【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[54:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2008/05/06(火) 19:58:37 ID:dTG0Z2IE)]
君の声4
空がゆっくりと自身の色を青からピンクに変え、
そして辺りを照らす暖かなオレンジ色になる。
陽の光で、全ての物の色がオレンジを重ねた色になり、
複雑な色彩をかもしだす。
少し遠くに見える聖職者の聖域、
大聖堂もその雄大な姿をオレンジ色に光らせていた。
ここはプロンテラの中央通りで、
いたる所に色々な商品を扱っている露店が所狭しと立ち並んであった。
家路に着こうとする鳥達の声を掻き消すように、
威勢良い店主達の声が飛び交い、
道を歩く人混みの流れには終わりが見えない。
皆、鳥のように家路を急いだり、
自分の欲しい物を探しながら露店を冷やかしたりしている。
そんな露店の商品が、夕陽の色を受けて一斉に光を発する。
武器や防具は、その刃や埋め込まれている宝石を輝かせ、
今か今かと持ち主に引き取られる事を夢見ている。
初めて露店街を見た時はその迫力に圧倒された。
高額な品々の山や行き交う人の数。
昔、1日かけても、見て回る事は出来ないと思うぐらいの露店の数に興奮して、
迷子になってしまった事があった。
数分後、人混みの中から、不安そうにしている私を彼女が見つけだしてくれた。
その後1時間ぐらいお説教を聞いたっけ。
昔からこの輝くような時間帯が一番好きで、
いつもならオレンジ色の露店を色々覗いたりするんだけど、
今はそんな気にはなれない。
あちらこちらから聞こえる呼び込みの声や、品定めをする人々の声を聞きながら、
私は怒りに任せて石畳を歩いていた。
「おチビちゃんごめん。
ごめんってばー」
原因は後ろについて歩くこの人。
私の腰布をめくりあげた彼の頬をひっぱたき、
逃げるように露店街に紛れこんだが、何故か追いかけてきた。
隠れるようにして歩いていたけど、すぐに見つけられてしまった。
「おチビちゃん、ごめんー」
おチビちゃんって言うの止めてくれないかなぁ…
私はその声を無視し、自分の身体の小ささを利用して、
人混みの中を素早く歩く。
それでもこんな沢山の人がいる中でも男プリーストは楽々と私に付いてきた。
「しつこい奴だのぅ」
私の腕の中にいるリゼルが後ろを見ながら呟く。
仔山羊と呼ばれた事に根を持ってるらしい。
私はリゼルの言葉に頷きながら、足早に道を歩いた。
「おーチービーちゃーん。」
無視無視。
「そこの薄茶の髪のセージさーん。」
大きな声で言われても無視っ
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