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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
- 1 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:22:39 ID:fIjeelgU
- このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━ッ!!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。
【重要】
18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
(ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)
基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。
ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
(タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
(絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。
リレールール
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメです。
板内共通ルール:
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/
みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説保管庫(Wiki):
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php
前スレ:
【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十六冊目
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1176575956/
- 2 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:24:19 ID:fIjeelgU
- ごめんなさい;;一番上になっちゃいました。
本当にごめんなさい;;
- 3 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:25:29 ID:fIjeelgU
- 私は意を決してある行動を取った。
まず、アマツとゲフェンダンジョンに篭り、あるアイテムを集めた。
それを持って、美容師の元へ行く。
ある髪型を詳しく伝えると、それと同じようにスタイリングをしてもらった。
その後、洋品店で、ハイプリーストと同じ型の服をオーダーした。
服が出来上がると、それを身に着け、さらにあのネックレスを首から下げた。
そして最後に、ヴァーミリオン・ザ・ビーチ。
カクテルを少しだけ口に含む。
あの時と同じ熱さが私を襲った。
また倒れてしまってはもともこも無い。
カクテルを指につけて、たっぷりと唇に塗りつけた。
全ての準備が整ったところで、私はフィルさんの部屋を訪ねた。
相変わらず、扉には鍵もかけず、フィルさんは真っ暗な部屋の中で酔いつぶれていた。
空になったグラスと共にベットにだらしなく横たわる彼に、そっと覆いかぶさった。
耳元で、できる限りの優しい声で囁く。
「フィル…。」
「ん…?」
「フィル…私よ。」
「…エリザ…?」
「そうよ。」
「エリザ…?…エリザ…!」
フィルさんの手が私の肩を掴んだ。
痛い!酔っているとは思えないほどのすごい力。
「エリザ…!何処行ってたんだ…!!」
フィルさんは私を強く抱きしめた。
髪を撫で、腰を抱き、頬を擦り合わせ、何度もエリザさんの名を呼ぶ。
私もフィルさんに答えて、彼の髪を撫でた。
「あぁエリザ…。」
フィルさんの顔が近づく。
お酒の匂いだけのフィルさんの息がかかると、私の唇と合わさった。
「…んっ…。」
激しいキス。
探られて、吸われて、だから私も探り返して、吸い返して。
初めてのキスだけど、悟られないように頑張って答えた。
息が続かなくなってクラクラしてきたとこで、唇がやっと離れる。
そのままフィルさんは私の首筋に舌を這わせ始めた。
私の口からは震えた呼吸が吐き出される。
声はなるべく出さないように。気づかれてしまうかもしれない。
けど、初めての刺激は想像以上で、さらにこれは憧れのフィルさんのものだ。
どうしても、感動と不安の入り混じった呼吸は漏れてしまう。
