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【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】

[51:レーニャとチェリム その3(前編) 3(2008/06/28(土) 19:27:28 ID:HOybdS02)]
さんざんホーミラにからかわれ弄ばれて、一段落ついて彼女と別れるころには、日が西の彼方に沈みかけ、
この上なく美しく、地平線を赤く焼いていた。
いつかぶりだろうと振り返るにはあまりにもあいまいな昔の夕焼けに今を重ねながら、そのときの私、今の私を
追ってみる。チェリムと結ばれた。最後にみた夕焼けのころよりは力をつけた。でも、本当に好きあう人と結ばれて
いるわけじゃない。
私はこれからどうすればいいんだろう?
チェリムはきっと、一晩の出会い、燃えるような情事を毎日のように楽しみ、悦んでいるだろう。
私は、きっと、大好きなチェリムとこのままずっと添い遂げているのだと思う。別れることがあるとすれば、きっと
死ぬときだと断言できる。あの晩、シャワールームで重ねた体に、その確信を刻んでいたから。
彼女は運命の人、私の愛する人。
改めて考え直してもそれは一緒だった。
プロンテラの自宅までの道のりの途中に、考え事にふけって、チェリムのさまざまなことを想って、その目の前
に意中の人を向かえていた。
「あーっ、レーニャさんだっ」
「チェリム?」
「レーニャさんもお帰りなんだ?」
「ああ、今日はあまり稼いでいないけどな。チェリムはやっぱり……してたんだ?」
「うんっ、今日はね、ちょっとかわいい系な男の子だったんだ。でもすごく剣が上手なんだよ」
ああ、ペア狩りでもしてきたのか。
チェリムはまかりなりにも癒しと補助のプロたる聖職者だ。それに、かわいい人。男性がこぞって彼女を臨時
の編成に組み込みたがるはず。そんな中で、チェリムとペアをして、彼女を独占できるということ自体、幸運
すぎる。
「ペア狩りだったんだ」
「そうだよ。そのあとちょっとお茶飲んで、お昼食べて……」
「その後はいわなくてもわかる。そんな満足そうな顔してればなおさらだ」
「ふふふ〜まだあんまり慣れてないのかな、ちょっと早めだったけど、でもすごく良かったよ〜」
チェリムはその感覚に、まるで酔っているかのようにご機嫌だった。
思えば、この間延びするようでいて、ほんわかした口調は、いつも男の精液を受け止める際に吐く熱っぽさ
そのものなんじゃないだろうか。それが失われたら、チェリムはどういう人になってしまうんだろう?
「さて、レーニャさんは夕ご飯これから?」
「あ、ああ、うん」
「じゃあちょっと歩くけど、おいしいお店そのこに教えてもらったんだ。一緒にいこ」
チェリムとの今、これから。考えることが多すぎてどれから片付けるべきかを迷う私の手をとって、引っ張って、
いつものように私はチェリムのペースのままに、彼女のおすすめを味わうことになった。

あれから……
そう、あのときお風呂でシテから、汗を洗い流しに体をはだけると、あの情事がよぎって、鼓動の高鳴りが
止まらなくなる。太ももの付け根の間が、ぬるみを帯びてくる。
いつチェリムが不意打ちを仕掛けてくるとも知れない。
私はあの後、それまで以上にチェリムと入ることができなかった。別に、嫌じゃない。嫌というより、恥ずかしい。
裸を見られることが、彼女に生まれたままの姿をさらすことが、私が私であるという一切を自ら投げ捨てて、
自分で自分の尊厳に首をしめているようで、辛かった。
だから、あれから、チェリムを先に入れて、その後で私が入ることにしていた。
そうでないと、チェリムが私の入っているときに割り込んできて、チェリムに私の素肌をすべて見られてしまう。
どうしても、避けたい。
できればそんな恥ずかしい思いは……
でも。
もうそうして、だいぶ長いこと、チェリムと肌を重ねることすら拒んでる。チェリムの体に自らを密着させることが
できないでいた。チェリムは別に、私とそこまでの関係を積極的に望んでいないはずだし、私だけ我慢して
いれば、チェリムを苦しめることは絶対ないはずだ。
最近、いろいろな煩悩を振り払うように、狩りにいそしんでいた。
チェリムにのぼせてしまわないように、自分を見失わないように。だから、だんだんと満たすことのできない
淫らを体にため続けて、堪えきれなくなると、彼女の目の届かない宿泊があるときに、私は、自分で慰めてた。
彼女はどこかで誰かに抱かれて、そのときは私を振り返っていない。目の前のその人を満たそうとしてるから。
その底なしの優しさで包み込んでるから。
でも、そろそろ。
限界みたいだった。
チェリムが好きでたまらない自分がいつもいつもいたから、彼女といつもいつも一緒にいたいから。
チェリムを求める自分をもう、抑えたくない。
彼女がほしい。彼女と満たしたい、この体の熱さを。


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