ダンサに萌えるスレ
[131:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/05/13(金) 01:07 ID:pS8l90MI)]
ドスドスドスドスッ!!
その時、突き刺さる音が聞こえた。
「プリ君、ダメっ!」「ダンサー!?」
傷ついた体を引きずって、ダンサーが矢を撃ち込んだのだった。
「わたしがプリ君の剣になる…プリ君の足りないところは、わたしが支える!」
『小娘えええええええええッ!』
思わぬ横槍に激怒した深淵の騎士がダンサーに向き直る。
「くっ…間に合え!」
地面を強く蹴り、宙を翔ける。
砕!
ソードメイスが闇の頭を捕らえる。
断末魔とともに、闇が崩れていく。
後には何も残らない。消えて、なくなった。
「何とか、しとめた、のか……」
それを見つめながら言う。深く息をして、気を落ち着かせた。
ダンサーのところへ駆け寄る。
「なんて無茶をしたんだ! 倒せたから良かったものの、もしも……!」
「ダメ、ダメだよ、プリ君は、プリ君がいなくなったりしたらダメ!」
まだ錯乱していた。ほとんど無我夢中だったのだろう。
「落ち着くんだ、ほらっ」
言いながら、ダンサーを抱き寄せる。腕の中で暴れるけれど、しっかりと受け止める。
「僕はここにいる。今ここにいる。だから、安心するんだ」
そっと綺麗な銀髪をなでながら言う。静かに、やわらかに。
腕の中のダンサーが、動きを止めた。
「プ…リ…君…」
途切れ途切れにこぼれる言葉は、涙とともに僕の肩を濡らす。
けれどそれは、安らぎとうれしさに満ちている、そう感じた。
(Vol.3に続きます)
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