フィルさんは愛撫を続けながら私の背中のリボンを素早く解いた。
そのままあっという間に私の上半身を露わにする。
「…ぁっ…!」
私を押し倒し、引き裂くように自らのシャツを脱ぐと、フィルさんは私に再びキスを始めた。
「んっ…!んんっ…!!」
さっきの激しいのとは違って、今度は優しく下唇を噛まれる。
ふんわりと、そして甘い疼きが私に広がる。
手では私の乳房を探る。
どうみたって、エリザさんと比べたら半分もあるかどうかと言う大きさ。
これに触れられたら一発でばれてしまうことも覚悟したけど、そんな様子はなくフィルさんは私の胸を揉み続けた。
揉みながら乳首を優しく摘まれ、しごくように指で潰される。
「ンッ…ぁっ…!」
我慢しなければならないのに、どうしても声が漏れてしまう。
フィルさんはキスを辞めると、今度は私の乳首を吸いはじめる。
吸いながら、甘く噛み、舌でコロコロと転がされる。
「ふ…ぁ…。」
この頃になると、もう私はエリザさんの姿でここを訪れたことを忘れそうになっていた。
憧れのフィルさんが私を愛撫している。
たとえエリザさんの振りをしていても、それは私。
フィルさんの腕の中に居るのは、紛れもない私。
どうしようもない興奮が私をむずむずと動かしていた。
フィルさんの舌は、私の乳房からわき腹へ、そして腰へ、そして足の付け根へ。
そのまま足を開かれて、フィルさんの顔が私の股間へと入り込んだ。
「…きゃ…。」
わかっててもやはり条件反射的に足を閉じようとしてしまった。
でもフィルさんの手は私の足を強く押さえつけ、けして私の自由にさせない。
されるがままに、私はフィルさんの舌をアソコに感じていた。
「…あっ…だ…だめっ…!」
フィルさんの舌が私の中に入り込み、溢れた汁を吸い上げた。
鼻先で私の粒を刺激しながら、ざらざらとした舌が私の入り口をかき回している。
「あっ…あっ…や…いっちゃぁ…っ!!あああああっ!!」
その瞬間、私はイってしまった。
ブルブルと震えながら、自然とフィルさんの顔に自分を押し付け、叫びを上げてしまう。
頭が真っ白になって、もうフィルさんのことしか考えられなくなった。
フィルさんは朦朧とする私の上に被さり、今度は私の足を持ち上げて自分の足の上に乗せる。
腰を進め、私のものと合わせようと、私の腰を引き寄せた。
「…あっ!!」
入り口に感じる、硬いもの。あの時、バルコニーから見えたアレだ。
それが、私の中に来る。
「いくよ、ルカ。」
フィルさんが言った。
「ああああっ…!!」
直ぐに一気に貫かれる。
熱い痛みが走った。
初めての進入に私の腰は暴れ周り、手はフィルさんの背中で爪を立てていた。
「いっ…いたぁっ…!!」
「…ごめんな、ルカ…。」
フィルさんが私の耳元で囁く。
私は涙を流しながら、首をぶんぶんと振った。
ごめんなんて言わないで。私が望んでいたことなのだから。
ずっとあなたに抱かれたかった。あなたに処女を捧げたかった。
それが今叶ったのだから。
「あんっ、んんっ!いっ…あっ、あぁんっ!!」
痛みは痛みとしてあったけど、それ以上に心が充実しているせいか幸せばかりを感じる。
フィルさんと一つになっているソコが、どうしようもなく熱くなっていた。
激しく私を突き上げるフィルさんに合わせ、私もだんだんと快感だけを感じ初めていた。
「ああんっ、ああんっ、フィルさぁ…、フィルさんっ…好きっ…!!」
「ルカ…可愛いよ…。」
気が付いたら、既に私は「ルカ」と呼ばれていた。
とっくにばれてたんだ。でもそれでもフィルさんは私を抱いてくれた。
嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れた。
「フィルさ…んっ…私を…好きって…言って…ああっ!!」
「…ごめん、ルカ…。」
私をかき混ぜながらも、フィルさんは冷静に言った。
わかってた。わかってたけど、また涙が溢れた。
「ルカ、イきな…!」
そう言うと、フィルさんは今まで以上の速さで私を突き上げ始める。
「あんっ!あんっ!やぁっ!こ、こわれっ…ちゃ…!あああああああああっ!!!」
「ルカ…!!くっ…!」
私の中でフィルさんがドクンと鳴った。
二人で腰を震わせながら、溶け合うように同時に果てた。
「ぁ…ふ…。」
沈み込んでしまいそうな意識の端に、フィルさんの顔が見える。
「ルカ…ごめんな…。」
フィルさんが囁いた。
私は軽く首を振る。
溢れた涙でフィルさんの顔が歪むと、私はそのまま彼の腕の中で眠りに落ちてしまった。
- 4 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:25:57 ID:fIjeelgU
- 目を覚ますと、フィルさんは居なかった。
「フィルさ…ん?」
部屋は綺麗に片付いており、フィルさんがこれまで飲み尽くした酒瓶なども一切なく、
さらにフィルさんのカートも製造道具も、何もかも見当たらなかった。
「…え…?」
そんな…!?
