【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
[153:夜とカクテル5(2009/10/23(金) 23:22:56 ID:JdBGdoBw)]
ぎし、と二人文の体重を受け止めたスプリングが控えめな悲鳴を上げる。
「抵抗、とか、しないんですか」
私を押し倒し、頭の横に手を突いて彼女が問う。
「あなたは、しなかったわ」
「……それも、そうですね」
私の答えにちょっと笑って、彼女はゆっくり私の唇に唇を押し付ける。
触れる、だけじゃない。上唇を軽く吸われる。そっと舌で撫でられる。
「ん……」
少し隙間をあけると、するりと口内に侵入された。
唇の裏側。上顎。歯列。
彼女の舌が、それらを丁寧に、ゆっくりとなぞる。私の舌を絡め取って、擦り合わせる。
そのひとつひとつが、ひどく優しい。
私の上に重なった彼女の身体が、心地良い重さと体温を分けてくる。
こくり、と彼女と自分のとが混ざり合った唾液を嚥下する。彼女の、と意識すればそれだけで身体の奥に熱がうまれた。
「はっ、ぁ……」
たっぷりと時間をかけて丹念に口内をまさぐりつくして、彼女は私を開放する。
キスだけで情けないくらいに火照る私を見つめる目が、本当にいいのか、と訊いていた。その潤んできらきらと光る、ありありと欲情を浮かべたウイスキーの瞳が、他の何よりも私の興奮を煽るというのに。
「人をこんなにしておいて、ここでやめたら殴るわよ。本で」
軽く睨んでそう言うと、彼女はふわりと微笑んだ。
「そうしたら、ついでにボルトも貰うんですよね、私」
当たり前でしょ、と笑いながら、私は狐をかたどった襟巻きを外して椅子の背に放る。特別な装備品でもないし、制服は支給品だ。彼女が防御の薄くなった首元に手を差し込む。私の長い髪を軽く払うと、そこに顔を埋めた。
「っ……」
ぺろりと首筋を舐められて、肌が粟立つ。上に下に行き来しながら、唇を押し付け、軽く吸って、舐める。その間に左手が私の上着の前を開けて、布の下に入り込んだ。指先で鎖骨をくすぐって、下着の上から胸の形を確かめるように触れられる。そのまま下に下りて、お腹を掌でゆるゆると撫でた。
「少し、上げてください」
耳元で囁かれる、熱っぽく低い、少しかすれた声。ぞくぞくする。
言われるまま身体を浮かせると、背中に回りこんだ左手が器用にホックを外した。
「はっ、ぅ」
同時に耳たぶを甘噛みされて、思わず声が漏れる。下着を押し上げて、解放された胸を彼女の左手が軽く力を入れてふにふにと揉む。唇は舐めたり押し付けたりしながら首筋を下に辿って、鎖骨の上を通り、もう片方の胸に行き着く。きっと早鐘のように打つ鼓動を、彼女は感じているだろう。目の前で萌黄の髪がふわふわと肌をくすぐる。重ねられた体から伝わる体温と、愛撫と息遣いとで、体温が上がっていく。背中はもう汗ばんでいる。腹の底がじりじりと疼く。手を伸ばして目の前の萌黄色をくしゃりと撫でてみる。なんだか泣いてしまいそうだった。
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