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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目

[92:白猫の脱走劇(2/2)(2008/08/18(月) 00:22:09 ID:YlNLu12o)]
「だから安静にしていろと…」
悩ましげに頭に手をやってこちらを流し目に見るクリエイター。そういえば名前、聞いてなかったな。
エヴァーが助けを呼んで、たまたまその声を聞いた彼が私を連れ帰ったらしい。
「立ち止まるなんて、できなかったの。平穏をどうしたらいいかわからなくて」
本音。訳の分からない感覚にどうしたらいいかわからない。
「名前、何なの」
「言い訳の次はそれか?」
「教えて」
暫くの間の後、彼は「怜」と短く答えた。
「不思議な名前」
「真名だからな…って何言ってるんだ、俺…」
怜が心底後悔したように顔をしかめる。
「親の趣味だ。真名は親と自分しか知らない本当の名。他人に名乗るのは字。そっちは朱羽っていう…何故真名を言ったんだ、俺は」
「じゃあ、秘密をひとつ知ったんだね、私」
にぱーっと笑って言う。それが怜の勘にさわったらしい。
「黙れ、五月蝿い。ああもう黙らないなら力付くで黙らせる」
乱暴なキス。息が出来ない。しばらくして怜は私をようやく解放した。
「ぷはっ…そんなに嫌だったの?」
「黙れ。こうなったら何も言えなくしてやる」
怜が私の服に手を掛ける…。
「素面のままじゃ恥ずかしいっ。薬ちょうだい、あれじゃなくていいから!」
「ダメだ、と言った筈だが。それに」
耳をぺろりと舐められる。
「自我すら失って何も覚えていないなら、お仕置きの意味が無いだろう」
私は目を眇めて睨む。拒否の言葉を発す。均衡を壊したくない。
「なら酔えばいい」
怜が私の服を脱がしていく、抵抗するけど、敵わない。悔しくて顔が赤くなる。怜も自らの服を脱いだ。
──きれいなひと。過去に流れた噂では私を美しいと形容していたみたいだけど、彼もきれいだと、素直にそう思う。
でも薬が効いてないから恥ずかしくて、そして均衡が崩れる恐怖があって。
睨み続けるけど、怜は意に介さずに包帯を解いて私の胸に触れる。
「…痛っ」
包帯をはがされた痛みに声をあげてしまう。
「また巻き直す」
相変わらず表情を変えない…食えない男。
「ああもう睨むな。金の眼のせいで…猫を抱いている気分になる」
エヴァーにも猫と言われた。そんなに私は猫みたいなのかな。
怜が目隠しを巻く。何も見えない。
「…あ…」
怜が胸を揉みしだくのがわかる。何も見えない、(だから無意識に左手を伸ばす。)
「ふぁ…あ…う…ぁあ」
見えない。不安でたまらない。嬌声があがってしまう。
ふと左手に確かな感触──手を握ってくれた。
「夢でも見ているのか?」
首を振る。私が左手をのばすのは、過去のことを思い出したから…。
「ならば」
秘部をなぞられる。
「ひゃ…っ」
「逃げるな。俺もここにいる…」
かなしさが滲む声──怜は今、どんな顔をしているのだろう。
「見えないから、こんなになってたのか?」
怜が私の秘所から蜜を掬う。既にとろとろになっていて。
「薬が無くても十分淫乱だな」
「やめ…っ、ああっ…ふあぁっ!」
ダメ、もう与えられる快楽に耐えられない。体が疼く。
「もうだめ、耐えられない、欲しい」
目隠しを外された。涙が伝う。懇願する。
「淋しい。耐えられない。欲しいの。私の淋しさを埋めて、お願い」
「…やっと言ったか」
そう言うなり貫かれる。
「あ、あう、ああっ」
頭が真っ白になる。突き上げの度に何も考えられなくなる。
「くっ…」
怜も顔を歪める。突き上げがどんどん早くなっていく。
「れ、い…もう…」
「ああ…」
胎内に出される感覚と同時に、果てた。

無意識に歌を口ずさむ、思いを馳せて。夢か現実か、まだ私には判らなかった。
また、左手を握られた。
「左手、何かあるのか」
「左手を握られると安心できるの…」
どうして左手を握られると安心できるかは、今は思い出したくないけれど。満たされる、そんな気がする。
「もう脱走するなよ」
最後に呟いた彼の言葉に、くすりと笑った。


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