アコたんvsメカアコたん Part6
[69:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2004/09/08(水) 23:49 ID:P3.1q/ok)]
???「さて博士、頼んでいた者は出来ているかな?」
博士「…一応は」
博士は男を睨み付けながら、二つの大きなカプセルを渡す
???「怖いな。そう怒らんでくれ。これも平和の為なのだよ」
そういう男の声には嘲笑の響きがあった
???「まぁいい。早速使わせてもらおうか… 入りたまえ!」
そういわれて入ってきたのは白い甲冑と鉄の仮面に身を包んだ両手のない大柄の男であった
男はカプセルの中身を取り出し、手の無い男の肩に押し付けた
刹那、肩の断面図からは肉芽が盛り上がり、ゆっくりと人の手の形になる
???「…ククク。任務はわかっているね?プロンテラ騎士団12将軍の一人にして、空席であった白虎の聖戦士殿?」
白虎将軍「…承知している。それでは任務に移るので失礼する…」
再生した手の感触を確かめる事もなく、男は踵を返す。
自分の手に移植されたモノの正体を知っているかのように…
???「さて、博士ご苦労。それでは君の大事なアコたんとメカアコたんをお返ししよう」
そういうと兵に連れられ二人の少女が歩いてきた。衰弱しているのか、空ろな眼でぐったりしている。
博士「…貴方は自分が何をしているのかわかっているのか…!? あれは… ウスラーの… それに彼は…」
???「トリス如きに負ける男だ。両手に量産型ウスラーをつけたところで勝てはせんだろうな…」
自分のコマが負けるという事実を語るのに、何処か楽しそうに語る
???「まぁそれでもミスティスとて無傷では済むまい。それでいい。それでいいのだ」
???「おっと。お喋りは終わりだ。衛兵!ここにいる三人を捕らえろ!」
博士「!?」
待ち構えていたのか、あっという間に兵士に囲まれる三人
???「罪状は…そうだな。国家反逆罪だ!引っ立てい!」
博士「貴方という人は…!!」
???「負け犬の遠吠えだな、博士?」
博士「… アコたん!メカアコたん!!」
一瞬の隙をついてアコたんとメカアコたんにポーションを投げる博士
博士の製薬技術が凄いのか、二人の目には一瞬で生気が宿る
???「貴様ぁッ!」
博士「逃げろ! 何処へでもいい!早く逃げるんだ!」
殴り飛ばされながら叫ぶ博士
アコたん「そんな…!」
メカアコたん「…」
とどまろうとするアコたんを押さえつけて、煙幕を撒き逃げ出すメカアコたん
アコたん「いやぁ!! 離してメカアコたん!!」
そんなアコたんの叫びが喧騒の中に消えていく
これでいい… とりあえずはこれでいい…
博士の意識はそこで途絶えるのだった
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