■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301-327 前39 次100 最新50

【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目

40 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 17:59:14 ID:E13uF0yw
書き忘れてたorz
某所でセージの服の名称に答えていただいた皆様ありがとうございました。
使わせていただきました。
ばれてた(ノ▽`)

41 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 18:24:06 ID:MdXY30V.
細かく描かれるわっかと紐の動きや、FCASを舞に見立てた表現など
わっかへの愛が感じられる文体で、わっか好きとしては読んでて楽しいです
それにしてもプリ男さん、なんてうらやましい真似を

あと某所では、ばらしちゃってごめんなさい。反省はあまりしてません

42 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/29(土) 01:07:15 ID:tQFSjVWk
今はもう消えてしまったが、
ソヒーに冒険者が飼われるSSと♀マジにシーフが犯されるSSがあるサイトってあったよね?
そのSS持ってる人居たら、もう一度見たい

43 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:00:14 ID:31O20co2
ふと思いついたBSとハイプリの話です。
携帯からですみませんorz


「おはよう、お嬢ちゃん。」

目が覚めると、見知らぬ男に挨拶をされた。
というか、私とくっついて隣で横になっている。

「う…わああぁ!?」

状況が掴めず、とりあえず色気の無い悲鳴をあげ、その男から離れようとした。
途端に頭に激しい痛みが走り、顔をしかめる。
まるで耳元で巨大な鐘を叩かれているようだった。
気持ち悪さで吐き気が押し寄せてくる。

「飲みすぎだ飲みすぎ。
大人しく横になってろ。」
横にいた男が私の頭を押さえ、静かに布団に押し付けた。
落ち着け私。
一体この状況は何なのだろうか。
微かに煙草の匂いがする枕に突っ伏しながら考える。
こんな状況になる前、私は何をしていたのだろうか。
ガンガンと響く痛みに悶えながら、ゆっくりと思い出していった。

付き合っていたWizの彼氏に振られた。
別れを切り出された時は、特に何も思わなかった。
逆に、やっぱり、と妙に納得をしていた。
別れの理由は、私と付き合うのがとてもつまらなかったら。

「思ってたよりつまらない子だったもん。
…顔と身体は良かったんだけどね。」

その後に続いた別の理由に私は怒りが込み上げてきた。
右手に力拳を作り、彼の顔面ど真ん中に叩き込む。
くるりとピンク色の法衣をひるがえし、私はその場を立ち去った。
後には伸びて地面に転がっているWizの姿。
どうして私に近づく男は皆、私の外見しか見ないのだろうか。
それでも彼の事が好きだった。
殴りプリーストの私は、魔法を使う彼の為にサフラという詠唱を短縮するスキルを取った。
使用スキルのSP消費を少なくさせるマリナチャージも取ったし、彼好みの女になろうと努力もした。
苦手な化粧も覚えたし、私服は可愛い物を着た。
それでもダメだったらしい。
プロンテラの街並を怒りながら歩いていると、どこからともなく
「天津でお酒が飲める」
という言葉が聞こえてきた。
天津でのお祭り。
本当なら彼と二人で行くはずだったのに。
私は無性に飲みたくなってきたので、天津に向かう。
薄灯かりに照らされた天津はとても綺麗だった。
桜がひらひらと舞い、沢山の人達が大きな桜の樹の下でお酒を飲み交わしていた。
私はそんな風景など気にせず、ひたすらにお酒を飲んで飲んで飲みまくった。

44 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:03:07 ID:csCyXClk
お酒を注いでくれていたウォッカという人が、飲み過ぎている私を見かねて止めてくれたが、
私はその人に喰ってかかった。
そこまでは覚えているのだが、その後の記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
一体どうなったら、見知らぬ男と一緒にベッドで寝る状況になったのだろうか…
横目でチラッと男を見た。
男と目線が合う。

「大丈夫か?」

目線が合った見知らぬ男は、私に笑いかけてきた。
その顔を見て、悪い奴では無さそうだと判断をする。
私は少しずつ落ち着いてきた。

「で、悪いんだが…貴方は誰だ?」

私は問いかけた。
本当に全く、欠片も思い出せない。
思い出せない事が不安に繋がる。
私は殆ど裸だったからだ。

「え…何にも覚えて無い?」

「覚えてたらこんな問いかけはしないぞ。」

男はベッドから起き上がり、頭を掻いた。

「昨日さ、お嬢ちゃん天津で酒飲んでたじゃん。
それで、余りにも飲み過ぎてたから、俺が止めに入ったんだけど…」

男が部屋の端の方を指差す。

「止めに入った途端、盛大にドバーっと。」

男の指差す方を見ると、洗濯された後の白いシャツとジーパンが干されてあった。
私のハイプリーストの法衣もかかってある。
服装の感じからして、ブラックスミスの物のようだった。
しばらくそのドバーっと言う言葉の意味を考え、理解した途端に私は青ざめる。
酒を飲みまくって酔っ払っい、止めに入った人に迷惑かけた上に、
その人の服に吐くとは…

「その…申し訳ない!」

私はベッドから起き上がり、すぐに謝る。

「いいえ〜おかげでいいものが見れたし」

男がニヤニヤと私の身体を見下ろしている。
私はとりあえず、近くにあった灰皿を投げつけた。


男はロゼと名乗った。
元彼と同棲してた私は宿を失ったのだが、ロゼに泊まる所が無いと伝えると、
自分の部屋を提供してくれた。
ロゼはあまり詳しく聞こうとしなかったので、それが私にはありがたかった。
元彼に追い出されたなんて情けなくて言える訳が無い。
ただ、毎晩同じベッドに横になって寝るのは複雑だったが…
ロゼとはレベルが近かったので、二人でよく狩りに出かけた。
最初は連帯がばらばらだったが、少しずつ息が合うようになってきた。
狩りをしながら、二人ではしゃいだり、冗談で悪口を言い合ったりしてとても楽しかった。
そして夜は、一緒のベッドで眠る。
この関係は一体何なのだろうか。

45 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:09:08 ID:PRBlK1/I
静かに寝息を立てて眠るロゼの顔をそっと見た。
横にこんなナイスバディ(?)が一緒に寝ているのに、ロゼは何とも感じ無いのだろうか…?
それとも私は女に見られて無いのだろうか。
多分女に見られて無いんだろうな。
私は口調が男っぽいし、性格も女らしい所は一切無い。
けど、もう自分を飾り立てるのは嫌だった。
色々考えているうちに、私は眠りに落ちていった。


「ジュリア、朝だぞ。今日は監獄に行くんだろ?」

朝日の光が酷く目の奥に突き刺さる。

「ジーン…?」

まだ働かない頭で思わず元彼の名前を読んでしまった。
口の中で名前を呟いてから、もう彼はいない事を思い出す。
私はまだ未練が残っているのだろうか。
ロゼの様子をこっそり伺う。
ロゼはブラックスミスの服装に着替えて、監獄に行く準備をしていた。
寝ぼけて元彼の名前を口走った事は聞こえてなかったらしい。
私は安心して、準備をしているロゼを目線で追う。
ロゼは長身の私より更に背が高く、女性によく好かれそうな顔つきをしていた。
程よく鍛え上げられた身体で、重厚な攻撃を繰り出す彼の姿は、中々のものだった。
ただ避ける事と当てる事に特化した私にとって、それは少し羨ましい事だった。

「ジューリア、まだ寝ぼけてるのか?」

ロゼの手が私の目の前で振られる。
私は慌てて起き上がり、着替えはじめた。


「アスムプティオ!!」

「アドレナリンラッシュ!!」

監獄に着くと、お互いに支援を掛け合う。

「ジュリア〜塩くれ塩っ」

「ふん、ロゼにアスペルシオなんて勿体無い。」

「ケチ!シワ増えるぞ!」

「やかましいっ」

そう言いながら、私はロゼに聖属性を付与するアスペルシオをかける。
そして自分の武器にもかけた。
ロゼと一緒に、襲いかかる敵を怒涛のごとくなぎ倒して行くこの狩り方は中々楽しかった。
二人とも囲まれると弱いので、弱そうな敵から倒していったり、
敵の数が余りにも多い時は、ロゼのハンマーフォールで敵をスタンさせて、逃げたりした。

「ジュリアのダメ小さー!」

「やかましい!これでも全力なんだ!」

「普段俺を全力で殴って、気絶させる子は一体どこに…!」

「あれは貴様が悪いんだろーが!人の下着を勝手に洗いおって!」

そう言いながら怒りを込めて、目の前の敵にチェインを叩き込む。

46 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:13:09 ID:/iNAIkEQ
敵が崩れて落ちる様を見て、ロゼが青ざめるのが分かった。

「…ごめんなさい。」

「わかれば宜しい。」

その瞬間に、ロゼの手が私の下半身に伸び、法衣をめくりあげる。

「今日は白♪」

「コラー!!」

怒って両手を振り回す私を見て、ロゼは楽しそうに私から逃げだした。
貴様は小さい子か。
全く、変に子供っぽい所があるんだから。

「ジュリア…?」

急に名前を呼ばれたので後ろを向くと、そこには一人のWizが立っていた。

「ジーン…」

私は震える声で彼の名をつむぐ。
少し前まで私が一番好きだった人。

「…その、久しぶりだね。ジュリアは元気にしてた?」

「はい…ジーンも元気でした?」

後ろからぶはっという吹き出すような音が聞こえてきた。
チラッと見ると、ロゼが顔を真っ赤にして笑いを堪えているのが見えた。
どーせこの丁寧な口調の事だろうな。
この変貌っぷりに自分でも笑いたくなる。
ジーンはロゼの方を怪訝な顔で見てから、私に視線を戻す。

「単刀直入に言うけどさ。
俺達、またよりを戻さない?」

「はい?」

「ジュリアがいなくなってからさ〜どれだけジュリアが大事だったか、やっと分かったんだよ。
部屋は片付かないわ洗濯は大変だわ。」

私は召し使いかい

「ジュリアがいなくなってからさ〜どれだけジュリアが大事だったか、やっと分かったんだよ。
部屋は片付かないわ洗濯は大変だわ。」

私は召し使いかい。

「夜も一人じゃ寂しいし。
ジュリアも寂しかっただろ?」

ジーンが私の髪を触ろうとしてくる。
私は無意識にそれを避けた。

「ま、返事は今じゃなくていいよ。
ゆっくり考えてね。
それじゃまた。」

彼が去った後、私はしばらく呆然とその場で立ち尽くした。
彼とよりを戻す…
そんな事は考えた事も無かった。
思考が止まったまま、のろのろと後ろを振り返ると、ロゼはまだ笑い転げていた。

「腹…腹痛い…」

知るか。

「ロゼ、笑いすぎだぞ…」

「ジュリア、お前彼氏の前ではあんなに丁寧な言葉使いなのか?」

「そりゃな…付き合ってた人だったし…振られたけど。
彼好みの女になろうとしたんだ。」

「し、しかし腹がよじれる…」

「…。」

チェインを握り直す私を見て、ロゼは慌てて首を横に振った。

「悪い悪い。けど俺は今の喋りのジュリアの方が好きだぜ。
…よし、そろそろ帰るか。」

47 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:20:36 ID:31O20co2
それはどういう意味だ?と聞こうとしたけど、口には出せなかった。
無言で頷き、ワープポータルを出す。
私の心は何だか晴れなかった。


夕暮れ時。
部屋からは美味しそうな匂いが漂ってくる。

「やっぱりロゼの料理は最高だっ」

「どういたしまして。」

料理を一口、噛み締めるたびに至福を味わう。
ロゼの特技が料理だったとはとても意外だった。
そこらの高級レストランに出されてもおかしくないぐらいの腕前だ。
私は料理が出来ないので、とても羨ましかった。

「お嬢様、ブドウ酒などいかがでしょうか?」

「うむ、注いでくれ。」

二人で訳のわからないごっこをする。
とくとく、と柔らかい音を立てながらブドウ酒がグラスに注がれ、
それを口に含み、舌の上で転がしてから飲み込む。
嗚呼、何て至福…
しばらく二人とも黙ってブドウ酒を飲んだ。
グラスが空になる頃に、ロゼが口を開いた。

「なあ、ジュリア。」

「ん?」

「ジュリアは、その…あいつとよりを戻すのか?」

…すっかり忘れていた。
料理が美味しすぎて、頭からすっぽり抜けてしまっていたらしい。
まだ私は決めかねていた。

「ん…」

「ま、より戻すのがいいぜ。まだ好きなんだろ?
俺も厄介払いが出来るしー」

頭を何かで思い切り殴られたような衝撃を受けた。
ロゼはそんな風に思ってたのか。
私を邪魔者だと…
そりゃそうだよな。
突然降って沸いたかのように自分の家に居候されたら、誰だって迷惑だ。

「ジューリア?」

「うあ!?」

気付くと目の前にはロゼのどアップの顔があった。

「な、何だ!?」

「何だ、じゃないだろ。
ボケーっとしてどうしたんだ?」

「…何でもない!寝る!」

「ジュリア?」

「やかましい、私に構うな!」

私はそう言い放つと、席を立ち上がり、寝室に向かった。
背後でロゼが何か言っていたがよく聞き取れなかった。
私は一体何をイライラしているのだろうか。
寝着に着替えるのが面倒くさかったので、法衣のままベッドに潜り込む。
私は…ロゼの事が好きなのだろうか?
馬鹿な、振られたばかりなのに、すぐに他の人を好きになれるものなのか?
私は枕に強く頭を押しつけた。
いつもロゼが吸っている煙草の匂いが微かにする。
二人ともベッドに入っても中々寝付けず、よく夜中まで色々な話をしていたな。
バカな話で盛り上がったっけ。

48 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:24:39 ID:wx3zVaFo
あの時間を失うと思うと悲しくなってきた。
やっぱり私はロゼが好きなのかもしれない。
けどロゼは、私がいる事は迷惑だと思っているらしい。
明日朝早く、ここを出ようと決心した。


ふと目が覚める。
辺りはまだ暗い。
私はいつの間にか眠っていたらしい。
横を見ると、いつもいるロゼがいない。
寝返りを打つと、ベッドの脇にある椅子にロゼが腰かけていた。
机の上にある小さなランタンが、ロゼの顔を映し出している。
ロゼはぼんやりと何かを考えているかのように、煙草を吸っていた。

「ロゼ…?」

「ああ、悪い。起こしちまったみたいだな。」

ロゼはそう言いながら煙草の火を消し、ランタンの灯かりも消した。
部屋の中が薄暗くなる。
私は首を横に振り、ベッドの上に起き上がった。

「まーたハイプリーストの服のまま寝て。
シワになるだろうが。」

ロゼが軽く私の頭を叩く。

「だって面倒くさかったし…」

「女の子でしょ。ったくもー」

やっぱり離れたく無い。
仕方ないとでも言うように、肩をすくめて笑うロゼを見て、私はそう思った。
けど、これ以上迷惑かけるわけにはいかない…

「ロゼ、私は明日ここを出て行こうと思ってるんだ。」

「え?」

私はそい言いながらベッドから立ち上がり、ロゼに背中を向けた。
顔を見られるのが嫌だったからだ。

「これ以上いたら迷惑になるしな…それに……!?」

背中にロゼの体温を感じた。
ロゼの腕が私の腰に巻かれている。
えーと、これは抱きしめられているのか?
一瞬の出来事に、状況が掴めなくなる。
ロゼの腕に力がこもった。

「ロゼ?」

「あの男のとこに戻るのか?」

「ろ、ロゼには関係無いだろ!
長い事世話になったな。」

ロゼの手が私の顔に伸び、後ろを振り向かせる。
何をすると言おうと口を開きかけた瞬間に、ロゼの口におおわれた。
ロゼの舌が私の口の中に入り込み、私の舌を絡みとり、吸い上げる。

