【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
[34:&;&;♀騎士団専属アサ子(2008/05/30(金) 15:34:34 ID:FMQ88wlc)]
変な奴だ。
遠征から戻ってきた聖騎士ぱら子は、旅の疲れもとれないうちに
以前からそれほど快く思っていなかった女が奇矯な格好でうろついているのを見て頭を抱えた。
(前からはしたない格好だと思っていたけどっ……)
騎士娘達のスカートの丈にさえ腹を立てているぱら子にとって、
下手をすれば下着以上に胸元を強調しているアサシンの出で立ちは半ば許し難いもので、
溢れそうなほどの乳肉のふくらみは、ぱら子の怒りに油を注ぐのに役立っていた。
(今日こそちゃんと注意しないとっ……)
明らかに暗殺者の装具品ではない白い手袋。
卑猥な噂の絶えない女が遊びにでも使うのか、握りしめられていた鞭。
人を馬鹿にしているのか、入団時に視力は2ですと答えたアサ子の鼻先には、
透明なグラスがちょこんとのっかっていた。
「アサ子さん」
思い切って声をかけてみると、女は数歩行ったところで首をかしげた。
「おかえりなさい」
「え……あ、ありがと」
予想していた声とは違う、暗く沈んだ声が返ってくる。
何もこのはしたない女に礼儀正しい挨拶を期待したわけではないけど、
普段彼女?とはしゃぎ回っている姿からは想像もつかない声に、ぱら子は一瞬言いたいことを飲み込んだ。
その合間を縫うように、アサ子がもぞもぞと口を開く。
「……捕まりましたよ、犯人」
「え……?」
「ぱらちゃんが出かけてる間に、犯人。連続婦女暴行の……ふたつもち」
「あっ……」
ぱら子は、ぱらちゃんというなれなれしい呼び名も嫌だった。
おちゃらけているようで、妙になれなれしくて……
だが、今はそんなことを言い返す気分には到底なれなかった。
「ふたつもちって、前と後ろ……酷いことした……あいつがっ?!」
「うん。ここの皆が現行犯で取り押さえたみたい」
「そ……そう……良かった……良かったわぁ……」
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