部屋の中央の丸テーブルに白い紙が置いてあった。
裸のまま飛びついて、それを見た。
『 ルカへ 』
やだ、やだよ…フィルさん…!!
否定したいのに、先を読まずには居られなかった。
『ルカへ
つらい思いをさせて済まない。
毎日飲んだくれる俺を見て、さぞ心配しただろう。
心配をかけて本当に済まなかった。
あと、勢いとは言え、お前の純潔を奪ってしまった。
これは謝っても謝りきれない。
取り返しのつかないことをしてしまいながら、俺はお前とは寄り添えないと言うしかない。
こんな俺をどうぞ恨んでくれ。
お前がずっと俺を見ていてくれたことは知っていた。
だけど、俺はそんなお前を見ない振りをしてきた。
俺はそんなどうしようもない酷い男だ。
どうか、こんな俺よりも相応しい男が現れてくれるよう祈る。
俺はダメな奴だ。エリザが居ないとダメなんだ。
俺はエリザの所へ行く。
実は、飲んだくれながらも、俺はエリザの行方を調べていた。
エリザが今どうしているのか、俺はある小さな手がかりを得る事ができた。
エリザはもうここへは戻ってこれない。
そして俺はエリザなしでは生きていけない。
なら、俺がエリザの所へ行くしかない。
さようなら、ルカ。
お前がホワイトスミスになって、そしてあるレベルの強さを手に入れた時、
俺たちは再会できるかもしれない。
俺と言う意識は消えてしまおうとも、お前のことだけは忘れてしまわないよう祈る。
フィル 』
「フィルさ…ぁ…ああああああああああっ!!!」
行ってしまった。フィルさんは行ってしまったんだ。
彼はもう戻ってこない。
フィルさんが得たというエリザさんの行方の手がかり。
私にも思い当たるものがあった。
それは信じたくないような、酷い噂。
エリザさんの父親が中心となって、恐ろしい研究が行われているという噂。
私だって、エリザさんがそれに巻き込まれたのでは、と考えたりもした。
だけど、そんな酷いことなんて、ありえないって…。
信じたかった。
心のどこかでそれしかないと疑いながらも、信じたかった。
だから、その話しだけはフィルさんに知られちゃいけないと思ってた。
知ったら、フィルさんは、絶対に行ってしまう。
そう思ってたから。
そして、その通りになってしまった。
彼は行ってしまった。
「自分」というものが失われようとも、それでもエリザさんと居ることを望んだ。
そこまで、エリザさんと愛し合ってたんだ。
けど、けど…!!こんな悲しい愛の形があってもいいの…!?
そんなの辛すぎる。
フィルさん、エリザさん…!!
私は唯一残された十字架とハンマーのネックレスを握りしめて、泣いた。
- 5 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:26:21 ID:fIjeelgU
- 『 落)Lv89戦闘型WS 』
あの別れから長い月日が経っていた。
私はホワイトスミスになり、それからも必死に腕を磨き、なんとかここまでやってきた。
後、もう少し。もう少しで、フィルさんに会いに行ける。
そう、きっとエリザさんもそこに居る。
もうすぐ、あのネックレスを返すことが出来る。
そう、それにこの『+7強い名無しのアイスソードメイス』も。
名無しになっちゃったけど、このソードメイスの柄には、今もあの文字がうっすらと刻まれている。
『from Fill to Elley, with LOVE forever』
今でもその文字を見ると涙が溢れそうになってしまう。
これは、あの素敵な二人を象徴するようなモノ。
ずっと大切に、大切にカートの中にしまってきた。
もうすぐ、やっと返すことが出来る。
『ピコーン!』
チャットの入室音が響く。
『こんにちは〜。Lv85の殴り廃プリですが、よかったらご一緒しませんか?』
『はい!是非お願いします〜!』
今日も私は、鈍器を振るう。
あの二人に会いに行くために。
<Fin>
- 6 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:28:13 ID:fIjeelgU
- すみません、戻ってきた前スレ70でした…。
自分のHPの方だと感想を聞くことができなかったので、
感想を聞けたらと思い、舞い戻ってしまいました。
また気に入ったものが書ければ、お邪魔させていただくようにしたいです。
宜しくお願いします。
- 7 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:30:49 ID:fIjeelgU
- 下げます
- 8 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:35:12 ID:JBLvYdHI
- リアルタイムktkr
久しぶりに読んでてドキドキしたぜ
- 9 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/21(水) 05:28:24 ID:Z.gyQH7E
- うほほーい
新作お疲れ様でつ!