「ふ…ぁ…ぅ」

余りにも突然の事に対処しきれない。
何がどうなっているんだ…!
私の頭の中はパニック状態だった。
ロゼの舌は、私の口内をつつき舐めあげ、私から力を奪おうとしていた。

「ロ…ゼ、待っ…あぅ」

必死に抵抗しようとしたけど、身体をしっかり固定されているので、どうする事も出来なかった。
深い口づけで、身体から少しずつ力が抜けていく。
その間にロゼは私の口内を犯していった。

49 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:28:18 ID:wx3zVaFo
気付くと、二人ともベッドに横になっていた。
やっとロゼが口を離す。
お互い息が荒くなっていた。

「ロゼ、何を…」

「…すまん。ジュリアがアイツの所に戻るって聞いて、頭に血が上ったんだ…
ジュリアはずっと俺と一緒にいると思ってたから。」

えーと、これは…

「ダメだ、アイツと一緒にいるジュリアなんて想像するのも嫌だ…」

これは、私の都合の良いように解釈してもいいのだろうか?
ロゼは枕に顔を押しつけるながら口を開く。

「笑ってさよならしようと決めてたんだが、やっぱ出来ねー…
俺、ジュリアの事が好きなんだ。」

私はその言葉を聞いて思わず吹き出してしまった。
ロゼがガバッと起き上がる。

「こらそこ!こっちは真面目に告白してるのに何故笑う!
すっげー恥ずかしいんだぞ!?」

「わ、悪い…ぶはは!」

顔を真っ赤にして怒るロゼを見て、更に笑いが込み上げてくる。
けどいつの間にか私は泣き出していた。

「じゅ、ジュリア…?」

「悪い…凄く嬉しいんだ…
ロゼも私と同じ事を思っていてくれてて…」

「同じ事?」

「私も、ロゼの事が大好きだ!」

私はそう言いながらロゼに抱きついた。


「うぁ…ん…くっ」

薄暗がりに私の熱のこもった声が響く。
ロゼの手が、裸になっている私の豊かな胸を揉みしだいていた。

「ジュリアって思ってたより胸あるなぁ。」

「何バカな事言っ…ああ!」

ロゼの指先が、私の乳首に触れる。
すでに敏感に立っているその部分をロゼの指先が優しく転がした。

「あぁ…ん…ロゼ…っ」

ロゼが片方を口に含み、片方を指で転がしだした。

「あっ!んんっ…ぅあ…!」

焦れったい快楽に身をよじらせる。
気持ち良さに喘ぎ、すでに愛液が私の太ももを濡らしているのが分かった。
こもった水音が聞こえてくる。
ロゼが私の腰を上に持ち上げた。
下半身を上に向けるような形で腰を固定される。
ロゼの目の前には、私の恥部が広がっていた。
全てさらけだした事に恥ずかしくなり、私は顔を隠す。

「ジュリア、凄い濡れてる。」

「言うなバカモノ…っああん…!」

ロゼの指が私の筋を優しくなぞる。
敏感な場所を擦られるたびに私のアソコがひくつくのが分かった。

「ああん!やぁ…んっ!」

私は熱くなって行く身体に飲み込まれるように、淫らな喘ぎ声をあげる。

「ジュリアって可愛いなぁ。」

「何バカな事言って…ふああぁ!!」

50 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:34:37 ID:Xm4bm/Cs
ロゼの指が私のクリトリスを摘まむ。
敏感なそこは、私が一番感じる場所だった。

「ん…!ダメ…そんなに強く…あああっ!ふぁ!」

ロゼは私の敏感な場所を激しく擦り、転がし弾く。
身体の中心がどんどん熱くなり、快楽の波が押し寄せてくる。
波が押し寄せるたびに頭が真っ白になり、どうにかしてしまいそうだった。

「ジュリアはこうしたら気持ち良い?」

ロゼの指がクリトリスを重点的に攻める。

「ひあ!…気持ちいっああっ…!」

「それともこっち?」

ロゼがもう片方の手で、私のヒダを掻き分け出した。
クチュクチュと濡れた音がする。
ロゼはそこに口づけをした。

「ふああぁ!…んっ…やぁ…!」

指とは違う舌の感触に、思わず鳥肌が立つ。
ロゼは丁寧に私の場所を舐めていく。

「あっああ…!ロゼ…ロゼ!」

私は必死に愛しい人の名前を呼び、シーツにしがみつく。
ぴちゃぴちゃと音を立てて舐められている私に、限界が近付いてきた。

「ロゼ…!イっちゃう…!ああ…!」

ふいにロゼが口を離した。
一瞬の浮遊感を味わう。
不思議に思っていると、ロゼは指を三本、ゆっくりと私の中に沈めた。

「あ…っ!」

下半身に圧迫感を感じる。

「ジュリア、朝起きた時、寝ぼけてアイツの名前読んだじゃん。
俺すっごい嫉妬してたんだからな。」

そう言うとロゼは、指を前後に動かしだした。

「あああ!ふぁ…んん!!あっあっ!ダ…メ…イく!!」

片方の手でクリトリスも一緒にいじられると、とてもじゃないけど耐えられない。
私はあっという間にイってしまった。
ひくひくとアソコが痙攣しているのを見られて恥ずかしい。

「ジュリアってエロかったんだなぁ
まだここから溢れてくる。」

ロゼがとんでも無い事を言い、私の顔がさっと赤くなった。

「や、やかましいっ
ロゼが悪いんだからな!
…あっ」

私のアソコに、ロゼの硬いモノが触れていた。
私がずっと待ち焦がれていたモノ。

「力、抜いて。」

じゅぷりと卑猥な粘着音を立てて、ロゼのモノが私の中に入ってくる。
それはとても熱くて、脈打っていた。
ロゼを身体中に感じて嬉しくなる。
そしてロゼは、私を強く打ち付けた。

「やっ!そんな強くしたら…あっああ!」

ロゼは最初から強く私のアソコを擦った。

「ああ!…ああん!ロゼ!ダメ、壊れっ…あああ!!」

51 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:37:24 ID:31O20co2
二人の激しくなる吐息がベッドの軋む音と交わる。
接合部分から絶えず愛液が溢れ出す。
ロゼのモノは私の中をかき回し、擦りながら叩きつけ、愛液を外に掻き出した。
掻き出されて愛液は、太ももを伝い、少しずつシーツに染みを広げていった。
もう何も考えられず、快楽とロゼへの愛しさだけが私を支配していた。

「ロゼ…ロゼ…!あっ、ソコはダメ…!ああああぁ!」

「ジュリア…!」

私はロゼにしがみつき、背中に爪を立てた。
ロゼの腰の動きがどんどん早くなり、パンパンとお互いの皮膚が叩き合う音も激しさを増していった。

「ああっ!も…ダメ…!ひぁ!ロゼ…私またイっちゃう…!
んんっ……ああ!」

「俺もだ…くっ…出すぞ…!」

「ロゼ、私の中に…あっ…あああああぁっ!!」

私の中にロゼが解き放たれるのを感じた。
勢いをつけて、私の奥に飛び散る。
その気持ち良さに、私は背中を反りかえした。

「んっ…」

ロゼが崩れるようにベッドに横たわった。
そして私を引き寄せ抱きしめる。

「あー…俺幸せもんかも。」

「何を大げさな…」

「ずっとジュリアを抱きしめたかったんだ。
いやー一緒に寝る毎日は辛かった。」

私は、必死に我慢しているロゼを想像して吹き出す。

「何笑ってんだよ。」

「あははは、悪いっ想像したらおかしくってな。
…ぶはは。」

「ちぇー」

拗ねたようにそっぽを向くロゼに、私は口付けをした。

「これからも宜しくな、相方。」


――――――――――――

エロシーンは難しい&恥ずかしいという事を再確認しましたorz
お粗末様でした。

52 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:44:29 ID:LZ2sUTls
リアルタイムで読めた(・∀・*)
お疲れ!そしてGJ!!

53 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 00:37:54 ID:vNaBxqUw
1ヶ月も書き込みが無いのに投下されてて驚いた&GJ!

54 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 19:58:37 ID:dTG0Z2IE
君の声4


空がゆっくりと自身の色を青からピンクに変え、
そして辺りを照らす暖かなオレンジ色になる。
陽の光で、全ての物の色がオレンジを重ねた色になり、
複雑な色彩をかもしだす。
少し遠くに見える聖職者の聖域、
大聖堂もその雄大な姿をオレンジ色に光らせていた。
ここはプロンテラの中央通りで、
いたる所に色々な商品を扱っている露店が所狭しと立ち並んであった。
家路に着こうとする鳥達の声を掻き消すように、
威勢良い店主達の声が飛び交い、
道を歩く人混みの流れには終わりが見えない。
皆、鳥のように家路を急いだり、
自分の欲しい物を探しながら露店を冷やかしたりしている。
そんな露店の商品が、夕陽の色を受けて一斉に光を発する。
武器や防具は、その刃や埋め込まれている宝石を輝かせ、
今か今かと持ち主に引き取られる事を夢見ている。
初めて露店街を見た時はその迫力に圧倒された。
高額な品々の山や行き交う人の数。
昔、1日かけても、見て回る事は出来ないと思うぐらいの露店の数に興奮して、
迷子になってしまった事があった。
数分後、人混みの中から、不安そうにしている私を彼女が見つけだしてくれた。
その後1時間ぐらいお説教を聞いたっけ。
昔からこの輝くような時間帯が一番好きで、
いつもならオレンジ色の露店を色々覗いたりするんだけど、
今はそんな気にはなれない。
あちらこちらから聞こえる呼び込みの声や、品定めをする人々の声を聞きながら、
私は怒りに任せて石畳を歩いていた。

「おチビちゃんごめん。
ごめんってばー」

原因は後ろについて歩くこの人。
私の腰布をめくりあげた彼の頬をひっぱたき、
逃げるように露店街に紛れこんだが、何故か追いかけてきた。
隠れるようにして歩いていたけど、すぐに見つけられてしまった。

「おチビちゃん、ごめんー」

おチビちゃんって言うの止めてくれないかなぁ…
私はその声を無視し、自分の身体の小ささを利用して、
人混みの中を素早く歩く。
それでもこんな沢山の人がいる中でも男プリーストは楽々と私に付いてきた。

「しつこい奴だのぅ」

私の腕の中にいるリゼルが後ろを見ながら呟く。
仔山羊と呼ばれた事に根を持ってるらしい。
私はリゼルの言葉に頷きながら、足早に道を歩いた。

「おーチービーちゃーん。」

無視無視。

「そこの薄茶の髪のセージさーん。」

大きな声で言われても無視っ

55 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 20:00:33 ID:DvxSEYzw
「そこの後ろ姿が見えそで見えないのが魅力的なセージさーん。」

…。

「推定、上からAの…」

「!!」

私は思わず振り返ってしまった。
急に振り返ったので、すぐ後ろにいた男プリーストと正面からまともにぶつかってよろける。
腕の中にいたリゼルが、私と男プリーストに挟まれて潰れたような変な声を出した。

「おっと。」

倒れかけた私の肩を男プリーストが掴む。
私は男プリーストを睨みつけて、また頬をひっぱたかこうとして腕に力を込めたけど、
その顔を見て動きを止めた。

「よかったー、やっとこっち向いてもらえた。」

安心したような、本当に嬉しそうな笑顔。
それを見て、私の中にあった毒気が抜けてしまった。
男プリーストは、頭に被っていたシルクハットを脱ぎ、頭を下げる。
黒だと思っていた髪色は、陽の光を浴びて茶色に輝いていた。

「さっきは本当にすみませんでした!」

私はその言葉に驚いた。
ここは一番人通りの多い道で、好奇の視線が私達を取り囲んでいる。
私は恥ずかしくなり、どうしたらいいかわからずにうろたえる。
男プリーストが顔をあげ、私を見て先程と同じ笑みを浮かべた。

「嫌われたまま会えなくなったらどうしようかと思ってたよ。
本当にごめんね。」

そう言いながら、男プリーストは前髪を無造作に掻き上げた。
私はその何気無い動作に一瞬目を奪われた。
額の左側に大きな傷。
前髪に隠れてそんなに目立つものではないが、
明るい陽の下だとよく見えた。
まだ少し少年の面影を残す容姿に、
殴りプリーストの割には細身な体型。
何故かわからないが、不思議な印象を受ける人だった。
瞳の色のせいかな。
何色とは言い難い色をしている。
一見金色だが、よく見ると緑と水色が混じってるように見える。

「おチビちゃん〜?」

私はハッと我に返った。
男プリーストが私の目の前で片手をひらひらと振っている。
また私の悪い癖が出てしまっていたようだった。
考え込むと本当に周りが見えなくなる。
見ず知らずの人を遠慮無しに見つめていた事に気付き、
私は恥ずかしさのあまり、この場所から逃げ出したくなっていた。

「まだ怒ってるのかなぁ…うーん。」

下をうつ向いてる私の様子を見て、男プリーストが困ったように小さく呟く。
丁度その時、時を告げる大聖堂の鐘がプロンテラの街中に響いた。

56 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 20:06:28 ID:DvxSEYzw
私は驚いて身体をすくめ、男プリーストも驚いたように後ろを振り返り、
大聖堂を見つめた。
1回…2回…3回…
計6回の鐘を鳴らしてから、大聖堂は静まりかえった。

「ああ、そうだおチビちゃん。お腹空いてない?」

あまりにもの突然の問いかけに、最初何の事を言っているのか分からなかった。
やっとその言葉を理解してから、私は空腹な事に気が付く。

「お詫びにおごるからさ、一緒にご飯食べない?」

おごり…
情けない事に、その言葉に心が動いた。

「ハイ、決まりー
ここの近くにさ、美味い飯屋があるんだ。
こっちこっち。」

表情に出たのかどうかわからないが、私の返事を待たずに、
男プリーストは勝手に話を進めて歩き出した。
私は深く考えず、流されるようにして男プリーストの後ろについて歩きだした。

「我が主は、お菓子あげると言われたらついて行くタイプだな…」

腕の中のリゼルがポツリと呟いたが、私は聞こえないふりをした。


店の中に1歩入ると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
店内の床は茶色の板張りで、綺麗にワックスがかけられていて、
丸い木のテーブルが同じ間隔で並べられている。
隅には人の大きさと同じぐらいの大きさの、観葉植物の植木が置いてあり、
天井で回る空気清浄器のプロペラの風で葉が揺れていた。
繁盛しているのか、人の入りが凄かった。
色々な職の冒険者や、一般の人達が、
美味しそうな料理を食べながらお酒を飲み交わしている。
そんな賑やかな人達の隙間を縫うように、給仕が忙しそうにすり抜けて行く。
いつも宿屋の小さな食堂で食事を済ます私にとって、物珍しい物ばかりだった。
男プリーストは、慣れたように奥の空いてるテーブルに歩いて行った。

「あれ、ラディ、今から食事ですか?」

1人の男アルケミストが声を掛けて近付いてくる。
銀髪の長髪をポニーテールにまとめていて、
後ろに引いているカートにはパンダのぬいぐるみがちょこんと乗っていて可愛らしい。
傍らにはホムンクルスと呼ばれる小さな羊が佇んでいた。
羊は、モグモグと口を動かしていて、
ずっと見てると触りたくなってくる。
きっと口元は凄く柔らかいんだろうなぁ
リゼルが私の腕から飛び降りて、その羊と鼻をくっつけあった。
挨拶をしているようなその可愛い様子に、
心を奪われている間にも2人の会話は進む。

