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【18歳未満進入禁止】弓職&踊り子命令スレ Part6

[24:高慢なジプシー(2014/01/03(金) 10:36:25 ID:embuvv8A)]
>>14

「それで、まだ着きませんの?」
「この先だからもうちょっと耐えてくれ」
山道を歩きながら言う高慢なジプシーに先行している14が答える。
緑がうっそうと茂る中、二人は山道というより獣道を進んでいた。
何でも彼女の妹の不始末により、物騒なことに命を狙われていると14から説明され、今は彼の言う隠れ家へと
身を潜めるために向かっているのだった。
「ところで、妹のほうはどうなってますの?」
ふと教会に残されている妹のことを案じる高慢なジプシーに、
「君の妹さんは教会のほうで保護されることになってるから大丈夫だ」
(どうして妹は教会で保護でわたくしは別なんですの・・・)
14の言葉に不信感というより、呆れを感じるものの、現状彼女にとっては14についていくしか選択肢がないため、
それは口に出さずに言われるままに後ろからついていく。
身を守るすべなら冒険者である彼女も心得てはいるが、教会からの指令で、相手もわからないとなれば、己の
身を安全にする可能性を少しでも上げたい気持ちがあった。
それにしても道は長く、朝方出発したにもかかわらず既に辺りは夕暮れ時に迫っているが、それらしき目的地は
まだ目に映らないでいた。
山岳部の道をひたすら歩くには高慢なジプシーにとっても辛いものではあるものの、かつてGvGに参加していた
経験もある彼女は体力があり、14に遅れることもなく後ろをついていく。
(正直ここまで体力があるのは予想外なんだが・・・)
そんな高慢なジプシーより、14のほうが先に体力が尽きる勢いである。
目的地の山小屋へは遠回りで高慢なジプシーの体力を奪う作戦自体はうまくいきつつあるものの、辿り着けない
ことになっては本末転倒であり、ましてや彼女より潰れてしまうようなことがあるのは避けたい14は、
(ここら辺がころあいか)
ようやく本来の目的に対しての進路を取り始める。
高慢なジプシーは土地勘のない道を14についていきぐるぐると回されていたため、方向感覚もなく疑うこともなく
それに従って歩みを進める――――

「――――到着、っと」
その言葉通り、二人の前には一軒の山小屋の前に辿り着く。
「はぁ・・・ん、やっと着きましたわね」
言葉にやや疲労の気配を滲ませながら、ようやく到着した目的地に安堵の吐息を漏らす高慢なジプシー。
中は湿気があるもののしっかりした作りで、質素なテーブルとイスが用意されていた。
それを見て高慢なジプシーは一息つこうと椅子の一脚に腰を下ろす。
「俺の道案内はここで終わりなんだが、先にいるはずの交代要員がいないからそれまでここで待たせて
もらうよ。
ここまで来るのに疲れたしな・・・・」
それに嘘はなく、14もまた疲労を感じさせる様子で、ゆっくりと椅子に腰を下ろす。
「ここで君を匿うつもりだから、今のうちに眠って休んでおけばいい」
小屋の中には食料などの荷物も置かれており、何日かは籠ることができる設備となっていた。
「いつまでここにいなくてはなりませんの?お風呂がないのは困りますわよ?」
少々ずれたことを口走る高慢なジプシーだが、綺麗好きで府好きな彼女にとっては死活問題である。
「いつまで・・・かは、教会からの指示次第だからわからないな。風呂はまぁちょっと我慢してくれ」
14からは不便な回答しか返ってこず、不満そうにしながらも高慢なジプシーは疲労を癒すため、椅子に
腰掛けたままその瞳を閉じるのだった――――


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