これはまた、続きの話も気になる〆方でいいですなぁ・・。
HPの方は探したけど見つからず(;;´ー`)
- 10 名前:前スレ70 投稿日:2007/11/21(水) 10:01:21 ID:QKorWZ..
- 感想ありがとうございます。
感想いただけると本当に嬉しいです。
HPですが、タイトル検索かけても直接ヒットしてくれません。
ですが、「Ragnarok Online 萌えサーチ」を通してヒットすることを確認しました。
「∇ RO CASKET ∇」でググっていただけると、出ると思います。
掲示板に書かなかった話は数点しかないですが、よかったら行ってみてください。
誤字の非常に多い書庫となってます。すみません。
- 11 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/21(水) 22:19:10 ID:zihHWxK2
- >>前スレ70氏
おかげさまで見つかりました!
知らない新作数点と設定資料とかあるので
じっくり楽しみながら読ませていただきます〜。
続きとかも期待してますので
これからも頑張ってください(*´д`*)ノ
- 12 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/30(金) 01:49:08 ID:i5KjQs.I
- ロズエル編の作者さんのHP見に行ったら
1月1日以来更新がなくて泣いた
ロズエルの過去編とか未完の話とか結構あるのに
もう完成しないのかな〜・・・(´;ω;`)
- 13 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/01(金) 21:30:44 ID:YVyn9oao
- 過疎ってレベルじゃねーぞ
- 14 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/05(火) 13:43:56 ID:l3QDrkBk
- 終わってるな…
もう新しい小説を読めることはないのだろうか…
- 15 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/05(火) 17:21:08 ID:L7fWxOTg
- まだだ!まだ終わらんよ!
70氏とかは自サイトでまだまだ頑張ってるよ
- 16 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/07(木) 23:14:01 ID:tIoXYK2s
- 君の声
ガシャン、と金属音をさせて、時計に手足が生えたようなモンスターが床に崩れ落ちた。
空を舞った歯車が軌道を残しながら落ち、カランと乾いた音を空間に響かせる。
私はため息を一つついて、その場に座りこんだ。
背中から垂れさがる赤い紐の先についた輪が地面に当たり、カンと音を立てる。
ひんやりとした石の床が火照った身体に気持ちいい。
私は消えて行くモンスターを見ながら、
このモンスター達はどこからやってきてどこに消えて行くのかな、と考えた。
モンスターに魂はあるのかな…
私が出した魔法、ファイアーウォールの残り火が私の瞳に映った。
赤色で橙色で黄色い炎。
ちらちらと風に吹かれて揺れ動く。
元々私はファイアーウォールを使った攻撃が得意ではなかった。
敵を叩いて魔法を降らせるタイプ…FCAS型のセージだった。
けど、まだレベルが足りないので敵を避ける事が出来ない。
なので、ファイアーウォールを使って時計3で背伸び狩りをしていた。
何とかモンスターを倒す事は出来るけど、威力は十分とは言えず、おまけに精神力も足りない。
これで何度目かわからない休憩を取りながら、私は物思いに耽る。
時計2のクロックというノンアクティブのモンスターを相手にすれば安全だけど、
ふらふらと頻繁に動くので苦手だった。
明日は玩具工場に行ってみようかな、と考えた所で、タタタっと軽やかな足音が近付いてくる事に気付いた。
目線を上げると、私が座っている階段を一人の女ウィザードが駆け登ってくる。
ふわりとひるがえるマント、サラサラの金色の髪。
すれ違う瞬間、柔らかい花の匂いが鼻孔をくすぐる。
それにひきかえ私は、時計に手足が生えたモンスター、アラームと戦った後なので、
薄茶色の髪はボサボサ身体中すすだらけ。
精神力が切れて地面に座りこんでいる何とも間抜けな姿。
その女ウィザードの後ろ姿を見ながら、私は再びため息をつく。
