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◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆

[35:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/08/24(水) 19:37:34 ID:Axt2EEwM)]
小走りに出て行った剣士の足音が消えると、
やれやれといった表情で、ハンターはプリーストの横たわる寝台の傍に屈みこんだ。
寝台に肘を突くと、うつ伏せのままだったプリーストが、
痛めた腰を押さえながらゆっくりと仰向けになり、ハンターに顔を向けた。
「俺もギルドで狩りの予定あったんだけどなあ」
「行って良いよ」
プリーストがそう言うが、ハンターは首を横に振る。
「一人にしたら這ってでも本読みに行くでしょ」
「ああ、ばれてる」
笑って呟いたプリーストに、ハンターは軽く肩を竦めた。
「あのねー、俺も妹さんもマジ焦ったんだよ?」
ハンターがギルドの溜まり場で、どこに狩りに行くか話し合っていた時だった。
プリーストの妹である剣士が青白い顔をして駆け込んできたのだ。
「兄が、倒れました」
彼女がそう呟いた時のショックは、しばらくは忘れられそうになかった。
その場にいたギルドメンバーに狩りの不参加を詫びて、
剣士と二人、プリーストが運ばれた診療所に向かえば、
言いづらそうな顔をする医者と、
寝台の上に横たわり、困ったような顔で笑う当の本人に出迎えられてしまった。
「それが変な姿勢で本読んでたせいで腰痛めて、
 オマケに長い間しゃがみっぱなしだったから立ちくらみ、だなんてさあ」
ハンターは寝台に力なく突っ伏した。


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