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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[217:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2011/02/07(月) 17:41:01 ID:Z1wnSQJk)]
 そもそもの始まりは、ティコが冒険者アカデミーの最終試験を受けた所から始まった。
 途中砂漠に根城を置く盗賊に捕まり(実はこの盗賊もアカデミーの『先生』だそう
なのだが)、何とか逃げ出して来た所で泣きながらwisされて来た訳で。
 wisごしになだめすかして見たものの、一向に泣き止む風でもなく、仕方ないので
向かう事を伝えたら「姉ちゃん達全員で来て欲しい」とかどれだけ我侭なんだか。


「うわ…シェル姉さん容赦無いわね…」
 ハイプリのフィアが少しぎょっとしたような顔をした。その横でプリのティルはくすくすと
笑って居る。
 まあそれもそうよね、聖水の間違った使い方してる訳だし。
 とは言え、緊急時には飲み水としても利用される訳だから、別に問題は無いと思う訳で。
「暑いのにくっついてくるからよ。少しは涼しくなったでしょ?」
 半泣きになったアコを引き剥がして、抱きつかれた事に寄って少しずり下がった
制服の網タイツを整えると、使用済みになった聖水瓶を放り投げた。
 何処からともなく緑色の巨大蟻がかさかさと寄って来て、あたしが放り投げた瓶を
ゲットすると何処へと走り去って行く。
 あの蟻ってあんなに素早かったっけ?
「う…あ…う…」
 そう思いながら、べそをかいているティコの方を向き直ると。
「あら、もう蒸発してる」
 流石砂漠だなと変な所で関心していると、目に一杯涙を溜めたティコが。
「…う………うあーん! シェル姉のばかああぁぁ!」
 だーっと走り出した。
「ほーら、こんな足場の不安定な所で走ったらころ…」
 ぽてっ。
「…んだじゃないの…全く」
 やれやれとため息を付きながら、こけたティコの傍まで寄って行って立たせると、
服に付いた砂を払ってやる。
「もう少しで次の目標地点のオアシスに着くわよ。それまでの我慢だから、頑張りなさいな」
 そう言いながら、まだ半べそをかいて居る顔のほっぺたに軽くキスをしてやる。
「……う、うん。…がんばる」
 ぐっとこらえた顔をすると、ティコはまた歩き出した。


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