私は無意識に、肩より少し短い自分の髪を、手で一つにまとめてかきあげていた。
うなじをヒンヤリとした空気が流れる。
その冷たい空気は、汗ばんだ首にとても気持ち良かった。
今日は宿に帰ったらすぐにお風呂に入ろう。
お気に入りの石鹸と、ふかふかのバスタオルを用意して、お風呂上がりには冷たい牛乳を飲んで。
そこまで考えた所で、また足音がする事に気付いた。
見るとシルクハットを被った男プリーストが階段を登ってくる。
- 17 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/07(木) 23:19:23 ID:daAtmbhs
- さっきの女ウィザードの連れのようだった。
「ブレッシング!!」
「速度増加!!」
男プリーストは、私に気付くと、すれ違う瞬間支援をかけてくれた。
身体が軽くなる。
「ヒール!!」
1000に届かないヒール。
男プリーストは、少し苦笑いをした。
「ごめんねーおチビちゃん。
俺、殴りだからさぁ」
お、おチビ…
私は少し落ち込みながら、首を横に振った。
支援はとても嬉しい。
「それじゃ頑張ってねー」
手を振りながら、歩き出そうとする男プリーストの服の裾を慌てて掴む。
「ん?」
『あ り が と う』
私は口を大きく開け、感謝の言葉を型どった。
男プリーストは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐ笑顔に変わった。
再び、手を振りながらその場から歩き出す。
私はその後ろ姿を見ながら、通じた事にホッとしていた。
私は声を出す事が出来ない。
一年前のあの日から。
――――――――――――
はじめまして。
家にネット環境が無いので、携帯からの書き込みですみません。
文法や改行やら全てが無茶苦茶orz
ですが、のんびり書いてみようと思います。
- 18 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 01:43:02 ID:dmZvZRRg
- セジ子ハァハァ
楽しみにしてます〜!
- 19 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 11:20:23 ID:Z20KoeyU
- 過疎ながらスレが伸びてはいるので、
せっかくだからどなたか保管所更新してくれないかな・・・
自分はいじったことがなくてわからないためダメにしてしまいそうで怖い
管理人はもう放置決め込んじゃってる感じなのかな・・・
- 20 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 16:55:43 ID:v7txWuTo
- そうやって他人任せにする人ばかり残っているからの現状だと思いますよ
wikiは誰でも直せるものだし、スレに書かれた文章を移すだけだから他のwikiに比べてとても簡単
バックアップが残っているから復旧もできるし、間違っていても気付いた人が直してくれるのがwikiというものです
まずはあなたが更新してみてください。言い訳はやってみてからどうぞ
自分は何もせずに管理人に文句を言うなど、大人のすることじゃありませんよ
- 21 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 17:11:13 ID:dmZvZRRg
- そこまで言うことないかと…
別に管理人に文句言ってるようには見えないし、
自分もただ見ているだけでアクセスも殆ど携帯からだし、ネット全般の知識のない人間だから、
怖じ気づいて触れない気持ちはなんとなく分かる。
得意で知識のある方が時間を持て余していたらやってもらえたらなぁって気持ちじゃないの?
でも誰かが進んでやらなきゃって言うのはとても正しいことだから、俺も勉強してみるよ。
かなり時間かかると思うけど。
- 22 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 17:47:04 ID:F6Ovlc66
- 大人を語る人間なら、もう少し優しい言い方を覚えるべきですな(苦笑)
- 23 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 18:06:33 ID:3.1tPNn.
- 十分に優しい言い方だと思いますが、とりあえずdameておきますね!
