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◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆

[40:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/10/09(日) 00:20:52 ID:wXezXqhQ)]
既に勢いのなくなったプリーストのものを咥えこんだまま、
騎士は大きく息を吐きながら、プリーストにしがみついていた。
まだ余韻の残る体を労わるように、プリーストの手が、優しく背中を撫でていた。
靄がかかったような意識の中で、騎士はぼんやりとしていたが、
不意にプリーストのあーあという呟きが聞こえた。
「折角結んでもらったのにグシャグシャだ」
慌てて騎士が顔を上げると、確かに、綺麗にまとめられていたプリーストの髪は、
騎士の指に引っ張られてあちこちはみ出していた。
「ごめんっ、すぐ直す……」
そう言って離れようとした騎士を、しかしプリーストは離さなかった。
「いいよ、シャワー浴びてからで」
そう囁いて、プリーストは騎士の肩に口付けようとした。
「……あ、青あざ見っけ」
唇が触れる寸前で、プリーストは騎士の肌が一部青黒く変色している事に気付いた。
「これ、俺が腕と足やった時?」
問い掛けられて、騎士は僅かに顔を伏せた。
「そうだよ、俺はこの程度で済んだけど……」
「このお陰で俺は腕と足だけで済んだわけだ」
騎士の言葉に被せるようにして、プリーストが呟いた。
きょとんとした騎士に、プリーストは笑ってみせる。
「お前が青あざ作ってくれたから、俺は死なずに済んだんだろ?」
そう言って、プリーストは騎士の青黒くなった肌に口付けた。
かすめるだけの口付けなのに、
微かな痛みと、それをはるかに凌駕するプリーストへの愛しさを騎士は感じた。
「あーもう、何でお前って……お前って……」
それ以上には何も言えず、騎士はプリーストの肩に顔を埋めた。
背中を撫でていたのと同じ様に頭を撫でられると、
泣きたいのか笑いたいのかよく分からない、けれどとても満たされた気分になった。
このまま眠ってしまいたい。
が、同時に背中にぞわぞわした性感が舞い戻ってくるのを感じると、
騎士はがばっと顔を上げた。
「ん、何、どうした?」
何て答えようかと逡巡していると、騎士はプリーストの目に、悪戯っぽい光が浮かんでいる事に気付いた。
同時に、体内にあるプリーストの体の一部が、また熱を孕み始めている事にも。
「……お前な」
げんなりした顔をした騎士に、プリーストはわざとらしく真面目な顔をして言った。
「どうっすか、もう一回?」
「却下!」
けれどその却下は聞いてもらえないだろう事を、騎士は既に予想していた。
帰れない原因が、泣き腫らした目じゃなくて、立たなくなった腰になったらどうしよう。
どうでもいい悩みが、騎士の頭をよぎっていった。


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