「そーそー、デートなの。アリフェスタも今から?」

57 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 20:08:14 ID:WtfXz4Vc
「いえ、私はもう終わってこれから帰る所ですよ。
…ラディ、たまにはギルド狩りに参加して下さいね。
マスターが珍しくぼやいてましたよ。」

「あはは、まー気が向いたらね。」

プリーストの様子にアルケミストはしょうがないとでも言うように、肩をすくめた。

「3週間後に天津でお祭りがあるので、その時にギルドイベントするらしいですよ。
だからその日は絶対さぼらないようにっ。」

「はーい。」

天津のお祭り。
桜が舞い散る下で、
色々なゲームや屋台などの催しが1年に1回この春先の時期にだけ開催される。
私はまだ1回も行った事が無いけど、今年はリゼルと一緒に行ってみよう、
と思っていた祭りだった。

「それじゃ私はこれで。」

「またなー」

男プリーストはアルケミストに軽く手を振り、そのまま席につく。
アリフェスタと呼ばれたアルケミストは、
私と目線が合うと悪戯っぽく笑い、

「襲われないように気をつけて下さいね。」

と、とんでもない事を言いながら店を出ていった。
私も男プリーストの目の前の席に腰をかる。
リゼルが私の膝の上に飛び乗ってきて、そこに座った。

「あっと、ごめん、自己紹介忘れてた。
俺の名前はラディ。
さっきのアルケミストは、同じギルドメンバーのアリフェスタ。
良い奴なんだけど、時々口うるさくってさー」

水を置きに来た給仕に料理を注文してから、ラディが切り出した。
私から見たらとても仲良さそうだったけどなぁ。

「おチビちゃんの名前は?」

そう聞かれて、私はラディに手を出して欲しいという仕草をした。

「何?」

ラディが、手袋を脱いだ手を差し伸べる。
ラディの手の平は冒険者の手らしく力強かった。
短剣を軽く握る私とは大違い。
ゆっくりとわかりやすいように、ラディの手の平に指で文字を綴る。

「ユ ア…ユアちゃんね。
それで、そっちの仔山羊は?」

「…貴様、さっきから仔山羊仔山羊と…私を馬鹿にしてるのか!
私は仔山羊では無い!!
私にはリゼルという立派な名前があるのだ!!」

リゼルがラディの言葉に怒り、小さな両手で机を叩いた。
小さくてもリゼルはバフォメットの仔。
怒ると中々迫力があるのだが、ラディは平気なようだった。

「えー、どう見ても仔山羊だけどなー」

「きっさまぁー!」

58 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 20:12:06 ID:E1mFzgPg
ラディに飛びかかろうとして暴れるリゼルを無理矢理押さえつけてる間に、
暖かそうな料理が運ばれてきた。
久しぶりに誰かと食べる食事は楽しかった。
ラディは自分のギルドの話などをし、私は話の合間に相づちを打つ。
リゼルは、私が持ってきた小さな瓶をしっかりと抱きしめ、
中に入っている蜂蜜を黙々と食べていた。
ラディはそんなリゼルを見て楽しそうにからかう。
それに怒って言い返すリゼルを見ながら、
いつの間に2人は仲良くなったんだろう、と思いながら
食事の最後の一口を噛み締めた。


店の外に出た時はすでに辺りは暗くなっていた。
それでもプロンテラの商店街は賑やかなようで、
少し離れた場所にあるこの店の前まで人々の声が聞こえてきていた。
満腹の幸福感の余韻に浸りながら、ラディと一緒に道を歩く。
ラディは宿まで送ると言ってくれたけど、
おごってもらったばかりか、
そこまでしてもらう訳にはいかなかったので、丁寧に断った。

「それじゃ俺はこっちだから。」

曲がり角で足を止め、お礼を言い別れようとした時に、少しの寂しさを感じる。
こんなに他人と一緒に過ごしたのは本当に久しぶりだった。
他愛の無いお喋りをしながら、誰かと食事をする。
こんな簡単な事が素直に嬉しい。
私が喋れないとわかると、皆困った顔をするのに、ラディはそんな事は無かった。
まるでこっちが言いたい事が分かるかのように話をする。
話の中で不思議に思った事や、聞いた事の無い単語が出ると、
私が質問する前に説明をしてくれた。
もしかして、私の顔に出ていたのかなぁ

「おチビちゃん。あのさ。」

歩き出したラディが立ち止まってこちらを振り返る。
私はラディの声に顔を上げた。

「あー…その。」

「?」

「明日さ、よかったら一緒に狩りに行かない?」

思いがけない誘いで驚いた。
このまま別れてしまうのは何となく残念だなと思ってた所なのに…
やっぱり、顔に出ているのかもしれない。
私はゆっくり頷いた。
ラディが笑いながら私の頭の上に手を置き、髪をくしゃくしゃにする。

「じゃあまた明日ね。」


「主よ、明日本当にあのプリーストと狩りに行くのか?」

その晩、リゼルと一緒にお風呂に入り、1日の疲れを取っている時に、
全身泡まみれのリゼルが私を見上げながら明日の事を聞いてきた。
私はリゼルの身体に石鹸を擦りつけ泡だてる。

「うわ、もう泡はいらん!」

59 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/06(火) 20:40:24 ID:jcH.SoYg
リゼルが身震いをして辺りに泡を飛ばす。
私も泡まみれになりながら頷き、シャワーの口をひねった。

「ふむ…主にしては珍しいな。
いつもなら見知らぬ人について行か無いし、
狩りの誘いに乗るなどと…」

お湯の温度を確認してから、リゼルの身体の泡を流す。
私は黙ったままその言葉を聞いていた。
自分でも不思議だった。
見知らぬ人の誘いにのるなんて。
最初は嫌な人だと思ったけど、振る舞いや話を聞いて、とても良い人だと判断したからかもしれない
…大分変わった人だけど。

「ま、今まで引っ込んでた主には良い機会だ。
自分の世界を広げてくるがよい。
しかし…こんなぺったんこなセージの何がよかっ…ぶわー!」

リゼルが最後まで言葉を言い切らないうちに、
私はリゼルに思いきりシャワーの湯をかけた。


――――――――――――

書くのすっかり忘れていました。
前のBSとハイプリの話は中の人間一緒です。
書く気力が低下してて、こりゃいかんって事で書いた話でした。

感想書いて下さった>>52>>53のお二方ありがとうございました。
やっぱり話書くのって難しいなと試行錯誤しつつ、
もう少しこの話にお付き合い下さい。

60 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/09(金) 22:45:15 ID:iqE9wqMg
今後の展開に期待

61 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/12(月) 19:22:43 ID:uYqRfKew
活性化期待!!

62 名前:武器販売 0/4 投稿日:2008/06/02(月) 22:16:03 ID:68RukPX6
一生読む専だと思ってた私ですが、先日製造支援をしていた時に思い浮かんだ妄想を
生まれて初めて文章に書き起こしてみました。
拙いSSですが、楽しんでいただければ幸いです。

内容は『羞恥プレイ』な感じです。

63 名前:武器販売 1/4 投稿日:2008/06/02(月) 22:17:42 ID:68RukPX6
グロリアッ!!  ──カンカンッ

 「OK、今日のノルマ分できたよ。支援ありがとな。」

─いいえ、貴方の為ならこのくらい苦ではないの…─

そんな気持ちを呑みこんだまま、フルフルと頭を左右に振り
露店を出しに移動する彼と自分に速度増加をかける。

 彼が露店を出す場所は普通の商人さん達と違い、あまり人通りのないフィールド。
「それじゃ、今日もまたお願いできるかな?」

─あぁまたこのお願いを…されるとわかっててついて来たの、でも─

「…はい。」
コクコクと顔を赤くして頷いてしまう。
「じゃ、用意しようか」
彼が取り出した物は、マーターの首輪・手錠・ロープ・目隠し
一つ一つ並べて、いつも通りに私に装備していく。

「これは服従の証に…」
チュッと口づけをし、私の首筋にマーターの首輪を。
「ここに来て、左手を上げて。そういい子だ…痛い時は言ってくれ」
私の手が届くくらいの枝に左手をロープで縛って。
「左脚上げて…そう…右手はこっちな」
左足首と右手首を背中側で、手錠をかけられ。
「目隠しもしたほうがいいだろ?」
彼を見ていたいけれど、この後のことを思うと見えないほうがいい…

「…っく」
わかっていてもまだこの体勢は慣れず思わずうめいてしまう…
「あぁ、声出ちゃうかー…これ咥えておいて」
唇にあてられた物を咥える…茎みたい、花びらかしら。
彼が背中へ廻る気配がしたと同時に、ファスナーが下ろされ
両肩が見えるくらいにはだけさせられる。
「ふふん、相変わらず色っぽいね」
そう言いながらピンッと乳首をはじかれ、ビクッとのけぞっちゃう。

64 名前:武器販売 2/4 投稿日:2008/06/02(月) 22:21:00 ID:68RukPX6
「そろそろいいかな?」
彼がスリットから手を差し入れ、秘所に指を這わせクチュクチュと音をたてる。
「言いつけ通り下着つけないのは慣れた?」
耳まで赤くなるのを感じながら左右に頭を振るけれど、きっと彼は気にもしないだろう。
彼の指に感じながら腰をくねらせていると
「仕上げはこれね」

─私を狂わせるアレが…
 水分に反応して振動するクリスタルブルーと熱に反応して振動するレッドブラッドが─

「今日は何個ずつ挿れようか」
前のいやらしく愛液を滴らせた穴に1つ、2つ、3つ…
後ろのモノ欲しげにヒクつく穴に1つ、2つ…
挿れられる度にビクンビクンと身体が反応し、思わず声を上げそうになるけれど
花びらを落とすわけにいかないので、吐息が洩れるだけ…

そしてすぐに愛液に反応したクリスタルブルーが振動し始める。しかも3つ。
いやらしい身体はあっという間に火照り、熱に反応したレッドブラッドも動き始める。

─体勢が苦しい、でも感じちゃう…こうなるとわかっててなぜ彼がいいの…─

色んなことを考えるけれど、それはすぐに快感によって消えてしまう。

 すぐ横で彼が露店の準備をする音がする。
私達に気がついたらしい人々の気配が徐々に近づいてくる。

─こんな格好見られるなんて恥ずかしい…でも彼の為だもの─

私の身体を見つめる視線を感じ、愛液が溢れ太ももを伝わっていく。
そして振動が一段と強くなり、また快感に身をゆだねる…

 彼の露店に並べられるのは先ほど作った属性武器6個。
それと、私の中に挿入されてるのと同じ属性石2種。
システムがわかってる人だけが買っていく武器。
今日で4度目の販売、口コミで人が増えてるらしく
買えない人も出てきてる…とかなんとか…
私には見えないけれど、確かに人の気配は増えてるみたい。

65 名前:武器販売 3/4 投稿日:2008/06/02(月) 22:23:43 ID:68RukPX6
 彼が動いた気配。

─売り切れたんだ、よかった…いや…よくないのかな─

「では本日お買い上げいただいた方、こちらにどうぞ!」
彼の声に続いて、‘おー’とか‘いいなー’の声が上がる。
「初めて買われた方からにしますので、申し出てください。品物も一応確認するので」
「あぁはい、確かにー。では初めてですので、胸を10分好きなように揉んでくださいな」

─始まっちゃう…あぁやっぱりやめておけばよかった…でも─

 背中に人の気配がした途端、はだけた法衣の中に手を入れられ両胸をギュッと強く掴まれる。
そのまま10本の指をグニュグニュと動かし、時折乳首を親指と人差し指でキュウッと摘み上げ
潰すようにコリコリと擦られる。
声を上げれない私は、ビクビクと身体を揺らし吐息を洩らし続ける。

 その後も4人の初お買い上げの方に胸を揉まれ続け、計50分間私は声の出せないまま喘ぎ
秘所はもうぐっしょりと濡れ、右脚の太ももには幾筋もの愛液が流れている。

─ああぁもうイキたい…イかせて…おかしくなっちゃうのぉ…─

周りを取り囲まれ見つめられていることも忘れて、涎を垂らし腰を振る私を気にすることなく彼が
「最後の方は…お、前々回と今回で水ダマと風ダマをお買い上げいただいたのですね」
「では、10分間揉むなりしゃぶるなりご自由にどうぞっ!!」
そう言うなり法衣の前襟を掴みグッと下げ、両胸がさらけ出される。
一段と大きなざわめきが起き、我に返った私は恥ずかしさで全身が火照るのを感じたけれど
どうすることもできず、クネクネと身体をくねらせるだけ。

66 名前:武器販売 4/4 投稿日:2008/06/02(月) 22:28:02 ID:68RukPX6
 カチカチに硬くなっている乳首に、フッと息遣いを感じた瞬間
両乳房を持ち上げられ、じゅるじゅると音をたて乳首を吸われる。

─もうダメっもう…もうダメっっイクッあああぁぁ…─

ガチャガチャと手錠を鳴らしガクガクと身体を痙攣させる私に
“いやらしいなぁ、胸吸われてイっちゃったんだ?10分間可愛がってあげるよ”
彼に聞こえないように囁くお客様。
“こんな風にされるの大好きなんだねー、ほらいくらでも感じて、いやらしい姿見せてよ”
私の羞恥心を煽るように囁き続けられ、頭の中が真っ白になっていく私。
激しく強く揉まれたかと思うとやさしく舌先でチロチロと刺激されたりして、そろそろ10分が経つ頃
“この次、3本目買う時どんなことさせてもらえるか楽しみにしてるよ。その時まで俺の痕が残ってるといいな”
左乳房に爪を立て、右乳房を強く吸い上げられた。

─痕?キスマークつけられちゃったのかな…彼、これに気がついたら少しは妬いてくれるかな─

「では本日はこれで終了です、また次回の販売の際にはよろしくお願いします」
そう言って人目から隠すように、彼は私に自分のマントをかけてくれる。
周りから人の気配がなくなってから、私の手錠とロープをはずし
彼の胸に倒れこむ私をやさしく受け止め、抱きしめて
「お疲れ様、ありがとう。身体大丈夫?この辺痛そうだね…」
目隠しと花びらもはずして、手首に残った傷をそっと撫でながらキスをしてくれた。

─その言葉で、そのキスで痛みが薄れていくの…─

 マントの下の法衣を整えて、彼がファスナーをあげる。
私の中で振動続ける快感に、時折身体を震わせる私を支えて立たせてから
「じゃぁ、僕らの場所に帰ろうか。中のモノは今日の感想を話してから出そうね」
「…はい。」  ワープポータルッ!!

─やっぱり右胸にキスマークが…最後のお客様のこと、どう話そうかな─

67 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/02(月) 22:56:50 ID:QHwGxxyo
こういうプレイ大好きです。

68 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/06/03(火) 04:07:06 ID:mLv1LdQM
>>62
楽しかったです、素晴らしい!

