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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[166:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2009/11/23(月) 09:24:14 ID:h/Oi284w)]
需要を読まずに投下してみる。


 多分「その事」自体は、恐らくあの人にとって見ればいつもの日常の延長線の発言でしか無いと思う。
 人畜無害を絵に描いたような人だ、裏が有るなんて思えない。
 しかし、そんな含みを持たせられてしまうと…
「…何か裏があるんじゃないかって、勘繰っちゃうわよね」
 はぁっと、私は何度目になるか解らないため息を付きながら、家への道を歩いて居た。

 あの人――養子の私の、養母の待つ家への道を。


 そもそもの切っ掛けは、私がアコライトの時に狩り場を背伸びして死に掛けた時に助けてもらった、と言う、実にありがちな話だった。
 囲まれてもう絶体絶命と言う時に、その人は風の様に現れて、舞うかのように敵を葬って行った。
 プリーストだったあの人のそんな動きを、先ほどまで死に掛けて居た事すら忘れて、見惚れてしまって居た。
 でまあ、ぶっちゃけ、その瞬間にあの人に一目惚れして居た。

「大丈夫? 怪我は無い?」
「いえ、だ、大丈夫です…ありがとうございました」
 立ち上がって服のホコリを払ってもらいながら、私は何とかお礼の言葉を言った。
「どう致しまして。でも、アコの貴方じゃこの辺はまだ厳しいかもね。街まで送りましょうか?」
「はい、お願いします」
 まだポタを習得して無かった私は、素直にその好意を頂く事にした。

「あの、青石代、これ少ないですが…」
 私がなけなしの習得品を渡そうとすると、あの人は笑って。
「1個くらい大丈夫よ、気にしないで」
「で、でも…それじゃ悪いですし」
「ふふ、気にしないの。後輩を守るのも先輩プリーストの勤めですから」
 そう言ってふっと微笑む。ああ、何て綺麗に笑う人なんだろう。
「じゃ、じゃあせめてお名前を教えて下さい」

 ちょっと驚いたような顔をしたあの人は、ふっと微笑んで名前を教えてくれた。


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