(強制sageみたいだから、上がってないんだけど一応ね)
>>16-17
わっか、わっか!(AA略
先を期待させる出だしで、楽しみです。
>>19、>>21の両氏
頑張ってください。やってみると予想以上に簡単ですよ。
- 24 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/09(土) 07:04:23 ID:G4uU9R1c
- 大人の対応だどうだとかそういう問題ではなく、保管所wikiって
以前アカハクウイルス貼り付ける悪質業者が横行して編集できないように管理人がパスかけたままで今に至ってないかい?
20氏も口だけなのがバレるぞw
- 25 名前:23 投稿日:2008/02/09(土) 19:09:44 ID:tgXST6ko
- 試しに現行ページの編集、新規ページの作成をしようとしてみました。
(>>16様の文章を試しとして登録させていただきました。ご迷惑でしたら削除いたします)
既存ページの編集は、SandBoxに対して行いましたがエラーが出てできませんでした。
新規ページ作成はエラーが出ますが、作成・更新とも可能のようです。
既存ページについてはほとんどが管理人様によって凍結されていることと
凍結をしていないページは無意味に変更を加える必要性がないので未チェックです。
基本的に新規ページの追加と編集だけで問題ないと思いますので
保管庫は多少心配ではあるものの、現在も利用が可能なようです。
(FrontPageとMenuだけはどうしようもありませんが……)
以上、お試し報告でした。
保管作業をするか、保管庫管理人よりレスいただけるまで放置するかは
スレのみなさんの意見で決めた方がよいと思いますが、いかがでしょう。
- 26 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/11(月) 21:20:12 ID:Q1H4/3Z.
- 保管庫管理人からレスいただけるのがベストだと思いますが、
今の保管庫の様子を見ると難しそうな気も。
(連絡板が無関係なスレで埋め尽くされている等)
新しい保管庫を用意するのも選択肢の一つではあるかな、と思います。
でもこの過疎状態では保管庫の需要自体が疑問な点になっちゃうかな…
- 27 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:03:23 ID:21AD7LH2
- 君の声2
「こっち!こっちだよ!」
苦し…もうダメ…
「頑張って!あいつらから逃げなくっちゃ!」
けど、もう走れないよっ…
「ホラ、走って早く!」
あなただけでも先に…!
「馬鹿!何言ってるの!?アタシがそんな事するわけないでしょ!」
でも…でも…!!
ドサッという鈍い音に驚いて、私は身を竦めた。
目を開けると、柔らかなクリーム色をした天井が見える。
一瞬状況が掴めず、ぼんやり辺りを見回す。
ここはプロンテラの小さな宿屋だった。
室内は落ち着いたクリーム色で統一されていて、
小さいけれど清潔感があり、宿代が安い上に、ご飯が美味しい。
私はここが気に入り、ずっと使わせてもらっている。
お風呂のお湯が溜まるまで時間があったので、今日の狩りの収集品の整理をしていたのだが、
どうやらうたた寝をして椅子から転がり落ちたらしい。
頭がはっきりしてくると、身体中が鈍い痛みに襲われた。
その痛みを感じながら、寝転がった体勢のまま先程見た夢を思った。
あの時の夢…
私は目を固く瞑る。
あの時、私が誰かに助けを求めてたら彼女は…
私が足を引っ張らなければ、あんな事には…
「…大丈夫か?」
私をそっと覗き込む影。
ふわふわの茶色の毛皮と白い襟巻きを身にまとい、頭には前方に丸く曲がる角が生えている。
身体の大きさに似合わないぐらいの大きな鎌を両手でしっかりと握りしめながら、くりくりとした丸く赤い眼で私を見下ろしていた。
彼女から託された魔物の子バフォメットJr.のリゼル。
「あ、コラ!髭を触るでない!」
私は手を伸ばして、リゼルの顎の下の白い髭を引っ張った。
怒っている言葉を無視して、指を移動させて喉を撫でる。
しばらくすると、リゼルからゴロゴロという音が聞こえだした。
目を瞑ってる様は、まるで猫みたい。
私はつい最近まで、モンスターが怖くて狩りが出来なかった。
異常な程モンスターの影に怯えていたからだった。
今から考えると、何故そこまで怖がってたのかがわからない。
モンスターを見るたびに彼女の姿、彼女の声、あの時の空間…
そんなものがフラッシュバックのようによみがえった。
狩りが出来ないと、生活が出来ないし、自分の夢にも近付けない。
喋れない私は、声を出せずに泣くしかなかった。
けと、そんな私を変えてくれたのが、彼女が残したこの子だった。
- 28 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:08:05 ID:iAtCkS2s
- 「…ってこんな事で私は騙されんぞ!!
