【18歳未満進入禁止】総合命令スレ19【inハァハァ鯖】
[42:偶像のクルセ少女 / 被虐のアリス(2011/09/09(金) 00:49:51 ID:RFsj6xJo)]
続きです
一方その頃。
「くそっ…」
淫魔を十人近く斬り伏せた所で苛立ち吐き捨てる>>24。
このまま彼女を死なせれば、教会に恩を売るどころかアサシンギルドの信用を失墜させる事につながるのは明確だった。
「D地点にも居ないとは…」
「当然だ、ここには居ない」
「!」
背後から聞こえた男の声にすくみ上がる>>24。
振り向けばやられる。
恐怖を飼い慣らしたつもりの彼を恐れさせる圧倒的な『存在感』。
コツリ…と何かが背中に押しつけられる。形状からして棒状の、太さから恐らく杖か剣の柄か何かだろうか。
「一部の連中が約束を違えた。連中の巣穴、ゲフェン地下迷宮第四層に案内する事で詫びとしたいが、どうする?」
「そ、それはありがたいが…」
「が?」
「どうしてそこまで人間に肩入れをする…」
「簡単なこと。神が祈りなしに存在し得ないように、我々もまた然り。彼女を筆頭に向かってくる敵意は、なかなかの珍味なのでな」
背後の声は言う。
「ではな。そろそろ時間なので失礼する。フフフフフ」
地の底から響くような禍々しい笑い声が消えると同時に、圧倒的な存在感も消失する。
次の瞬間彼の目の前、場違いな位置にワープポイントが姿を現した。
アリス服を纏った影が、目の前の一方の人影達に襲いかかる。
紙を破るように、おびえ仁瓶惑う影の頭や腕をつかみ引き裂いて行く。
引き裂かれた影から赤い飛沫が噴出し、彼女の足元に到達する。
自分はそれを見て泣き叫ぶ事しかできない。
アリスの影はそんな彼女をあざ笑うかのように見下ろしながら行為を続行する。
満足いくまでそれを楽しんだアリスの影は彼女に近づき耳元でささやいた。
私ハ私、私ハ貴女。
『ワタシ/アナタ』 ハ コロシタ
『アナタ/ワタシ』 ハ ミステタ
そして悔やむ自分とあざ笑うアリスの声が混じり合う。
やがて声は一つとなり、こう囁きかける。
殺シタコトニハカワリハナイ、と。
「おい…」
虚ろな目で肉棒を見つめる偶像クルセの頬をインキュバスがピタピタと叩く。
「お前のソレみただけでイッちまったんじゃねーの?」
「いくら初(うぶ)でもそれはないだろう」
部下達がゲラゲラと笑い声を上げる。
「ひっ…するから…」
「あん?」
「するからもうだれも殺さないで…」
偶像クルセは泣きながら訴える。
「行動で示せよ」
「はい…」
嗚咽を繰り返しながら、逸物の先端に口付けする偶像クルセ。
鳥が啄むように先端に何度も口付けを繰り返す。
やがて口付けの範囲は先端からやがて幹全体に広がってゆく。
「ん…んっ…ちゅ…」
幹に両手を添え虚ろな目で、しかし必死に口付けを繰り返す偶像クルセ。
「く…いいぞ」
ツボを押さえた奉仕に、時折彼の肉棒がピクリと跳ね上がる。
「ありがとう…ございます」
「へぇ、すげぇ躾が行き届いてるな」
「ああ。こいつな、昔古城アリスに結構えげつない仕込みされてんだよ」
驚く仲間達に、リーダーが言う。
「へぇ…てかアリス?ジルダスさんじゃなくて?」
「ん?ああ…色々あったらし…っ!」
言い終える前に、肉棒に絡むように這い回る彼女の舌使いにうめき声を上げるインキュバス。
「いやいや、リーダーのエロ顔とかありがたくないですから」
「こいつすげぇぞ。さすが監獄時込みだけあるぜ」
キャンディーを舐めるように、舌全体を肉槍に這わせる少女の三つ編みをもてあそびながらインキュバスは言う。
「リーダー、俺らも我慢できないぜ二重の意味で」
「はっはっは…そうだな。まずは俺が一発ぶっかけて…」
彼がそう言ったその時だった。
ごとっ…
リーダーを羨んでいたインキュバスの首が床に落ちる。
突然の出来事に、我を忘れ奉仕に没頭する偶像クルセ以外の全員が凍り付いた。
我に返ったのは首が何回か転がり、残った胴体が盛大な赤い噴水と化した頃だった。
「なっ…なんで四層に!?」
どさり、と力なく倒れたインキュバスの死体の影から、血まみれのカタールを手にした>>24が姿を現した。
「遅い」
>>24は小瓶を取り出し、中身を口に流し込みむ。
次の瞬間訪れる血液が沸騰するような感覚。
世間ではもっとも恐れられる人造の毒物にして、アサシン達にとってはもっとも頼りになる強化薬だ。
彼がソレを口にした時点で、既に勝敗は決していたも同然だった。
「居たか!」
「いえ!
その頃、パラディン達は必死の捜索活動を続けていた。
幸い魔物達の遭遇はなかったが、しかしソレが彼女の無事を保証する訳ではない。
「くっそ…話が違うじゃねーか…」
大司教が毒づきながら周囲を見回していると…
「大司教殿」
物陰から>>24が顔を出し手招きをする。
彼は周囲を気にしつつ、小走りに彼の元へと駆け寄った。
そこには彼と、探していた偶像クルセの姿があった。
「状況は?」
鎧姿のまま気絶している偶像クルセを見下ろしながら問う大司教。
>>24は救助までの状況を手短に説明した。
「…古城にいく必要があるな」
「別料金になるが?」
「いや、カチ込みじゃない。ちょいと顔を出しにいくだけだ。こいつはこちらで預かる」
「御意」
>>24は頷き彼の影に潜り込んだ。
「人間にサキュバスが捕らえられたらしく、そいつの眷属が造反を起こしたそうだ」
響き渡る悲鳴を背に、ジルダスは監獄の廊下を歩きながら説明した。
「なるほど」
隣で頷くのは、派手なファントムマスクで顔を隠した大司教だ。
ゲフェニアでの一件から数日後、騒動の始末は彼自身の始末書一枚で何とか納め偶像クルセを病院に運び込んだ。
そして彼女が辱められていた事実は、親衛隊総意のもと厳に伏せられる事となった。
今頃は隊長を初めとした親衛隊の面々と復帰に備えた基礎トレーニングを積んでいる頃だろう。
「既に人間社会に浸透していた同胞が奪還作戦を行って、その火の粉がこちらにも、な」
そのとき、ズン…という地響きと共に監獄区画そのものが揺れ動いた。
「それで、アリスの件だが…」
ジルダスは苦々しい表情を浮かべながら言う。
虫の居所の悪かったアリスが、彼女の留守中に捕虜を虐殺した事件があったのだという。
同胞の血溜まりの上で泣き叫ぶクルセイダーの少女の目の前で、何も出来なかった自分も同罪だと詰り続けたそうだ。
それだけではなく、彼女は自分と同じ服を当のクルセイダーにも着せ、彼我の境目を曖昧にさせたという。
「…なるほど。それがアリスの正体か」
大司教の言葉にジルダスは無言で頷いた。
やがて、ジルダスがある独房の前で足を止める。
「立派に、償い方の見本を見せてから果ててくれたよ」
彼女が指し示した先には、虚ろな表情でヒドラと戯れ続けるアリスの姿があった。
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)