69 名前:副業(1/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:27:49 ID:X6c2jTO6
 ――はい、分配は以上ですね。お疲れ様でした。
 支援さんいなくても、以外と狩りになるものですね。ロナさんがプロボしてくれたおかげで、矢がよく通りました。あ、私の罠も
お役に立ててました? ありがとうございます。
 ソロじゃない狩りは久しぶりでしたか。うーん、狩り場によっては行けるタイプも限られますしね。私は、仕事柄たまに組んで
くれる人もいるんですけど。え、ハンターだから? いえ、ちょっと違うんです。その、冒険者のハンターとしてじゃなくてですね。
 ……えっと、できれば軽蔑しないで聞いてほしいんですけど、私、歓楽街でも働いてるんです。ええ、「そういう」お店で。
 こういう話、大丈夫ですか? え、聞きたい? そうですか、じゃ、色々お話しちゃいます、ふふっ。

70 名前:副業(2/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:28:51 ID:X6c2jTO6
 そのお店は私みたいに冒険者を、副業として雇っているんです。お客様も、冒険者。
 当然、お相手するときはこのハンターの装束で、です。あ、でも狩りにいく時と同じものじゃなくて、同じデザインだけど
ところどころ「接客用」になってるんですよ。
 たとえば、まずこの上着ですね。今みたいな狩り用のものは、丈夫な生地で出来てます。あまり肌触りは良くないから、下にブラや
裾の無いシャツを着けるんですけど、お店用のは直接着けるから綿とか柔らかな生地で仕立てられてるんです。それと、前の合わせ目
ですね。普通は上からジッパーを下ろして開けるようになってます。で、お店用のはファスナーが2つ付いてて、ほら、よくある
バッグみたいな。あんな風になってて、上からも下からも開けられるようになってます。なんでそうなっているかは、ですね……。

71 名前:副業(3/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:29:24 ID:X6c2jTO6
 まずは、お客様にご挨拶。その後、さっそくアレの方にも「ご挨拶」をします。お客様の前に跪いて、ズボンの前を開いて
アレを取り出します。大抵のかたは最初から硬くしてくださってますから、ちゅっ、ちゅっ、とキスを降らせたり。あとはサオの
部分を手指でさすりながら舌先を裏筋やカリ首、鈴口に這わせて刺激します。
 お客様が興奮してきたのを見計らって、口のなかに唾をためてからアレを含みます。頬をすぼめて吸い付き、口の中でも
ねっとりと舌を這わせつつ、アレ全体に唾をしっかり、たっぷりとまぶします。先走りが出ているようなら、それも舌で全体に。
 お客様を高めつつ、アレが十分ぬるぬるになったら、上着の工夫の出番です。胸の上下のベルトは締めたままで、ジッパーを
下から少しだけ開きます。で、そこから胸の間にヌルヌルになったアレを入れていただくんです。ジッパーはほとんど閉まって
いる上に、お店用の上着は胸のサイズをきつめに仕立てていますから、服の中にみっしり押し込まれた胸でアレを挟み込めるんです。
きつい上にブラも着けていませんから、谷間は熱をもって汗ばんでいます。そんな中でもお客様のアレは熱くて、入れた瞬間は
ぴくぴくと震えて悦んでくれるんですよ。
 挟んだあとは、お客様によって少し違ってきます。私の方からお客様の腰にすがりついて上下に動いたり、お客様のほうが
私の胸を服の上から揉みしだき、寄せながら谷間でアレ……おちんちんを暴れさせたり。
 そうして存分に楽しんで頂いた末に、お客様にはそのまま谷間に「中出し」して頂くんです。服の中でびくびく暴れながら、
谷間に熱いものを放出するのを、私はゆるゆると動きながら放出が収まるまで受け入れます。

 ひと通り収まったら、まずは服から抜いたおちんちんをお口で綺麗にさせて頂きます。そうしたら、座り込んで上目遣い気味に
お客様を見上げながらジッパーを全部開けて、一気に前を両手で開けておっぱいを解放するんです。えっと、私結構おっぱい大きくて、
あ、自慢するわけじゃ無いんですよ? 弓手としては微妙なわけですし。それはそれとしてですね、きつめにしてある上着から
そんなサイズのおっぱいを解放するわけですから、結構な勢いでこぼれ出す訳なんです。ぽよん、っていうかぶるん、っていう感じで。
上下のベルトもサイズを強調するのに一役買ってくれます。
 そんなおっぱいにお客様は目を奪われて下さるんですけど、その谷間には先ほどたっぷり出して頂いた精液が付いてるんですよね。
で、私は自分のおっぱいをすくい上げる様に持って、精液をにゅるにゅる伸ばす様に、塗りたくる様にするんです。それをお客様に
見せつけた上で、乳首にまで塗り伸ばしたそれを舌先でちろちろとこそぎ取ったり、口に乳首を含んで、ちゅう、と精液を吸い取ったり。
このころには、綺麗にしたおちんちんはすっかり元気を取り戻しています。
 こんな風にして、一度出したあともお客様を萎えさせさせてしまわない様にするんです。

72 名前:副業(4/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:30:42 ID:X6c2jTO6
 お客様に元気になって頂いたら、いわゆる本番に移ります。私、というかハンターを指名して下さるお客様って、スパッツを
着けたままでしたいという方が大半なんですよ。だから、お店用のスパッツも狩り用の丈夫なものとは違って、生地が薄いものに
なってます。ぴっちりと、下に何も着けていないお尻のラインなんかも出るように……そして、破りやすいように。
 スパッツの下の、私のアソコまでつまんでしまわないように、慎重に布地だけつまんだら、ゆっくり楽しむようにぴりぴりと
スパッツを破かれます。破れ目さえ入ってしまえばスパッツは伸縮性がありますから、あとはお客様が広げなくても私のアソコは
丸見えです。服は全部身につけているのに、おっぱいもアソコもさらけ出した私。お客様はじっくり視姦したあと、指や舌で
アソコを可愛がって下さいます。ベッドに横たわっていっぱいに脚を開き、指だけでアソコをいじられながら自分のおっぱいを
揉みしだき、乳首を吸う姿を見て頂いたり、舌でして下さるお客様の頬を太股できゅっと挟みながら、頭をアソコに押しつけてみたり。
恥ずかしさもありますけど、お客様の興奮が伝わってくることもあって、私のアソコはすぐトロトロになってしまいます。
 そして、いよいよ挿入です。挿れて下さるときの体位もお客様によって様々です。正常位でしながら、動きに合わせて揺れる
おっぱいの様子を楽しむ人。後ろからおっぱいを揉みしだきながら突き込んでくる人。私の方も自分から腰を動かしたり、アソコを
締めてみたりとお客様に合わせる様にします。腰をがっちり掴んで夢中で突いてくるお客様もいて、そういう時は何もせず、
感じるままに受け入れます。
 いろいろなお客様がいますけど、皆に共通するのは、いっぱい興奮して、夢中になってして下さること。スパッツの裂け目から
突き込まれて、私のおまんこの中で暴れる硬くて熱いお客様のおちんちん。ときおりびくんと震えたり、動きのピッチが変わったりで、
お客様が気持ちよくなって下さっているのが伝わってきて、私もとっても気持ちよくて。やがてお互いに限界がきて、お客様も絶頂に。
痙攣するおまんこの中でがびくん、びくんと震えるおちんちん。二度目なのに、おっぱいの時よりも沢山の精液を注いで下さいます。
溢れそうな位の精液を子宮で飲み込みながらちらっとお客様の顔を見ると、少し気が抜けたような、でもとても幸せそうな表情で。
そんなとき、私は自分のえっちなカラダやハンターの装束とかに、ちょっとだけ感謝しちゃったりします。マヌケっぽいからあまり
このときの顔を見られたくないって、以前お客様の一人に聞いた事がありますけど、私は何だか嬉しくなるから好きなんですけどね。

73 名前:副業(5/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:31:28 ID:X6c2jTO6
 ……はふ。
 ……あ、ごめんなさい。何だか夢中になって一杯喋っちゃって。うわー、なんか途中からすごいストレートな言葉使っちゃってた
気がする。引いちゃいました? え、大丈夫? ロナさんのお顔、真っ赤ですよ。って、私もそうですよね。あはは。

 あと、ちょっとお耳を。

 私の働いてるお店って、会員制というか、店のほうもお客様を選ぶんですよ。大抵のお客様は、私たちみたいにソロが多くて、
でも人肌のぬくもりが欲しくて、っていう方ばかり。合意の上でない限り乱暴なコトはしない、歓楽街で働いているのを
言い振らしたりしない事を徹底して守るのを条件にしてお店に入って頂いてるんです。お客様に狩りのお誘いを頂いてご一緒する
事もありますけど、狩り場は狩り場、お店はお店で心は切り替えますし。もちろん、狩りが終わってからお店に同伴、なんて事は
ありですね。
 何でこんな事まで話すのか、ですか? 何となく、ですよ。何となく♪

 とりあえず、私のお話はこんなところです。改めて、お疲れ様でした。
 さって、日も傾いてきたし、お店に行こうかな。お店のお風呂入って、ごはん食べてお店用の服に着替えたらちょうど良い時間に
なるし。ハエとか勿体ないし、ゆっくり歩いてこっと。
 それじゃロナさん、またご一緒する事があったら、よろしくお願いしますね♪

74 名前:副業(6/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:34:02 ID:X6c2jTO6
1本書きあがりましたので、保守がてら投下させて頂きました。
楽しんで頂けたら幸いです。
それでは。

75 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/13(日) 20:48:47 ID:rPKYAgyU
こういう語りタイプの文章はなんかこう通常とは違う独特のエロさがあって好きだ。GJ!

76 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/14(月) 14:46:20 ID:5EwO/n62
これは新鮮でいいなぁ。
自分の経験談を語るタイプは実はかなりツボだったりする。
女性視点の男性経験談とかは実にエロくていいですな。グッジョブです、

77 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/16(水) 16:25:03 ID:moctZwfM
自分の好きなタイプの声を脳内再生させながら読むと更にエロいことに

78 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/16(水) 17:25:16 ID:uUj1W7Lg
あれ?なんか>>77に俺がいるなww

79 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/31(木) 00:01:43 ID:9jlg0Cx6
HDを整理していたら大昔の小説が出てきたので出してみました。

ちょっと長くて書き込みできないのであぷろだに。

えろだ
ttp//archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080731000022.lzh

小心者なので優しくしてください……。

80 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/31(木) 00:38:13 ID:/swP82II
>>79
うp乙です!

自分もSS書いた事あるので分かるんですが
話を起承転結にまとめて、なおかつ書きたい事を書くのは
案外と難しかった・・・。
その点>>79さんはキャラもきちんと立ってたし
話の流れや設定も違和感はなかったので、良かったと思います。

ていうか懐かしいなぁ・・・またROしたくなってきますた。

81 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/01(金) 06:34:32 ID:qVIXG7Fw
>>79
3まであったけど続きあったりするんですか?
執筆予定とか
あるのでしたら続きも見てみたいですねー

82 名前:79 投稿日:2008/08/01(金) 23:05:21 ID:Wtmlr/Wo
仕事で忙しくて来れなかったら読んでくださった方が!
うはめっさ嬉しいです!
ありがとうございます!

>>80
ありがとうございます。
ありがとうございます!
書いてくる意欲が湧いてきます!
頑張っていきますのでどうぞよろしく!

>>81
続きは……ありません……。
すみませんすみません。

でも、執筆予定はあります!
また、何か書いたらUPしたいと思いますので、
そのときはどうぞよろしくです!


また今日から頑張ろう。うん。

83 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/02(土) 22:36:55 ID:K9/1bAWY
ページがないんだが…

84 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/02(土) 23:38:30 ID:KvBrX7Vo
>>83
普通にあるぞ。
ttp//arch…からコピペではなく、archer.s1…から貼り付けてみ?

85 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/03(日) 00:20:59 ID:xrcawbOE
コロンが抜けてるんだなw

86 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 01:20:26 ID:EilhgGL6
「さよならだ、リオ」
クルセイダーの男…私の相方だった男が私に背を向ける。私は左手で追いすがる。
それでもその男は手を振り払った。
左手にはめられていた指輪が外れて落ちて、壊れた。

噂を聞いて興味を持った訳でもない。聞いたには聞いたけれど、どうだっていいと思っただけだった。
誰もいない寂れた教会跡。聞こえる甘い喘ぎ。それと、薬の匂い。
──美しい高司祭が夜な夜な寂れた教会跡で、相手を求めてよがっている──
そんな噂。聞いた時には信じられなかったが、まさか本当だったとは。
噂に違わず端正な顔の女。長く白い髪が月光で光る。焦点の合わない目でこちらを見て、縋るように左手を伸ばしてくる。
女の足元には薬の入っていただろう瓶──すでに空。
「薬によがってまで乱れたいのか、ハイプリ様?」
伸ばされた手を掴んで引っ張り上げる。抵抗すらしない。
この女が飲んだ薬は大体察しがついた。クリエイターという職業柄これとよく似た薬を扱うから判る。バーサークポーションにアルコールを混ぜて、陶酔効果も加えた物。
女が俺を見上げる。何も言わずに、とろんとした金の目で。
服を僅かに引っ張られた、そして女は唇を動かす、「こわしてほしい」と。
望むならそうしてやる、女を地面に押し倒す。乱暴に服の上から胸を掴む。女の躯が跳ねる。
「あ…あぅ…。」
「もう声を上げてるのか、淫乱…!」
手を離す。恨めしげにじっと見上げられる。
「そんなに欲しいのか?」
こくりと頷くその女の仕草に、壊れかけの美しさを見る。それを完膚無きまでに壊したいと思う俺も酔狂か。

87 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 01:48:30 ID:mHe/LFPo
服を脱がそうと腰のリボンに手を掛けて、気が変わった。バゼラルドを取り出して服を切り裂く。
露わになった胸を見ると、左胸に逆十字の傷があった。それを舌でなぞる。びくりと、女が震える。
「怖いのか」
女は首を振る。
「では何故」
「思い…出したくない…ああっ!」
傷から滲む血を舐める。女がびくびくと躯を震わせてしがみつく。涙さえ零れて。
彼女の血は自作の薬を自らで試している俺の血より酷い。舐めただけでクラクラする。薬─しかも強力なのを複数。
彼女の血に当てられて倒れ込む。この女、本当にハイプリーストか?むしろアサシンのような血の味だ。
疑問もそこそこに目の前の女の胸の先を舌で転がしつつ秘所の中を指で掻き回す。女が俺を、焦点の合わない金の目で見つめる。その顔がとても淫靡だ。
「ふぁ…あぁ…」
女の足が震える。もう腰を振っているのには苦笑するしかない。
「そうまでして、欲しいのか」
「あ……」
女が再びこちらを見た。でも焦点なんて合っちゃいない。ただ荒い息をして、俺を見つめる、(壊してくれるのを待っている)。
気付けば一物を取り出し、力任せに彼女の胎内に押し進んでいた。
「う、ぁう、ああぁぁ!」
急な挿入に軋んで締め付けてくる。流石に処女ではないようだが、その締め付けはあまりにもきつい。
息を吐いて、顔を近付けてさらに押し込む。
「壊して、と望んだのはお前だ。壊してやる」
強引なまでに突き上げると、その度に矯声が寂れた教会跡に響く。
女が俺の体の下で躯を揺する。気を抜けばこちらが達しそうな程に、締め付けと緩みが繰り返す。
多分、彼女は俺を見ても聞いてもいないのだろう。恥じらう姿も無く、ただ甘い声を上げてひたすらよがる、薬漬けの血を持つ金の目の高司祭。
「この淫乱女」
「あああぁっ」
そうして果てた、俺も女も。

