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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[76:lily love(2009/01/27(火) 10:28:36 ID:f8uD9o0U)]
滑らかな肌に触れた瞬間ぴくりと震えても、はねのけず受け止めてくれたのはOKサイン。
ゆっくり、互いの吐息を感じるほどに顔を近づけて、視線の泳いだ瞳をじっと覗き込む。
戯れじゃない、本気なんだっていうアプローチ。や、ほんとは戯れなんだけど。
重ねた手の温もりと指先のほんの少しの冷たさとを混ぜあうように、握り、絡めていくと。

「あ、あの!」

不意に上がった声はうわずっていて、妖しい行為に待ったをかける。
急変した雰囲気を受け止めてもらうには少し落ち着いてもらったほうがいいかもしれない。
一旦動きを止めて言葉を待つ。

「でもあの、実際に試してみるにはまだ検証が足りないっていうか・・・!!」

…検証?一体何の?
今度はこちらが目をぱちくり。
実際に試すと自分で言ったわけだから、すること自体は理解しているはずだけれど。
検証―、実験―、あぁ、そういうことか。

「先輩。ちょっと言葉が足りないんじゃないです?そう、正確には…」

「儀式の再現をするために実際にオーガズムを迎える実験をするには、それをもたらす行為に対する検証が足りない」
「つまり。性的な快感を得られる部位を、実際にそのような段階に至るほど触れたことが無い…ってことですよね?」

言葉で小難しく誤魔化そうとしたぴーちゃんを、同じように言葉を使って追い詰めてやる。
そういうことには猛烈に初心なのだろう、既に赤くなっている頬にますます血が通う。

「意外です。女の子ならみんな知っていることなのに、ま・さ・か教授たる先輩が知らないなんて、ね?」

軽くプライドを刺激するとすぐムキになる彼女の悪い癖を、また利用させてもらうことにする。
顔と顔の距離は近いまま。あくまでもこの行為は続けるということを分かってもらう為のしるし。

「そ、それは当然、一人で触ってみたことぐらいあるわ。でもなんだかむずむずするだけで」
「ちょっと痛くなってきたし、こんなみじめで恥ずかしい行為なんてもう、それっきりだわ」

だから知らなくたって当然、と言わんばかりのちゃちな弁明。
本当のことなんだろうけれど、取って付けたような言い訳だってことは、泳いだ目を見れば分かる。
そもそも、これほど一生懸命に女らしく育った体を慰めてあげないだなんて、それこそ罪じゃないかしら。

「体で知ることだって、大事な知識じゃないです?先輩?」
「……」

尋ねても返事は無く、ふぃとそっぽを向いてしまった。
自慰行為を恥ずかしいものと避けてきたとはいえ、知るのを先送りにしてきた後ろめたさはあったのだろう。
これ以上苛めるのはかわいそうかな……?
いやいや。まだまだこれぐらいで長年の積もる恨みは晴れやしない。

「研究を手伝ってくれるお礼に、私も先輩のお手伝い、しますね」

絡めた手はそのままに、もう片方の5本の指先で、肩口から露わとなる柔肌を上へと伝う。
触れた一瞬だけびくりと震えた体はしかしすぐに畏まり、観念したように目が伏せられている。
そして口が少しだけ開いてなにやらぼそぼそと…。

「…きに…れば…ぃゎ―」

(好きにすればいいわ)
普通ならほとんど聞き取れないような力ない呟きは、
残念、全神経をぴーちゃんに集中している私には全て筒抜けでありました。

「それじゃお言葉に甘えて好きにしちゃいますからねー」
「―――っ!き、聞こえてたの!?」

投げやりな独り言は、自分を仕方なく納得させるための自己防衛手段として使われるが――、
これはもう完全に墓穴となってしまっている。
つまりは、私に何をされても文句は言わないと宣言したに等しい。

「これからすること全部受け止めてくださいね…」


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