【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
[206:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2010/08/01(日) 00:26:34 ID:TluZGR.A)]
「あー…えーと、実は私もちょっと変わった型でして…」
「え?」
「ああ、丁度いいや」
ちょうど良くそばにジビットが湧いて来た。まっすぐ私の方に向かって来たので、
愛用の刀を構えて。
「ファイアーボルト!」
どどどっ、と、降り注ぐ炎の矢、そしてダメージ1000台の与ダメ数字。
「…え?」
数回ファイアーボルトを飛ばしてジビットを消し炭にした後、あっけにとられる
プリさんに言った。
「私、AS依存型LKなんです」
「…」
しばらくの間、まじまじと私の顔を見ていたプリさんだったが。
「…ぷっ、くくくっ…あは、あはははは!」
突然、お腹を抱えて笑い出した。それはもう、目尻に涙を浮かべるくらい。
今度は私があっけにとられる番だったが、あまりにも笑い転げているプリさんを
見ているうちに段々と腹が立って来た。
何故見ず知らずの人にこんなに笑われなければいけないんだろう。
「…そんなに可笑しいですか?」
「あはは…あ、ああ、ご、ごめんなさい…まさか、私みたいな変わり者が、LKやってる
人でも居るなんて思わなかったので」
「…変わり者で悪かったですね」
何か凄くコケにされた気分だった。
「う…その、本当にごめんなさい、悪気は無かったの。あ、そうだ! お詫びに
デスペナ回復にお付き合いさせて下さい。ドロップとかもう全部いりませんから」
しかし、そうやって必死に頭を下げて手を合わせている彼女を見ているうちに、
段々とそんな気分も薄れて行くのが解って来た。
何より、変な型であれプリの支援が付いてくれるのはありがたい。
「…もう、わかりました。わかりましたからもう謝らないで」
「え? じゃ、じゃあ」
「許す代わりにこき使ってあげますから覚悟して下さいね」
「あう…お、お手柔らかにお願いします…」
少し脅えたような表情を浮かべた彼女を見て、今度は私が吹き出す番だった。
それが、私と彼女…ティアとの出会いだった。
それから、ティアと私ことエリシアは良くペアを組むようになっていった。
Me殴りプリとAS依存LK。
端から見ればへんてこな組み合わせには違いなかっただろうけど、どう言う訳か
私達にしてみればこれがしっくりと来ていて。
次第に、ペアを組む回数がふえて行き、やがてそれが常にペアを組む間柄になり、
相方と呼ばれる関係になるまでにはそれほど時間を必要としなかったのは言うまでも
ない。
ただ、まあ…その、最初の出会いが『あんな』だった為か、狩中に交わす言葉は
はっきり言ってお互い遠慮と言う物が全く無かった。
「ティア、3匹そっち行った任せる!」
「ええー? エリシー少しは頑張ってよお! 大体あなたいつも詠唱から入るから
遅いのよ!」
「うるさーい! タゲ取るにはこっちがいいんだって!」
「プロボ使いなさいよプロボ!」
「あーあーきこえなーい!」
とまあ狩中は終始こんな調子で。
ただまあ、普段は流石にこんな言葉は飛び交わずに普通にしゃべってるけどね。
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)