88 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 02:16:05 ID:lC/lNlNI
また、私は。
自分のしてしまった行為に半ば後悔し、薬の微睡みから目覚めると教会跡の固い床ではなく、柔らかなベッドの上にいた。
胸の傷が痛い。血が滲んでいるんだろうなぁ、と思って触れたら包帯が巻いてあった。
「起きたか」
つかつかとこちらにやってくる男──私を抱いた。血を吸うから魔物かとぼんやり思っていたけど、クリエイターだったとは。
「ここは」
「俺の家だ」
「どうして壊してくれなかったの。ここで壊してくれるの」
「嫌だね」
「どうして、」
男がたくさんの小瓶を取り出す。私の薬…。
「媚薬に避妊薬に体力増強剤に痛み止め、って所か?どれも非合法の劇薬だ」
「捕まえるの」
「いや。何故こんなにも服用した?」
「壊れたかったから」
「相方に振られたからか?」
「!!」
目の前のクリエイターをきっと睨むが、彼は意に介さず続ける。
「顔、というか金の瞳を見て気付いた。あんた、臨公で俺と組んだことあるだろ」
記憶を探る。確か、かなり前に一度だけ。
「臨公広場じゃ結構有名だった。群青色の髪のハイプリースト、リオ=ストイケイア。相方に一途で、でも臨時でひたすらに至高の支援を目指して、いつからか退魔師になったよな」
「私が悪いの。置いて行かれても仕方なかった。それでも、喪失が大きすぎて。全部忘れて至高の支援を再び目指そうとして、突っ走って、体にガタが来たの」
「それで、自棄になって薬漬けか?」
「違う。それでもだましだまし体を保たせるため。でももう限界だったみたい。あの時付けた傷が、未だに私を蝕む」
「ヒールは?」
「効かない。戒律に反して付けた傷だもの」
笑う。きっと壊れた笑みなんだろうね。
「死ぬつもりなのか」
「もうすぐそうなる、けどそれまで好きにやらせてもらうわ」
ベッドから出ようとすると、ベッドに押し倒される。
「ふざけるな、何が壊してだ。勝手に死ぬのか?」
「でも、私は。(長くは生きられない)」
「あの薬。複合反応起こして、お前を蝕んでる。解毒剤飲んで、二度とあの薬を飲まなければ生きられる」
顔を上げて、見つめる。まさか私が生きられるなんて。
「あと」
「まだ何かあるの」
「髪、前の色のほうがいい。」
「─っ!」

背を向けて、遠ざかっていく彼にぽつりと尋ねる。
「私の血、どんな味だったの」
「苦かった。毒の味がした。アサシンかと思うくらいに」
うつむく。ああ、私は。
「でも、生きていたよ」
その言葉に、一粒、涙が落ちた。

89 名前:お別れの日に歌ううた(あとがき) 投稿日:2008/08/16(土) 02:22:57 ID:Q8canWI.
携帯から初めてエロ小説を書いてみたのですが、どうでしょうか。エロ薄いわ吸血するわ暗いわで趣味に走りすぎたようなorz
ちなみにクリエさんは純然たる人間です。ええ。魔物とかじゃないです。
拙い作品ですが、感想もらえたら続きを書こうかな、と思います。ではこれにて。

90 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/16(土) 05:38:10 ID:K28jVSlI
死にENDじゃなくて良かったと安心。
こういうふられた経験から荒んだ生活をしてて
そこから新しい出会いを通じて話が展開していくっていうのは
好みです。

できれば続きを書いて欲しいですねー。

91 名前:白猫の脱走劇(1/2) 投稿日:2008/08/18(月) 00:19:41 ID:jyBSOj6s
いつも夢現なのだ、あの薬を使うと、最中のことをぼんやりとしか思い出せなくなる。
でもそれが嬉しかった。壊れかけの自分とまだ壊れていない自分との均衡が保てるから。
でも、どうしてこんなことになったのだろう。私はベッドの上から夕暮れを茫洋と見つめて…窓から外に飛び出した。

時は数時間前に遡る。
あのクリエイターにこっぴどく叱られて、解毒剤をいくつか放り投げられて、持っていた薬は全て取り上げられて、挙げ句の果てには安静を命じられて。
曰わく、「劇物には劇物で解毒するしかない。何が起こるか俺にも判らない。だから安静にしていろ」と。
理屈はわかるけど、何もしないというのは今まで突っ走ってきた私には辛い。常に走っていなければ駄目、そんな自戒を課していた時すらある。
だから久々に立ち止まって得た平穏に、慣れなかった。生き急ぐ必要は無いと言われても実感がなくて。
あのクリエイターは外出したのか不在らしい。それを見計らって、法衣に着替え窓から外に飛び出した。

露天街を歩く。噴水には近づきたくないけど、それ以外の場所は割と好き。喧騒が好き。
人混みの中にとある人影を見つける、あの人は…。
「やふ、リオ。今日は顔色いいね?」
「こんにちは、エヴァー」
挨拶してきた古い友人のLKに挨拶を返す。
「顔色がいい…ってどういうことなの?」
疑問を口に出すとエヴァーはいらえを返す。
「あのことが有ってからずっと病的に白かったのに今日はちょっとだけ以前みたいでさ。…それに、開口一番に薬のことを言わなくなったし、何かあったのかなーと」
ああ、と納得した。昔このLKも自棄になるほどのことがあって、その時に彼が手に入れた伝を使って、私にあの薬を渡してくれていた。いつもなら会うなりそれだから、不思議に思ったのかな。
「うるさい主治医が私からあの薬を全部取り上げて、絶対安静命じたの」
それを告げるとエヴァーは後ずさり驚愕を示す。
「…リオが、医者に行くようにっ…!治らない、って聞いたけど、っていうか絶対安静の人がなんでここに居るのさ…」
「どうやら治るらしいよ?ああ、窓から抜け出しましたが何か」
「リオもしたたかだなぁ…厄介な猫なのは相変わらずか。で、生きられるのか?」
「そう、みたいね…」
力無く見返す。正直命を捨てたに等しかった。エヴァーもそれを判っていた。私に薬を渡す度に辛そうな顔をして、私を心配していたのはエヴァー自身なのを知ってる。でもエヴァーは私を止められなかった。エヴァー自身も私と同じで、私より一足先に立ち上がっただけのだから。
質は違えど似た痛みを知る私とエヴァーは、慰め合うこともあった。でもその度に2人とも決まって後悔してた。言うなれば共犯者。壊れかけの自分と鏡像な存在。
「よかった、よかったよ…」
「そだね、ありがとう。そろそろ、行くね」
「ああ、またな」
別れの言葉を交わした瞬間足がうまく動かなくなって、バランスを崩して倒れた。何があるかわからないって、まさかこういうこと?
エヴァーが私の名前を呼ぶけど、ぼんやりとしか聞こえなくなってくる。頭痛が意識を暗闇に引きずり込む──。

92 名前:白猫の脱走劇(2/2) 投稿日:2008/08/18(月) 00:22:09 ID:YlNLu12o
「だから安静にしていろと…」
悩ましげに頭に手をやってこちらを流し目に見るクリエイター。そういえば名前、聞いてなかったな。
エヴァーが助けを呼んで、たまたまその声を聞いた彼が私を連れ帰ったらしい。
「立ち止まるなんて、できなかったの。平穏をどうしたらいいかわからなくて」
本音。訳の分からない感覚にどうしたらいいかわからない。
「名前、何なの」
「言い訳の次はそれか?」
「教えて」
暫くの間の後、彼は「怜」と短く答えた。
「不思議な名前」
「真名だからな…って何言ってるんだ、俺…」
怜が心底後悔したように顔をしかめる。
「親の趣味だ。真名は親と自分しか知らない本当の名。他人に名乗るのは字。そっちは朱羽っていう…何故真名を言ったんだ、俺は」
「じゃあ、秘密をひとつ知ったんだね、私」
にぱーっと笑って言う。それが怜の勘にさわったらしい。
「黙れ、五月蝿い。ああもう黙らないなら力付くで黙らせる」
乱暴なキス。息が出来ない。しばらくして怜は私をようやく解放した。
「ぷはっ…そんなに嫌だったの?」
「黙れ。こうなったら何も言えなくしてやる」
怜が私の服に手を掛ける…。
「素面のままじゃ恥ずかしいっ。薬ちょうだい、あれじゃなくていいから!」
「ダメだ、と言った筈だが。それに」
耳をぺろりと舐められる。
「自我すら失って何も覚えていないなら、お仕置きの意味が無いだろう」
私は目を眇めて睨む。拒否の言葉を発す。均衡を壊したくない。
「なら酔えばいい」
怜が私の服を脱がしていく、抵抗するけど、敵わない。悔しくて顔が赤くなる。怜も自らの服を脱いだ。
──きれいなひと。過去に流れた噂では私を美しいと形容していたみたいだけど、彼もきれいだと、素直にそう思う。
でも薬が効いてないから恥ずかしくて、そして均衡が崩れる恐怖があって。
睨み続けるけど、怜は意に介さずに包帯を解いて私の胸に触れる。
「…痛っ」
包帯をはがされた痛みに声をあげてしまう。
「また巻き直す」
相変わらず表情を変えない…食えない男。
「ああもう睨むな。金の眼のせいで…猫を抱いている気分になる」
エヴァーにも猫と言われた。そんなに私は猫みたいなのかな。
怜が目隠しを巻く。何も見えない。
「…あ…」
怜が胸を揉みしだくのがわかる。何も見えない、(だから無意識に左手を伸ばす。)
「ふぁ…あ…う…ぁあ」
見えない。不安でたまらない。嬌声があがってしまう。
ふと左手に確かな感触──手を握ってくれた。
「夢でも見ているのか?」
首を振る。私が左手をのばすのは、過去のことを思い出したから…。
「ならば」
秘部をなぞられる。
「ひゃ…っ」
「逃げるな。俺もここにいる…」
かなしさが滲む声──怜は今、どんな顔をしているのだろう。
「見えないから、こんなになってたのか?」
怜が私の秘所から蜜を掬う。既にとろとろになっていて。
「薬が無くても十分淫乱だな」
「やめ…っ、ああっ…ふあぁっ!」
ダメ、もう与えられる快楽に耐えられない。体が疼く。
「もうだめ、耐えられない、欲しい」
目隠しを外された。涙が伝う。懇願する。
「淋しい。耐えられない。欲しいの。私の淋しさを埋めて、お願い」
「…やっと言ったか」
そう言うなり貫かれる。
「あ、あう、ああっ」
頭が真っ白になる。突き上げの度に何も考えられなくなる。
「くっ…」
怜も顔を歪める。突き上げがどんどん早くなっていく。
「れ、い…もう…」
「ああ…」
胎内に出される感覚と同時に、果てた。

無意識に歌を口ずさむ、思いを馳せて。夢か現実か、まだ私には判らなかった。
また、左手を握られた。
「左手、何かあるのか」
「左手を握られると安心できるの…」
どうして左手を握られると安心できるかは、今は思い出したくないけれど。満たされる、そんな気がする。
「もう脱走するなよ」
最後に呟いた彼の言葉に、くすりと笑った。

93 名前:白猫の脱走劇(あとがき) 投稿日:2008/08/18(月) 00:33:09 ID:pL6344Go
というわけで「お別れの日に歌ううた」の続きを投下します。素面で書くには根性がいりますね…。

>>90さん
感想ありがとうございます。好みの話でなにより。
実は最後の台詞を言わせたかったがために生かしたとか…言えません(でも言う)。死にENDにする気は無かったんです。生きて生きて生き延びろ、と言いたかったんですよ。

とりあえず続き投下しましたのでこれにて失礼します。

94 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/19(火) 22:18:27 ID:yxk3MJCo
美味しかったですb
治らないけど人並みくらいには生かして見せる、くらいの勢いで!
クリエイターだし

95 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/20(水) 04:33:46 ID:MmAmtznM
はやくも続きが…!
初回同様、痛いようで優しげな不思議な雰囲気に楽しませて頂きました。
リオさんには救いがあって欲しい。

96 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:05:32 ID:FgMy9pv2
相変わらず怜には安静を命じられてる。でも、前みたいに命が削られていく感覚は無くなった気がする。腕は確かということかな。
怜は毎日のように外出しては帰ってきたあとにたまに私に新しい解毒剤を放る。…もしかして私の血の毒について調べているの?
どうして怜は私を助けようとするのかな。あのまま打ち捨てても、それはそれで受け入れたのに。
曖昧になった記憶の中に何かあるのかなぁ…と思案していると、呼び鈴が鳴る。誰か来たの?
「…れ…じゃなくて朱羽は不在ですけど…」
真っ青な顔をした茶髪のジプシー、確か、カリス──かつての相方──の友人。
「やっと見つけ出した…リオさん…カリスが…」
「カリスがどうかしたの?きれいな声が台無しだよ」
ジプシーは真っ青な顔で息を荒げて告げる。
「カリスが、死にました」
何かが割れた音がした。
「…そう、なの。でもどうして私に告げるの?とっくに私はカリスとは縁を切ったのに」
「…何も思わないんですか。」
「悲しいよ。でも何を思ったらいいかわからないの」
「カリスは最期までリオさんを愛していました。だから独りで騎士団に行って、それで…っ。どうして別れたんですか」
「私が悪いの。私が転生してから、ね。」
「カリスが死んで…埋葬されるとき…なんであなたは姿をくらましていたんですか」
ジプシーは泣いている、そして、きっと私に怒っている。
「なんであなたはカリスを切り捨てたんですか!」
ああ…彼女は私を責めているのね。
私は歩いて外に出る。振り返って笑いかける。彼女が絶句したのがわかった。
体がうまく動かない。それでも歩く。大聖堂の裏、きっとそこにカリスはいる。
墓の前──まだ新しい。
私は歌う、彼が好きだった歌を。今はもうスキルとしては使えないけど、旋律は覚えている。けして忘れはしない。
立っているだけで辛い。でも、せめてこれだけは最後まで歌わせて。

──主に栄光あれ。

そう結んだ。追悼として、歌い終わる。
「グロ…リア…今更…栄光なんて…あ、あぁ、カリスは…」
ジプシーがへたり込む。私は背を向けて、怜の家に戻る。
もう、カリスの死に区切りはつけたから。区切りをつけた、はずなのだから。
なら、この空虚は一体、何なの。くらい、とてもくらい。そして、じわじわと広がる…。

97 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:08:36 ID:JYr.rXTw
そーっと家の中を見回す…誰もいない。今回はお仕置きされずに済みそう。
と思ったらドアがいきなり開く音。恐る恐る振り返れば呆れた顔の怜。
「…またか」
「墓参り、してきたの」
「知ってる」
「付いてきたの」
「いや…あんたの声が聞こえた」
今の私は何を思えばいいのだろう。怜のこと、カリスのこと。
「ひとりにして、お願い」
くるりと背を向ける。涙は出なかった。
「嫌だね」
短い拒否の言葉が帰ってくる。最初に会ったとき、私の願いを拒否した時と同じ強い断定。
「嫌、わからない。どうして怜は私を助けようとするの?打ち捨てていけばよかったのに。カリスを切り捨てたのは私なのに彼が死んでどうしてこんなに空虚が広がるの?それに」
一旦言葉を切る。空虚が広がる、止まらない。
「カリスを死に追い込んだ私は、生きていていいの?」
ぼやけた記憶からやっと思い出した、私は生きることを諦めていたのではなく、生きていることに疑問を持っていたのだ。
寂しかった。それは事実。ただ、今はそれ以上に罪悪感がある。
「至高の支援を目指したのは、淋しかったから。そうすれば誰かに必要とされる、そう思ったの。酷い女だよ、私は」
沈黙。怜はじっと私を見つめる。そして──
パァン!
頬をはたかれた。
「…あのな。俺があんた──リオを助けたい理由は──俺がリオを愛してるからだよ!!」
呆ける。今ここで、告白!?
「あーもう色々誤解とかしてるらしいから言うけどな、一目惚れだったんだよ!凛として立って支援するリオに!でも、嬉しそうに相方のことを話すから一旦は諦めた!だけど!あの時リオを見付けて、やっとまた会えたと思ったんだ!」
…マジですか。こんな酷い女に、一目惚れ?
ポカンとする私に更に畳みかける。
「さっきの問い、『YES』だ。だから俺はリオを助けようと──っ!」
怜が私を引き寄せて抱き締める。
「ねぇ、本当に、いいの?私、血塗れだよ?酷い女だよ?上手く支援できるかもわからないよ?それでも?」
「血塗れでも、何でもいい。淋しさも空虚も、埋めてやる。リオ…やっと手が届いた…」
一層強く抱きしめられる。
「泣いていい、全部受け止める」
「あ…」
ぼろぼろ涙が零れる。止まらない。
「あのね…転生するとき、ユミルの心臓の前で別れたの。その時からもう亀裂が、出来てたんだと、思う。多分ね、あのまま一緒に居ても辛いだけだった。でも私は卑怯だよ。カリスに、別れを告げさせたの。カリスは最後まで優しかった…っ!置いていったのは私なのに、待っててくれた。カリスは、私が殺したも同じなんだよ…」
ぼろぼろ涙を零しながら怜の胸の中で全部話す。止まらない。怜は私の髪を手で梳きながら黙って聞いてくれている。
「ねぇ、私は酷い女で、薬でぼろぼろな体で、ひとごろしで、傷もある。それに、まだカリスを思い出にできてない。それでも、怜は私を好きでいてくれる?」
「それでも、リオはここにいる。そして俺も。ここにいるリオを愛してる、絶対に死なせない」
怜を見上げる。怜の青の瞳がじっと私を見つめていた。

