【18歳未満進入禁止】聖職者命令スレ Part12
[66:バルーン殴りプリ(2012/03/15(木) 01:38:34 ID:8mK1GoBQ)]
(>>21様 その2)
「久しぶりに呼び出したと思えば…強引ですわね、この後に公演がありますのよ?」
「済みません、でも…元気そうな顔が見れて、何よりです。」
「そんな事を言ってる場合じゃないですよ、深淵が2体、来てるんですから!?」
騎士団の詰め所、深淵の騎士と呼ばれる漆黒の鎧を身に纏う騎士の攻撃を受け止めながら彼が叫ぶ。
相手が挑発に乗ったのを確認すれば、殴りプリのレックスエーテルナ、間髪入れずにジプシーのアローバルカンが決まる。
時折に苦労する場面はあれど、転生職だけあって、落ち着いた様子で確実に相手を処理していく。
「それにしても、随分と…その、小さくなりましたわね。」
「ですね、転職する頃には戻ると思ってたのですけど…並ぶと…」
カーリッツバーグを殴り倒しながら、そんな世間話が飛んでいる。
何時でも即死できるような狩り場故に、彼は背後を見る余裕がないのが悔やまれた。
「ジプシーになる前よりも、背は変わりませんけど…」
「な、何ですの、じっとそんな視線を向けられるのは、恥ずかしいですわよ…っ」
「舞台の上では見られても平気なのに、ジプシーは…くす…っ」
女性経験の少ない若者には意識するなと言われても困難な会話、思わず背後の二人を向き直ってしまう彼が居て。
そんな話題をしながらもフォローに務めるバルーン殴りプリの姿と、少し顔を赤くしながらも鞭捌きを止めないジプシーの姿。
自分だけが流されているのかと、悔しい思いを感じた彼、そしてその背中に当たる堅い感触があって。
「何だよ、別にその…邪魔をしてるんじゃ…あ、え……っ?」
振り返った彼が見たものは、このMAPで個体数が著しく増えた血騎士と呼ばれる強力なモンスターであった。
彼が悲鳴を上げる前に、その怪物は詠唱を終えた隕石を頭の上に降らせてきて――
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