狩りに連れてけって言ってるのに何故連れていかないんだー!!
無理矢理卵に閉じ込めよって!」
リゼルが瞼を開け、大きな声をあげて抗議しはじめる。
前、狩場にリゼルを連れて行った時、踏み潰しそうになった事は内緒にしている。
慌てて避けて、自分の方がモンスターに殴られそうになってから、あまり狩場には連れて行かなくなった。
リゼルにはそれが不満らしい。
危険があまり無い狩場ならいいんだけどなぁ…
「明日は絶対に連れていってもらうからな!」
そう言い切るリゼルをどう誤魔化そうかな、と考えた所で、私はお風呂のお湯を出しっぱなしだった事を思い出した。
慌てて起き上がろうとしたが、
そのままの勢いでリゼルと頭をぶつけ合う。
「…!」
奇声を上げながら床を転がるリゼルに謝りつつ、痛む頭を押さえながらフラフラとお風呂場へ向かった。
幸い、お湯は溢れてはいなかった。
温かそうな湯気が立ちのぼっている。
私はすぐにセージの服を脱ぎ捨て、ベッドの方に放り投げた。
赤い紐の先に付いてる輪が重なり合い、カチリと小さな音を立てる。
少し行儀が悪いけど、誰もいないのだから気にしない。
「全く最近の若人は…!」
1匹いた事を忘れていた。
リゼルはぶつぶつ文句を言いながら、小さな身体で器用に私の服を畳みだす。
…あの子がいたおかげで私はどれだけ助かった事だか。
私は今度、食べきれない程の蜂蜜をリゼルの為に用意しようと心に決めた。
風呂場に入ってから蛇口を捻り、温度を確認してから、シャワーのお湯を頭から一気に流す。
今日の汚れが流れ落ちていくようでとても気持ち良かった。
もくもくと湯気が立つ中、曇ってる鏡が目に入った。
手で表面の露を払うと、濡れそぼった自分の姿が写った。
肩より少し短い薄茶の髪、膨らみの少ない胸。
どう見ても実年齢より幼く見える。
ふと、時計塔ですれ違った女ウィザードを思い出した。
金色のサラサラとした髪にスラリと伸びた手足。
胸も揺れていた。
素敵な人だったなぁ
私だって、いつかは…!
そう思いつつ、自分の小さな胸を手で包み、上に寄せてみたけど、ボリュームの無さに何だか悲しくなってきた。
次に視線が自分の下半身に向く。
ここはもう大人の身体の構造なのにな、と思わず苦笑いが溢れた。
自然と、指がうっすらと生える茂みの奥に伸びる。
柔らかな突起に触れると、ピクンと身体が震えた。
- 29 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:15:30 ID:fLEzd5A6
- 一瞬にして身体の中心が熱くなる。
突起を中心に軽く指を前後に動かしていると、水とは違う何か粘着質なものの音が聞こえてきた。
身体が包みこまれるような気持ち良さに私は立っていられなくなり、その場にペタリと座り込んだ。
床の冷たさに一瞬思わずお尻を浮かせる。
ここまでくると、もう止められなかった。
気持ち良さに指の動きが止まらなくなる。
風呂場に、私の荒くなる息と、敏感な部分を指で掻き回す音と、シャワーの音だけが響いた。
愛液かシャワーのお湯かわからないものが混じりあって、私の太ももを伝い落ちた。
身体を支えられなくなり、壁に身を寄せる。
ここをあまり強く触った事は無い。
軽く触っただけで、こんなに気持ち良いのに、これ以上触ったら、どうなるのかとても不安だった。
指が私の突起を少し強めに弾く。
「…っ!」
身体が自然に震え、私は鋭く息を吸い込んだ。
気持ち良さに頭の中が真っ白になる。
息を大きく吐きながら、私はしばらく余韻に浸った。
快楽の波が去り、息を整えながら手を見ると、私の愛液がゆっくりと糸をひいていた。
立ち上がると、再び鏡が目に入る。
鏡の中の私は、頬を紅潮させて、目がとろんとして夢見ているようだった。