98 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:12:05 ID:e.x3TDJQ
優しいキスをされる。舌を絡ませる。
「んん…ぅあ…んぅう!」
そっと唇を話す。息が苦しい。体が熱い。怜の顔も、心なしか赤い。
「ああもう、可愛い…」
「ひゃ…」
涙をペロリと舐められた。
怜が私の服の留め金を外し、リボンを解く。抵抗はしない。そしてその後、怜も服を脱ぐ。
「きれいなひと」
前も思った感情を口にする。
「リオも綺麗だ」
首を振る。私は綺麗なんかじゃないから。
そうしたら傷をなぞられる。まだ、塞がっていない左胸の逆十字傷。
「これのこと、か?」
「う…」
傷にキスされる。
「あ…あぁっ」
「傷があっても、リオは綺麗なままだ」
そのまま胸を揉みしだかれる。
「ひゃ…あ…ふぁ…」
熱い。体が熱い。快楽に狂いそうになる。薬も無いのに。
鎖骨に、胸に所有印を刻まれていく。その度に体が跳ねる。
「リオ…」
呼び掛けに応えられないほど、私の体は快楽に狂いかけて。
「リオの空虚は、俺が埋めてやる…!」
指が秘所を弄る。その度に私は声を上げる。
「頂戴、そして埋めてほしい」
左手を伸ばす──かつてカリスがくれた指輪がはまっていた、そしてあの日、振り払われた左手。
何も言わずに手を重ねてくれる。それが、とても嬉しい。
「リオ…」
怜が私を見る。私は頷いた。
「ああぁあぁ!」
怜が入り込んでくる。そして、淫らな水音が響く。
涙を流しながらもお互いを求める。どうか、どうかこの淋しさを埋めてほしいと、願う。
「れ…い…お願い、全部、頂戴…」
「何を言う。俺はっ、リオに最初から溶かされているっ」
「ああぁぁっ!」
胎内に熱を感じる。ああ、孕めるのかな、この身体は…。
そんなことをぼんやりと考えつつ怜を見る。顔が赤い。
「どうかしたの?」
「いや…今はいい」
「?」
何を思っているのだろう。…後で聞こう。
ふらふらと立ち上がってベランダへ向かう。明るい月の光の下で、歌った。昼間歌ったグロリアではなく、聖母の賛歌を。
不思議と、悲しくは思わなかった。
「奇麗な歌、だな」
怜に向かって微笑む。もう、淋しくない。だから生きてみたいな、そう思えた。
「有難う、怜」
心を込めて、感謝の言葉を告げた。

99 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:19:41 ID:t3bAJeiY
と言うわけで第三話…カミングアウトです。一応、これで一区切り?
ただ過去の話もちょっぴり書いてみたいなと思ってみたり。でも連投になってしまいますねぇ…。

>>94さん
と言うわけで全力で治すと思います。彼ならやる、きっと。

>>95さん
楽しんでいただけたようで嬉しいです。三話目が救いになっているといいなぁ。

では失礼します(ソソクサ。

100 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/18(木) 20:44:00 ID:TrbMAgMU
凄くこの話好きです。
ゆっくりと流れる空気を感じました。
2人には幸せになってもらいたいなー
怜視点からの話も勝手に想像してニヤニヤ
怪しい人ですねorz

101 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/10(金) 19:14:20 ID:JXeSPQNo
ちょいとお尋ねしたいのですが。
特殊要素の多いモノを計画中なのですが、投下先は此方でOKでしょうか?
純粋に♂×♀だけではないものでして…(♂♀×♀とか♀×♀も含まれるので…)

102 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/10(金) 21:43:58 ID:kENVu8uw
確かに複数の要素が入ってるネタってどこに投下するか悩むなぁ。
個人的な意見としては冒頭に注意書き入れてここに投下でいいんじゃないかと思うけど。

103 名前:101 投稿日:2008/10/11(土) 12:23:37 ID:pkFJ5dpI
>>102さん
助言ありがとうございます。
ネタ的に以前物議をかもしたものがメインなので、えろだに置く事にします。
NGワードは百合、ふた、ショタ、女装です。
ただし今回は導入部なのでエロシーンはありませんorz

104 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/12(日) 15:13:11 ID:wmh.VFig
>>103
凄くいい所で終わって全米が泣いた
続き楽しみにしてるよ大佐!

ところで些細な事だけど、最初の方アリスがあり巣になってて笑った
あの誤字自分もよくあるw

105 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:06:57 ID:7/N80p6M
今のリオは変わったな、と思った。ずっと無理をし続けてきた、それをようやく止めたんだ、と。
喜びを感じると共に苦笑が浮かぶ。
俺も昔はあんな感じで、そして今のリオには俺はもう要らないな、と昔を思い出す。
──俺とリオは、鏡像だったのでは?
今になってそう思うあたり、年を取ったなと感じる。
…いや、俺はまだ29だが、出会ったときの彼女は17だったはずだ。確か3年前の話か。
あーあ、年寄りにはキツい思い出だな、と思い返す。

これは過去の話だ。諦めがついた男が語る、昔話に付き合ってはくれないか?

出会ったのは俺がやさぐれていた時期だった。
臨時広場を見回せば、ぽつりと公平圏内で落ちているプリーストがひとりいた。
狩りでもすれば気も紛れるか…と彼女を拾った。
途端に目を輝かせて承諾した、そのプリーストの金色の目が酷く印象的だった。
場所は騎士団、槍騎士との狩りは慣れていないようで酷く支援に慌てていた覚えがある。
それでもしゅんとしたその目を見れば、叱る気にはなれなかった。事実彼女は教えればそれをすぐに身に付けたのだ。
人当たりもよく、無邪気にはしゃぐ彼女。好感を覚え、友達登録を交わして度々狩りに誘った。

「リオの装備は柔らかいな、はは。俺の知り合いはもっと硬いぞ?」
「お金ないんだもん、エルもっと出てほしいな」

ぷーっと頬を膨らませる彼女が可愛くて何度もおちょくった。
ただ、ちっとも姿を現さない彼女の相方に付いて聞けば、「今は病気なの」と寂しそうに答えたから聞くのは控えたが。

「あーあ、レイドc出ればいいのに」
「同感だなぁ。さて、深淵倒すか」

狩りながら会話している途中に深淵が近付いてきて、倒す。
支援も大分上達してきて、BdSを食らわない立ち位置からHLとLAとヒールで援護してくれて、割とあっさり深淵を撃破した。
俺は立ち尽くした。手にしたものがあまりにも信じられない品だった。

「リオちゃん、これ」
「え、ちょっと、これ深淵のc…やったぁぁぁぁ!エヴァーのお陰だよ!」

涙を流してペコの上にいる俺に抱き付いた彼女。彼女の頭をわしわしと撫でた。

「やったな!これで大金持ちだなぁ、よかったな、リオ!」

俺は、彼女の願いに神様が応じたのだと思った。
彼女が、強運を引き寄せたのだと。金色の目に青髪のラッキーガールが。
後日そのcは露天で売り払い、半額、といってもかなりの額を彼女に手渡した。その時満面の笑みで「ありがとう」と言った彼女は、忘れられない。

ああ、勘違いしないでほしいのは、彼女に俺は好感以上の感情は持たなかった。何せ、俺は未だに忘れ切れていない女性がいるのだから。
ただ、彼女を可愛がっていただけだ、と思う。
ただ、彼女が俺の空虚に何気なく触れたのはいつだったか。
洗いざらい吐き出した。嫉妬に狂う男は醜いな、でも彼女は黙って聞いて、励ましてくれた。
年下に慰められるのも何だかなぁと思ったが、真摯な彼女の顔に安心を覚える自分がいた。

106 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:08:58 ID:bvsXcryQ
そんな彼女が変わったのはいつだっただろうか。寂しげな顔で毎日臨時広場に通いつめ、ある時ぱったりとそこからも姿を消した。
念話をすれば「スキルリセットして退魔師になったからソロしてるの」とのこと。
俺も転生の追い込みにギルメンに引きずり回されていたし、彼女もそういや転生を目指していたな、と思って黙っていた。

次に俺の前に姿を現した彼女はハイプリーストになっていて、そして壊れた指輪を握り締めていた。
事情を聞けば、相方と別れた、とだけ彼女は告げた。
失恋の傷に触れないよう取り留めのない話だけをして、その場を後にした。
それが彼女の髪が青かったときの最後の思い出だった。

いつからかあまり一緒に狩りをしなくなった。まぁ俺が意中の相手に振られたショックで狩りに行く回数が減ったのもあるのだけどな。
それでもギルメンに引きずり出されて名も無き島に狩りに出たとき、そこに彼女はいた、たった1人で。
出会ったときとは違う幾つもの高価すぎる装備に身を固め、何体もの不死者に殴られながらもその詠唱は止まらず、退魔の術を完成させる。
傷つくのも厭わない、セイフティウォールすら使わない、サンクチュアリのみに頼る狩り方。
ニブルならいざ知らず、アスムプティオがあれどここでは危険な狩り方だった。
しかもPTも組まずに3階層でただ一人で…。
ふとこちらに気づき、「道を塞いでしまって申し訳ありません」と振り返ってPTメンバーに笑って謝った。
彼女は銀色に変わった髪と相まって、幽鬼のようだった。見た瞬間に戦慄が走った。
その笑みは出会ったときの彼女の笑みとは違う、真っ青な凄惨な笑みだったからだ。
どちらが不死者なのか判らないほどにやつれ果てた、そんな笑み。
PTメンバーが「うは、廃狩り…」と罵ったが、俺はそいつに槍を向けて制した。
あまりにも辛そうな顔だったので、こっそりと念話を送った。
「狩りが終わったら知らせるから、プロの俺の宿で話をしようか」
暫くして承諾の返事が返ってきた。かすれた声で…。

彼女は律儀に待っていた。ボロボロの姿で。
以前は街に戻るとすぐに着けていた頭装備も着けておらず、狩り装備のままだ。

「なぁ、何があった」
「力が、技術が欲しい。ねぇ、至高の支援になれば、誰も私の側から去らないのかな。」

絶句した。彼女の変わりように。
…いや、彼女は最初から変わっていない。寂しがり屋の小さな子ども。
ふと気付けば彼女を抱き締めていた。華奢で、前よりも痩せて折れそうな体。
放っておけば危なっかしい小さな子ども。今にも壊れそうな子ども。
この身が支えになるならば、と。半ば自棄になっていた俺が言うのも可笑しかったけどな。
そうして俺は彼女を抱いた。彼女も抵抗しなかった。

107 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:11:31 ID:rpK50YOk
「エヴァー、いいのね?」
「何を今更…抵抗しなかったのはリオじゃないか。」

「ふふ…そうね、夢なら、今の私でも見せてあげられるね…」
リオの自嘲的な笑い。気にせず俺は彼女の服を脱がす。
リオは身じろぎすらしない。ただ目をゆったりと閉じ、銀色の髪を揺らめかせる。
そのまま軽い彼女の体を寝台に組み伏せ、首筋に顔を埋めて吸い付く。
跡が残ろうと気にするものか、もうリオはひとりなのだから。

「ぁ…あぅ、エヴァー…」

首筋から顔を離し、耳の裏をぺろりと舐めればリオは震える。

「耳の裏弱いんだな、リオ」
「エヴァー…が、後悔しないなら…いくらでも…鏡になるわ…」

鏡。そっくりの姿を反対にうつすもの。まさに俺達?
リオからの突然の口付け。彼女の舌が俺の舌を絡め取る。
朱が差す顔。荒い息。唾液が絡み合う水音。
虚ろに彼女の左手が伸ばされた──だが俺は掴まなかった。
それを掴むべきなのは誰かを知っているから。
やがて唇を離せば糸を引く。虚脱したような顔の彼女。
…多分それは、俺も同じなんだろうさ。
くすりと囁き笑う声がした。

「可笑しなひと、鏡みたいだね」
「誰が?」
「エヴァーが」

彼女の不思議な言葉が何かに触れる。
それに気付かない振りをして、俺は彼女を掻き抱いた。
左手で胸を弄び、右手で彼女の秘裂に触れる。くぐもった声が漏れた。

「んぅ…ふぁぁ…っ」

俺にとって彼女はきっとかわいい子どものようなものだった。その彼女が妖艶に喘ぐ、その姿に煽られた。

「…リオ」

虚ろな金色は誰を見ているのか…。

「私、忘れていた方が幸せなのかな」

呟き。だからふと酔狂で、とある媚薬を彼女に与えた。

「熱い、熱くて何も考えられない」
「当たり前さ…今は、何も考えないほうがいい」

同じものを俺も少し呷り、彼女にまた触れる。彼女の秘裂はもう蜜でとろけていた。
指を入れ掻き回す。彼女の反応がより大きくなっていく。
触れる度お互いの体が熱に苛まれる。震える。

「あ、だめ…はぅ…ぁ」

2人で快楽に溶けていく。だがお互いが目に映すものはきっと違うのだろうな。

「とろけてるな」
「…、」

聞き取れないほどの小声で何かを言った。
気にとめない。同情はあれど愛など無いこの交わり。
ただ薬による熱に任せ、俺は自身を彼女の胎内へ突き刺した。

「──っぁぁぁ!」
「はぁっ…きついなっ…!」

適度なきつさが薬と相まって達しかける。制する。
ただ衝動のままに彼女の体を穿つ。
淫らな音が響く。手を触れれば余計に彼女は身を震わせる。
その姿が、俺を煽る。

「くっ…もう限界だっ」
「あ、…ああああっ」

俺は彼女の中に自らの精をぶつける。
熱で火照った体を重ねれば、脱力感が襲う。疲れた。
彼女が虚空に伸ばした左手は、結局最後まで掴まなかった。

お互い別々の方向を見ているのに、交わるのが可笑しかった。
だけどその底にある感情だけは共通だったな。
鏡像。というか、お互い支えが無ければ瓦解するような危ういバランス。
傷の舐め合いですら無く、ただお互い別方向を目に写していた。

数回そんな事があった後のこと、彼女は不意にベッドからよろよろと立ち上がった。
「ね、エヴァー。短剣でいいの。何かない?」
そう問われて護身用の短剣を彼女に渡した。髪でも切るのだろうかと思ったよ。
だが彼女が切ったのは髪では無く、自らの左胸だった。
彼女は淡々と逆十字を刻んだ。ただ口には聖句を紡ぎながら。
勿論出血も半端ではなく、慌てて直ぐに止血しようとしたら、止められた。
彼女は声ならぬ声で告げた。──これは罰だ、と。
血塗れの短剣を返し、左胸の血を拭って彼女は去った。

