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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[62:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/06/23(金) 23:51:33 ID:d6Qo0ViY)]
意識が飛びそうな感覚が収まると、今度は酔いと疲労、
ついでにあーやっちゃったよという後悔で、騎士の頭はがんがんと痛んだ。
気だるそうに目を細めながら、騎士はプリーストを掴んでいた手を離し、額の汗を拭った。
その手の影に、プリーストの顔が見える。
「お前……本当は酔ってねえだろ……」
ぐったりした様子で騎士が呟くと、プリーストは軽く首を傾げて見せた。
目が笑っているのを見れば、言葉など無くても、答えは分かる。
睨むような顔をする騎士の前で、
プリーストは平然とした顔をして、口の中に残る精液を指にまとわり付かせていた。
それが意味することに気付くと、騎士は慌てて目を開いた。
「馬鹿、もうこれ以上やんねーよ!」
「えー良いじゃん」
「良くねえ!」
今度こそ逃げようとした騎士だが、プリーストは素早い動きで彼の足を抱え込んだ。
「だってこれだけじゃ中途半端っしょ」
言いながら、プリーストは白く汚れた指を、騎士の性器の更に奥へとあてる。
「だっ、馬鹿、ざけんな、てめーなんか絶交だ!」
「そうおっしゃらずに」
「嫌なんだって!」
悲鳴のような声を騎士が上げた。
どうやら本気で嫌がってるらしい、と察したプリーストは、
仕方ないといった様子で、騎士の体を離した。
叫んだせいか、更に頭痛が酷くなった騎士は、大きく息をつきながら、目元を腕で覆った。
「……嫌、なんだよ」
「わーったわーった、もうしないから泣くな」
「泣いてねえし分かってねえ!」
腕を払って騎士が叫ぶ。
俺はなあ、と大きく叫んでから、軽く息を整えると、今度は呟くように続けた。
「勢いとか、ぐだぐだで流されてやるの、絶対嫌なんだよ」
じっと騎士を見つめていたプリーストが、僅かに目を細め、困ったような顔をした。
「……あーと、それはつまり、ちゃんと承諾とってやる分にはオッケー、て事?」
プリーストが訊ねると、騎士はまた腕で顔を覆った。
「言いたくねえんだから聞きなおすな」
ぼそぼそと呟く騎士の顔が赤いのは、間違いなくアルコールのためだけではない。
参ったねえ、とプリーストは呟くと、ひとつ息を吐き、騎士の耳の傍へ顔を近づけた。
熱い息がかかる感触に、騎士が小さく震えた。
まだ目を覆ったままの騎士を見つめながら、プリーストは優しい声で囁いた。
「させて?」
プリーストが囁いてから数十秒、騎士はまるで動こうとしなかった。
が、やがて目元から腕をどかすと、少しだけプリーストのほうに顔を向けた。
「……させてやる」
騎士の答えに、どーも、とプリーストは笑いかけた。


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