【百合も】生体DOP達に萌えるスレB2F【801も】
[35:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2009/08/06(木) 03:55:33 ID:sM0eP6xw)]
あ今日の勝負もそんなセシルが望んではじめたようなものである。喧嘩ではない。
夕食の席で相手を探し始めたセシルにマガレが「でしたら、お相手しますわ。」と返事をしただけだ。
ただし、普段と違ったのはマガレが「ただ遊ぶだけではつまらないので、何かを賭けましょう。」という条件を出した事である。
その方が燃えると判断したセシルはすぐさま了承したが、マガレの次の言葉で凍りつく。
「私が勝ったら、セシルちゃんを1日好きにできるというのが私の希望ですわ♪」
マガレが女の子好きだというのはとっくに周知されている。というか、隙があれば襲われかける。
それはもちろん、セシルも例外ではない……どころか、一番ターゲットにされている気がするくらいである。
だから、その提案は非常に飲みにくい。何しろ負けたら何されるかわからない。
「その条件はちょっと……」
そんなセシルの反応に対し、
「あらら。負けるのが怖いんですの?」
と、強気に挑発するマガレ。ちょっと弱気なセシルちゃんも可愛いですわ♪とか思っているのは顔に出さない。
そんなマガレの様子にムッとするセシル。ぶちきれセシルと言われるくらいである。忍耐力はあまり強くない。
もっとも、マガレだってそんな事は知っていて、挑発しているのでだが。
「やってやろうじゃない。私が勝ったら二度と襲わないって約束して貰うから!」
大丈夫か?と他のメンバーは思っていた。なんとなく、セシルが負ける未来が想像できたから。
それと、言葉以上に重い約束に思えて参加したくないという感想も持っていたり。どう考えても、どっちが勝っても荒れる。
「ちょ、ちょっと手厳しい約束ですわね……。ですが、私が勝ちますから問題ありませんわ♪」
さすがにマガレも少しだけうろたえる。襲えなくなるのは彼女にとってきっと大きな損失なのだろう。
「約束が二人の間だけなんやから、コンビという形はどうや?」
と提案したのはアルマ。「コンビの二人の点数を足して勝敗を決すればええんや。」と。一応、トップ賞は存在しない。ウマは存在するが。
「全員、麻雀をはじめてからの期間は同じくらいや。誰とコンビでも差は出ないやろ。」
と、補足もする。
実際その通りなのだが、どうやってその相手を決めるかは気になるところ。
「それは良いけど……コンビの相手はどう決めるつもり?」
それについてはマガレが即答。
「好きな相手を選べば良いと思いますわ。私はエレメスにお願いしようと思ってますけれど。」
エレメスの「拙者でござるかっ!?」という悲痛な声は誰も聞かなかったふりをする。
「それなら公平かぁ、んー……誰がいいかな。」しばし考えるセシル。
「明日の巡回当番……私とハワード……。だから、セイレン……どう?」
そう言い放ったのはカトリ。セシルはそれでいっか、と納得顔。
一方カトリに恨みがましい視線を向けるのはセイレン。だが、少し考えた後「……俺で良いなら。」と返答する。
「俺が確かにセシルと一番良く打っているかもしれない。だから、打ち方はよくわかるはず。」との考えもあった。
「じゃあ、夕食が終わって半刻後に私の部屋で……良い?あと、半荘4回戦の合計で良いよね。」
セシルは、そのくらいやれば麻雀を勉強している私たちが勝てるはずと計算していた。
「もちろん、良いですわ♪」
カトリも運に任せるよりはそれが良いと判断する。
すでに意気揚々といった感じの二人に対して、
「お互い大変でござるな……。」
「全くだ。こんな責任重大な事になるとは思わなかった。」
と、男二人は目だけで虚しい会話を成立させていた。
一方「2Fのメンバーでもやろか。明日の巡回はカヴァクとラウレルやったっけ。それ以外の4人で。」とアルマが提案し、そちらでも開催が決まったようであった。
「賭けないよ!絶対賭けないから!」イレンドの虚しい叫びが聞こえたのはきっと気のせい。
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