そこからはもう彼女を止めなかった。止めたところで取り合われない。
それに、彼女はまさに過去の俺だったのだ。制止したところで止まらないことを自分がよく知っていた。
ただ彼女が望むようにさせることしか出来なかった。
それは、俺への当て付けか、と疑いすらしたくらいだ。

まぁそんな過去の話だ。つまらない話だよ、まったく。
彼女が幸せになることを祈るよ。それじゃ俺の話はここで終わりだ…。

108 名前:掠れた鏡(あとがき) 投稿日:2008/10/16(木) 00:19:51 ID:LgR01RFk
えーと、上のクリエ×ハイプリの過去話です。クリエ不在でLK×ハイプリのLK視点となっています。

>>100さん
怜視点の話ではないのでジャンピング土下座したい気分です。
続きを書くことがあれば書いてみたいですね。

109 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/16(木) 02:44:44 ID:yq61wdgo
怜×リオの作者さんが来てるΣ

名無島でいたぶられるリオさんの凄艶な姿にぞくっときました。
個人的にカリス視点の昔語りが気になりますね。
本編の続きも執筆のご予定がありましたら期待しています。

110 名前:101 投稿日:2008/10/31(金) 18:41:39 ID:JchLl2xI
シリアスな作品が投下されるなか失礼致します。>>101です。
続きができたのでえろだに投下しました。

>>103さん
誤字指摘有難うございます。
すみません、もう一話続く予定…です(土下座)

111 名前:紅い風車(1/4) 投稿日:2008/11/10(月) 00:53:44 ID:b.h4u8pw
調べものをするために久々にギルドハウスに行った。いつぶりだろうか。
このギルドはBOSS狩りギルドということもあり、資金と人脈と設備は揃っている。誰も俺の行動に干渉しない。居心地は良い。

「よぉ、朱羽!久々だな、何かあったか?」

名前が思い出せないハイウィズが声を掛けてくる。妙に静かなギルドハウスでその声はよく響く。五月蝿い。

「書庫を借りる。」
「ふーん…今は皆MVPセイレンやってるぜ。オレは留守番たんとーなの」

ハイウィズがひらひらと手を振る。なるほど、セイレンならある意味直ぐだろうか。
ギルドハウスがあまりざわついていないのも納得した。


地下の書庫へ降りる。何故か蔵書が多い。前マスター、ユリナスリアというアサクロの遺産らしい。
毒薬に関する物が多いのは今は助かる。前マスター直筆のものも多々あったが、前マスターが考案した毒薬の組成式たるや前マスターがAXではなく同業かと疑いたくなるほど完璧だ。
組成式、作成法、効果、原理、使用法、解毒法まで記すそれのページを繰る。複合毒について…探し物と近いものを幾つかメモをして研究室に持ち帰る。
後はそれを元に彼女に合わせる。…劇薬には違いない。下手したら彼女を殺すかもしれない。
生きていてほしい。だから意地になる。例え難解な毒であろうと解いてやる。
一先ず仮の物を完成させ、小瓶に詰めて鞄にしまう。
また、症状を見なければならないだろう。薬が毒になっては意味が無い。


調べ物も一段落し、一階へ戻れば人のざわめきが戻っていた。

「あ、朱羽。今日も地下室籠もり?ここにいたなら狩りに呼んだのにぃ。大変だったんだからぁー」

俺を見てソファにだれた鳶色の目の女教授がぼやく。
会話を聞くと横沸きが泣けたらしい。あのハイウィズを連れて行けばよかっただろうに。

「そもそもハメているのに何をぼやくんだ。次にADS効く奴の時間と合ったら行く。今は駄目だ。帰る」

踵を返し後にしようとし…マスターに捕まった。突き刺すような視線が向けられる。

「そんなに俺をここに引き留めたいのか」
「ユリアの毒を調べてるんでしょ。何がしたいの?ユリアの墓荒らし?」

マスターであるクラウンが静かに詰問する。そんなに前マスターのことが大事か。

「墓荒らし?まさか。俺は前マスターのことは何も知らない。俺は救いたい人がいるだけだ」
「…そうなんだ。あの白猫を?」

ぞわりと、冷気が背を駆け上がる感覚。マスターはもはや笑っていない。白猫…リオのことを知られている。

「僕は別に干渉はしないよ。しないけど、そのこにユリアの毒を使ってどうするつもりなのかは聞かなきゃいけないよね?」

ユリナスリアの毒──門外不出のモノらしい。それほどまでに彼女は天才だった。
現マスターはそれを全て彼女から託されたらしい。一体どんな関係だったのだか。

「…複合毒を、調べていた。解毒剤を作成するのには彼女のファイルが最適だった。」
「ふぅん…」

しばらく思案したような表情…そしてマスターは小さな紙袋を差し出した。

「これは?」
「多分ヒントになると思うよ?ユリアの結論がこれなんだってさ」

中を覗けば小さめの植物の種が入っていた。薬草か?

「調べる。」
「朱羽もたまには狩りに来てね?製薬してくれるだけで助かるのも確かだけどね」

そんなマスターの言葉を背に受けながらギルドハウスの扉を閉める。

「…この種に、何かあるのか?」

俺は空に紙袋を透かした。だが何か特殊なものがあるようには見えなかった。

112 名前:紅い風車(2/4) 投稿日:2008/11/10(月) 01:01:38 ID:y3ewAWDA
「おかえり、怜。」

家に戻るなり出迎える声…リオ。

「ただいま」
テーブルに小瓶と種を置く。
「種?」

リオが不思議そうに種をつまみ上げて見つめる。

「ああ…ギルドマスターに貰った。半分は研究材料にするが」
「なら、半分は植えていい?」

花の咲くような笑みを浮かべてリオが言う。
承諾すると、彼女は早速庭から小さめの植木鉢を持ってきた。
その種を愛おしむように、楽しそうに土に種を埋めていく。

「どんな芽が出るのかな、どんな花が咲くのかな。楽しみだね」

種を埋め終わり、鉢を窓際に軽い足取りで持って行くその様子はとても嬉しそうだった。赤い服がぱたぱたとひらめく。

「植物が好きなのか?」
「うん。色んな種類を知ってるの。教えてくれた人がいたから…今でも思い出せるわ」

一瞬その金色に悲しみの色が混じる。それはすぐに消えたが。
誰だと問えば、リオはそれを笑みで制した。

「ごめんね」
「いや…」

ちりちりと脳裏が灼ける感覚。嫉妬、か。もう故人であり、二度と彼女の前に現れることはないとわかっているのに。

「…私は、何を大切にすべきか知らなかった、ばかなこどもなのね」
「リオ」
「今も怜を傷付けた」
「──!!」

澄んだ金色の瞳が俺を見
る。…見透かされた。
「それでも、愛している」
「優しいね。とても、優しいひと」

リオはまた植木鉢に目を戻す。そっと種に向かって何かを囁いた。
聞き取れないその声は何を言ったのだろうか。ただ、ひどく懐かしそうな目をしていた。


既に過ぎた出来事は変わることは有り得ない。そして往々にして過去は美化される。
彼女にとって"カリス"は"過去"であり、その"過去"に俺は手を出せない。それが、ひどくもどかしい。

「…くそ」

自室で壁に手をつき、悪態を吐いても収まらない。
彼女が死にたがっていたのは、彼岸に奴が居るからだろう。もし死が彼女のすぐ傍に来たとしても彼女は笑って受け入れるだろう。

「奪ってやる」

それは死者への宣戦布告。意味が無いと判っていてもせずにはいられなかった。


リオは今は鉢の傍にいない。それを確認して、鉢の土に紅色の風車を挿した。
種は彼女が植えた。風車を挿したのは自分。──彼女の世界に風車を挿すことで、風を廻そう。
女々しいと自覚しながら、自らがリオにとらわれていることを感じる。
狂おしいほどに、愛している。

「赤い風車。かたかた揺れながら廻るんだね」

ふと背後を振り向けば、リオがそこに立っていた。

「怜の髪の色と同じ色なんだね。意外と女々しいんだ?」
「…女々しくて悪かったな」

リオがふ、と微笑む。銀色の髪がゆらりと靡く。

「大丈夫だよ、私はいなくなったりしないから」

リオの目には涙は無いのに、何故か泣いているように見えた。

113 名前:緋色の風車(3/3) 投稿日:2008/11/10(月) 01:02:47 ID:zCQ9Wmp6
気付けば彼女の腕をねじ上げて壁に押し付けていた。

「いたい、怜。痛いよ」
「まだ、忘れられないならば」

強引に口付け口内を舌で犯す。舌を絡め取って引き出して絡ませる。

「ふぁ…あ…んぅう」

抵抗はさしてなかった。むしろ舌を自ら絡めてくる。唇を貪り合う音が響く。
唇を離せば零れた唾液が糸を引いた。リオの乱れた吐息に甘い雰囲気が交じる。

「奪うだけだ。死者は生者に勝てはしない」
「──っ!」

金色の目が見開かれる。映るのは驚愕か、それとも恐怖か?

「死神にも渡すものか」

彼女の頬に一筋涙が伝う。それを舐めて拭う。

「ひゃ…わたし、は…」

今ここで何をしようと奴は何も出来はしない。そんな、征服感があった。
リオはボロボロと涙を零す。戸惑い?それとも何だ?

「嫌か?」

ふるふると弱々しく首を振る。違うなら、何故泣く…?

「嫌じゃない。違う。違うの」
「なら何故泣く?」
「…うまく言えない、でもどうしようもないの」

泣くリオの姿を見て、ふと思い立ってねじ上げた両手を紐で縛り、体を壁に寄りかからせる。
中途半端に法衣が脱げた姿がひどく扇情的だった。現れた肩や足が熱を持っているのを見て少し満足する。
だが、まだ収まりがつきそうもない。乱れた服の隙間から手を差し込む。
治ってはいるものの微かに跡が残る傷や、左胸の十字傷に触れる。違和感があるのか、触れる度に彼女は体を小さく震わせた。

「この傷はどうして出来た?」

古傷に触れながら囁く。

「多分…名無し3階ソロの…ふぁあ!」
「…そうか」

ぐいと強く傷跡をなぞる。彼女は目を強く閉じた。何かに耐えるように。

「もうそんな無理はするな…」

傷は既にヒールで塞がっていて、微かな跡が残るだけだった。それでも、もう彼女が傷付くのは嫌だ。
再び開いた目に浮かぶのはそう、まるで怯えた子供のような表情。

「お願い、お願い、いなくならないで、もう嫌なの、何だってするから…私が弱すぎるなら強くなるから」

小さな呟き。ああ、リオは自らを投げ出してまで、その寂しさを埋めたかったのか。

「それは、誰でもいいのか?」

皮肉を込めた声になってしまう。他の人間など見てほしくなかった。

「嫌…怜じゃなきゃ、嫌…お願い…いなくならないで…」

その言葉に、俺はどれほど安堵したのだろうか。
逃げないよう広げさせた片膝を抑え、下着の上から秘部をなぞる。既にそこはじっとりと湿っていた。

「縛られてもこんなに感じているのか」
「怜がっ…ひぁあ!」

下着を抜き取り直接秘部に触れるとそこはもう蜜で溢れていた。
表情を見る。普段と違って熱に浮かされたような揺らぎが見て取れる。過去を忘れて素直になってくれるこの時がとても嬉しい。

「かわいいよ」

耳元で囁くと同時に胎内に指を入れると、リオは艶やかな声で啼いた。
下手したらこちらが依存していまいそうな、そんな感覚が想起する。いや、彼女の血を舐めた時から既に…。

「…ん…んぅ…ふぁあっ」

腕は縛られて、足は押さえつけられて動けないリオが僅かに身を震わせる。
硬くなった胸の先を舌で転がしながら、胎内に入れる指を増やして丁寧に愛撫する。途端にリオの顔が何かに耐えるような顔になる。

「も…だめ…ああああっ!」

悲鳴のような声と共にリオの体が大きく跳ねる。荒い息を漏らすその姿にひどくそそられた。

「達したのか…だが」

胎内に入れた指でリオの感じる場所を撫でる。

「ふぁあっ!」
「まだ離さない」

リオの躯のあちこちに赤い華を散らす度に彼女の体が小さく震える。
そろそろ自身の抑えも利かなくなってきた。胎内に挿入していた指を引き抜く。

「あ……」

寂しげな声。間髪入れず俺は彼女を貫いた。

「…あ、あぁ…んぅ…」

リオの体を抱きしめ、お互い唇を貪り合いながら彼女に自身を突き立てる。

「…あっ、あぁ…んぅう…ふぁ…」
「…リ、オっ!」

リオの胎内は緩急をつけて自身を締め付ける。与えられる快楽に耐えるために俺は打ち付ける動きを速めた。

「れ、怜…わたし…もう…っ」

リオの潤んだ瞳は、揺らぎながらも真っ直ぐ俺を見つめている。

「あぁ…リオ…!」

一際強くリオの胎内を打ちつけると同時に達した。小さな声と共にガクリと彼女の躯が力を失って崩れ落ちる。
静かに眠る躯を受け止め、縄を解く。と左手を取って細い指に銀色の指輪を嵌める。

「誰にも渡さない。俺が救う。だから…」

そっと指輪を嵌めた左手に口付けた。

114 名前:紅い風車(あとがき) 投稿日:2008/11/10(月) 01:19:19 ID:YUYQcUXY
分割の目測誤った上に最後のタイトルが変更前のものでしたorz
タイトルは「紅い風車」です。3番目のは見なかった方向でお願いします。そしていつの間にか分母が3になっているのも見逃してください。

というわけで>>100さんのリクの怜視点の続編をば。書いていて砂吐きそうになりました。
もはやシリアスじゃなくて甘々だろう、と思います。少なくとも私は。
カリス視点の話は書くかどうか怪しいところです。

それではまた投下する時まで。

115 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/10(月) 03:36:35 ID:3XzAXbZA
でぃもーるとよい

116 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/17(月) 00:03:37 ID:uW17L1vg
甘いものは大好物なので全然オッケーです!

117 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 11:03:28 ID:ER3ltRv.
投稿しようとしてたが、長くなったんでサイト作っちまったYO
ここにいる皆は小説探してサイト巡回とかすんのかな。激しく不安。
……スレ違いだったらどうぞスルーして下さい。

118 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 20:04:25 ID:nuv3.Rp.
>>117
ぜひともURLを載せてくだされ

119 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 21:33:31 ID:xb/iWiW.
ものぐさなのでここに投稿してくれるとベスト。

120 名前:117 投稿日:2008/11/19(水) 04:47:05 ID:wPeGQ6oY
それでは僭越ながらURLを曝させていただきます。
ttp://happyend.luft.jp/ro/
♂モンク×いちおー♀マジです。
モンクのキャラがちょっと他の作品に影響受けすぎ
っつーかまんまかも。精進します

121 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/07(日) 07:36:16 ID:ugR6lFNg
>>114
ありがとう、もの凄くありがとう。
まさか怜さん視点から書いていただけるとは(ノД`)。+゚
自分も甘い物は大好きです。
やっぱりこの2人の話は好きです。
ボス狩りでお留守番廃Wiz君にデジャブ覚えましたorz
オレガイルー


種、何が咲くのか楽しみですね。

122 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/12/08(月) 18:02:46 ID:vPuQtLrw
>120氏
スクリプト改竄なんかに負けるな!応援してるから、再開気長に待ってるよ!
どのssの主人公も好きなんだぜ?