その時、外からリゼルのお腹空いたコールが聞こえてきて、まるで水が退くかのように意識が覚め、罪悪感と恥ずかしさの感情が押し寄せてきた。
慌てて身体と頭を洗って、決して大きいとは言えない湯船の中に沈んだ。
次の日、余程疲れてたのか、起きたのはもうお昼近くだった。
宿で朝食兼昼食を食べる。
玩具工場に行くと昨日に決めていたので、愛用のアンドレc挿しグラディウスと、人面桃樹cが挿さったガードを倉庫から取り出した。
本当は魔力が少し上がるアンドレ挿しバイブルがいいのだけど、私は短剣の方が好きだった。
人面桃樹ガードは、時々自動ヒールが出るので重宝している。
まだ人面桃樹は見た事が無いので、いつか避けれるようになったら崑崙に行こう。
私は準備をしっかり整えて、アルデバランに向かった。
――――――――
>>25さん
自分の文章使っていただいて構わないです。
俺も何か手伝いたいですが、携帯じゃ微力orz
- 30 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/21(木) 20:01:19 ID:4dbL4JaU
- >>26
保管庫の更新自体は望まれていますし、仮に保管庫を新たに用意したとしても
今の保管庫にまとめておけば引越しも楽になると思いますので
ちまちまと現在の保管庫に手を入れてみてます。
>>27-29
許可ありがとうございます。
丸写しにすぎませんが、こちらも保管庫へ入れさせていただきました。
作品を投下していただくことが、もっとも力強い協力です。
次回も楽しみにしております。
( ´-`)。o(わっかの表現が目立つというか、なにか強いこだわりを感じるなあ……)
- 31 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 04:41:28 ID:FW3DWjVQ
- >>27−29
ほのぼのとできるイイ文だ・・・。えちぃのにとっても癒されるー(ノ∀`)
- 32 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 12:31:05 ID:MQO74Nfk
- その娘に出会ったのは、森の中だった。
綺麗な青い髪に、初々しいリボンが似合っていた。
「バァッシュ! えい! とう!」
ロングスカートを翻しながら、その未熟な剣士はマンドラゴラに斬り付けていた。
「ひぁっ!?」
時々触手による攻撃でスカートが捲れ、眩しい生足がお目見えする。
それを目に焼き付けながら、私は姿を現すかどうか迷っていた。
ハイプリーストとしては人の役に立つのが義務なのだが、今更そんなことを律儀に守っている聖職者などいない。
……実に嘆かわしいことだが。
「わわ! ヒットポイントが危険! リンゴ…あ、最後の1個!?」
おっと。どうやら悠長に眺めていては、青髪の剣士の貞操の危機のようだ。
触手プレイも捨て難いが、ここは恩を売るのがベターだろう。
「ヒール!!」
「ひぁっ!?」
ぴろりん♪
突然の支援に驚きの声を上げる。
キョロキョロと周りを見渡すが、草むらに隠れている私はなかなか探し出せないようだ。
そうこうしているうちに、またもマンドラゴラに攻撃されていく。
「ほら! とっとと攻撃する!」
ガサガサと草木を掻き分け、なるべく自然に登場してやる。
「ハ、ハイ!」
てゐっ
マンドラゴラはその一撃で生気を失い、崩れ落ちた。
……ヒールしなくても勝てたんじゃないかとの思いが心を過ぎるが、それを強引に無視した。
「有り難うございました〜」
ドロップ品の植物の茎を拾ってから、その娘は深々と頭を下げた。
うむ、なかなかスレてなくて、礼儀正しいお嬢ちゃんのようだ。
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