない声。それに何かを感じたのか、深淵の騎士の動きが止まる。
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