123 名前:101 投稿日:2009/02/03(火) 22:50:40 ID:b5ed.78I
ご無沙汰しておりました。
エロは難しいと痛感しております。101です。
一応完結までこぎつけることができました。
特殊すぎる組み合わせのため、例によりえろだにUpさせていただきました。

124 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/13(金) 00:19:43 ID:oH9Cb3Hc
はさり。

暗闇の中で、何かが落ちる。

「心まであなたに渡す気はないけれど」
「代償関係でしょ?澪珂(れいか)」

男女はそのままベッドに倒れ込んだ。

*****

「レイカー、次のセシル行くー?セイレン飽きたならそっち回すけどさー」

ボス狩りギルド、CC2。これは略称。
こんな会話は日常的だ。少なくとも、ここでは。
今日もコーヒーを飲んでいる途中でハイウィザードのネルに声を掛けられた。

基本的にここは誘い合いで狩りに行く。それが設立者の意向と聞いた。
だから生活時間帯が合ったメンバーでつるんで行くのだけど、ネルは最近あたしに声を掛けてくることが多い。

「んー…前回ネルは留守番だったし、いってらっしゃい。あたしは今回は休みでいいかな」
「ちぇー、オレのIW捌き見せてやろうかと思ったのにさー」

だからなのだ。ネルはあたしが蜘蛛する前に反応してる。
居れば助かるけど、仕事を半分取られた気分になるのだ。その辺のワガママはさっき朱羽に突っ込まれたのだけど。
他にも教授はいるのだし、前回行ってきて疲れてるから断った。ま、これだけじゃ半分の理由にしかならない。

「じゃあレーカ、質問してい?」
「くだらないのじゃなければ」
「夜空いてる?」

せっかくコーヒー飲んでたのに、吹きそうになった。

「あー…ごめん、今日はダメ」
「オレ、本気でレイカ好きなのにな。夕飯くらい一緒でもいいだろー?」
「ごめんごめん、次の日ならいいから」

ひらひら手を振りながら謝る。
ネルがあたしに好意を抱いてるのはちょっと前から知ってた。ネルはおおっぴろげな性格だしわかりやすい。
あたしも、好きじゃないと言えば嘘になる。気さくだし、顔も悪くないし、狩りも上手いし。
けど、今日断ったのは訳がある。

「んじゃ、明日を楽しみにしながら次に出ないことはサブマスに報告するとするかな」
「わかったー、よろしくね」

パタンとドアが閉まって、談話室からネルが出て行く。
彼はきっと、サブマスのところに次の狩りメンバーを報告しに行くのだろう。

「…ごめん、ネル」

どうしてあたしは、こんな不自由なんだろう。
話してしまえば楽になるのに、そしてきっとネルはそれを笑い飛ばすのだろうに、あたしはそれをしない。
心が、少しだけ疼いた。

*****

誰も来ないような路地裏の暗がり。
いくら首都プロンテラといえ、夜にはこーいう暗がりはできる。そして、自衛手段の無い人間が来るべきじゃないことも知ってる。
あたしはそこで歌が聞こえはじめるのを待っていた。

遠くから微かに歌が聞こえはじめる。
澄んだテノールの、きれいな歌声。
あたしはその場所に向かって走った。
だけど心は弾まない。
だって、これは。

「遅かったね」
「…マスター」
「そっちが勝手に待ってる。僕は気分でここに来る。来たくなければ止めてもいいんだよ」

マスターのクラウン…一夜は歌うのを止めてくすくす笑う。
そういう笑い方が似合う一夜。だけどその声その仕草に威圧感があるのはどうしてなの。

「…まだ言えてないんだ」

すっと近寄られて耳元で囁かれる。
あたしの弱みを、一夜はくすくす笑って楽しんでる。

「だから、ここに来たのよ。お互い利用し合うために」
「それが唯一の目的だよね、澪珂」

一夜はきれいな発音であたしの名を呼ぶ。
…あたしにこの名前をくれたのは一夜だから。

「目的が果たせれば何でもいい、一夜もそうでしょ。詮索は無し。早く…」
「はいはい。じゃ、いつもの場所で」

パシュンと一夜は姿を消した。ハエの羽でも使ったのだろう。
これはお互いがお互いにその場だけの関係でいるための防衛策。
あたしも、ハエの羽を握り潰した。

*****

とある宿屋の一室、そこで一夜は待っていた。
そんなに時間が経ってないのに、度の強そうな酒を一瓶空けてる。声が台無しにならないのだろうか、クラウンなのに。

「飲みすぎ」
「耐性が強すぎるんだよ、困ったねぇ」

笑んだその姿には酔った気配が見られない。
外見は中性的なくらいなのに、恐ろしい男。

「何怒ったような顔して。僕はユリアの義子だもん、耐性くらい仕込まれてて当然だって」

一夜はユリナスリア──あたしの母の、義理の子。
捨てられた実の子のあたしと違って、母さんに育てられた子。
死んだ母さんに繋がる、唯一の人間。

「あたしと違って、愛されたくせに」
「僕も澪珂と同じだよ。僕はユリアの代理、つまり身代わりでしかないのだから、ハハオヤに愛されなかったのは一緒でしょ」

だからこうして愛されなかった寂しさを紛らわすのだ──義理の兄妹なのに。
理由はそれだけじゃないのはお互いにわかってるけど、詮索はしない、ただ利用するための関係。

125 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/13(金) 00:20:24 ID:d7fbglEc
「じゃ、始めようか」

その言葉と共に明かりが落とされる。

はさりと、衣服を脱いで落とした。

こうする度に何度も交わした定型文を言い合って、あたしと一夜はベッドに倒れ込む。
後悔など、どこかに置いてきた。

「あっ…あぁ、んうぅ」

一夜は笑みを絶やさずにあたしを見ながら、あたしの体に後ろから触れてくる。
耳に甘い息を吹きかけられ、頬を撫でられ、胸をもてあそばれる。
そのたびにあたしは体が跳ね、抑えもしない声をあげる。

「敏感だね、そして淫乱」
「はぁ…あ、あぁあ、ひぁっ」

否定できない。
そもそもモロクに捨てられ、娼館に連れ去られ、やりたくもない仕事から逃げたがっていたあたしを金の力で引きずり出したのは一夜だ。
あたしが娼婦をやっていたことを、誰よりもよく知っている。

一夜の手があたしの胸を弄る。
人差し指で既に固くなった頂を転がされ、胸全体を揉みほぐされる。

「ダメ、ふぁ…あぁ…ひぁぁあ!」
「嘘吐き」

簡潔な言葉と共に、胸の頂をつねられた。
脳が痺れるような刺激にあたしは矯声をあげる。

「やだ、やめて、あぁあっ」
「本心は違うくせに。淫乱の元娼婦」
「一夜だっ…て…あたしに、母さんを、重ねてるだけなんでしょう!」

息が苦しくて、熱くて、その熱の中で、あたしは一夜を責めた。
これが真相。
一夜は、もう抱けない「ユリナスリア」の似姿を抱く為。
あたしは、娼婦だったせいで淫乱になった本性を隠す為。
お互いがお互いを貪る関係は、何故か今も続いている。

ぐるんと視界が回ったと思ったら、今度は向かい合う格好にさせられた。
その時、あたしの太ももに露が伝う。
それを見て一夜は笑み、いきなりあたしの胸に吸い付いた。

「ひぁぁああ!あぅう、あぁん!」
「ふふ…顔も声も何もかもそっくりだね、本当に」
「ダメ、あぁんぅ、あぁあああ!」

絶頂を感じた。熱い、熱い、何かが焼き切れるよう。
快感には慣れない。むしろ貪欲にむさぼろうと絶頂に浮かされてなお思うのだ。
だからあたしの秘所は今なお、次の快楽を今か今かと待ち構えているのだ。

「どろどろだね、こんなに蜜を足らして、そんなに欲しい?」
「ふぁあ…あっ…あぁ」
「澪珂の淫乱」
「一夜の、マザコン」

これ位は応酬したっていいはず、多分。
死んだ母の身代わりに子を抱くなんて、普通じゃ考えられないのだし。
そう考えてる間に、秘所の中を指でかき回される。

「はぁん…ふぁあ…」

くちゅくちゅと淫らな水音が響く。
普段は楽器を弾く一夜の指があたしの秘所を掻き回す。
与えられる快楽は脳を痺れさせるようで。

でも、まだ足りない。

「あははっ…今度はあたしの番」
「サキュバス顔負けの淫靡な顔だね」
「それ、ほめ言葉?」
「さぁね」

一夜の言葉はさっさと無視してあたしは一夜を押し倒す。
身長は同じくらいだから、意外と楽。体格もそんなに変わらないから。
こうやって見ると一夜の目はとても不思議な色をしてる。青みががった翡翠色。
その色に惹かれて、あたしは一夜の目を舐めた。

「…!」
「あたしや母さんと違う色の目は、どんな味かな、って」

一夜はあからさまに不機嫌になった。けどこれはお返しみたいなものだ。
あたしもそろそろ限界だった。際限なく溢れ出す露に一夜のモノを絡め、一気に腰を落とす。

「あは…いっぱい…気持ちい…」

あたしは笑った。ようやく、秘所が満たされたから。
でも、まだ足りない。もっと、もっと、快楽を頂戴。

「まったく、澪珂は、淫乱娘だねっ」
「あぁあ…ひあぁぁ!」

きっと今、あたしの秘所は一夜のモノをきゅうきゅうに締め付けているのだろう。
腰を振り、モノが出入りするたびに愛液が溢れ出す。

「余裕、無い?」
「うるさいね」

笑ってからかうと、急に腰の動きが速くなった。
襲い来る快楽に、あたしは喘ぐ。

「あぁ…あ、ひゃああん!」

あたしは一際高く声をあげた。最高の快楽が、脳を焼くようだった。
と、同時に一夜も達したようで、中に放ったのがわかった。

*****

「…ダメ、だなぁ、あたし…」

夜明け前の余韻の中で、あたしは独りごちる。
一夜はもう居なくなっていた。あいつも思うところがあるのだろうし。

ネルが好きなのは、どんなあたしなんだろうか?
少なくとも、ついさっきまでの淫乱女じゃあ、ないんだろうなぁ…。
軽そうに見えて真っ直ぐなネルは、あたしの本性を見て笑うだろうか。それとも軽蔑するのだろうか。
隠せるなら隠したいけれど、既に快楽に溺れてしまった体は抑えられない。

呟いたのは、届く訳のない謝罪の言葉だった。

126 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/14(土) 00:53:42 ID:ztmjVXYk
こういうのいいな
陰鬱なえろさたまんねえ

127 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/14(土) 03:09:16 ID:H.R1v8pQ
こういう近親ネタや背徳ネタを書ける人って少ないから
凄いと思うなぁ
txtにして保存しますた

128 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/02/14(土) 15:15:51 ID:cFGRnay.
実はハイプリ×クリエの人なのでした。よく見れば関連が見受けられますけども。
こっちの話のほうが考えたのが先で、ようやくといったところです。
また謎をつくりやがったユリナスリアってのはキーパーソンなので、その話はまた後に。

感想ありがとうございました!txtにして保存していただけるなんて感激です。

129 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/20(月) 23:22:47 ID:2VI0C06E
最近また創作意欲が沸いてきた、昔々の人間です。
今度のヒロインも無口娘にしようと思うのだがー
前回クルセだったせいか、LKかパラで悩み中。
俺にみんなの元気を分けてくれ・・・!

130 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/21(火) 00:12:22 ID:1w4UkMDQ
パラ娘に一票

悩んだら両方書けばいいじゃない、というのが本音だがな!

131 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/21(火) 04:29:37 ID:gualVQ.U
パラ娘に二票目を。
強く頼れるLKのふしだらなシチュも捨てがたいですが、、
清く凛々しいパラの堕ちる様がようござんす。

悩んだら(ry

132 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/21(火) 06:14:07 ID:AvUPjjFU
自分もパラ娘に(ry
プリやパラみたいな聖職者がヤリマンなんてイイではないですか(*´`)

133 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/04/23(木) 22:59:26 ID:aYY.Gg5A
みんなパラ娘を御所望のようだ…!
今回はヤリマンでもビッチでもなく
無口天然初心大食いというベタな娘で書く予定です。
主人公はテライケメンなハイプリということで…!

134 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/06/09(火) 02:42:00 ID:ISBHoMvg
主人公の立ったキャラにも期待しつつ、それに責められるパラ娘がもう・・・想像を掻き立ててやまない!
ちょっと先生、まじでよろしくお願いしますね。

135 名前:店長 投稿日:2009/06/19(金) 09:27:15 ID:5SuVCdeU
>>70
ジッパーは毛が引っかかったりイチモツが事故で挟まったりするからよろしくない。
とのご意見を頂きました

136 名前:学者は触手の夢を見るか 投稿日:2009/08/03(月) 20:35:55 ID:EpchtjR.
「そうだ。時計塔地下に行こう」
 また始まった。兄さんの悪い癖だ。
 脈絡もなくいろんな場所に出かけてはボッコボコにされて帰ってくる。
 何で毎回懲りもせずに殴られに行くんだろう。ひょっとしてマゾっ気でもあるんだろうか。
 なぜ一人で行ったんだと問い詰めると、毎回兄さんはこう答える。
「学問に携わる身として当然のことをしたまでだ」
 会話が繋がらないのは今に始まったことじゃないから良いとしても、心配するこっちの身にもなってほしい。
 今日だって、大聖堂からバイブルを持ちだしてこっぴどく叱られたばかりだというのに、日も暮れそうなこの時間になってアルデバランまで行くとか言い出した。
「虫は縦置きで焼くから良いだろうけど、オークに群がられて慰み者にされるよ」
「そんなこともあろうかとだな」
 兄さんは杖を投げた。宙を舞う杖に向かって指差し、持ち前の高速詠唱で魔法を唱える。
 次の瞬間、杖は凍りついて床に落ちた。
「準備は万端だ。早速出かけることにしようじゃないか」
 落ちた杖を蹴飛ばして氷を割り、大きなガラスのケースを担いで、兄さんは部屋を出ようとする。
 いくらフロストダイバーの練習をしたからって、一人では無茶だ。私も立てかけてあった愛剣をひっ提げて、バカな兄さんを追うことにした。

 それがそもそもの発端。


「無事に目的地に着いたわけだが」
「バカじゃないの……」
 到着したのはアルデバラン時計塔地下三階。毒ネズミと赤コウモリと卑猥な生物が跋扈する、じめじめして薄暗い嫌な場所だ。
 とりわけ、兄さんが興味を示したのは卑猥な触手お化けだった。ネズミは邪魔なので炎の壁で焼き払い、コウモリの始末は私にさせた。
 まずは、触手のお化けを凍らせる。そして、その触手をじっくり観察しつつ、担いできたガラスのケースに入れて捕獲完了、というわけだ。
 ここまで聞けば学者の鑑のような行動だが、肩に矢が刺さっていたり頭に大きなたんこぶを作っていたりと、人間としては少々無茶をしすぎだった。
 卑猥生物の入ったガラスケースをおいて、湿っていない地面に座って一休み。ポーションの一本や二本、持ってくればいいのに。何が「準備は万端」だ。
「私もポーションなんか持ってないよ」
「だろうな。だがその表現は半分間違っている」
 いつものようにわけのわからないことを言い始める。兄さんは物事をいちいち正確にとらえないと気が済まないタチで、それが会話を成立させない原因の一つだ。
 兄さんの目がだんだん細くなっていく。……まさかこんなところで寝るつもりではあるまいか。
「寝ちゃダメ。用が済んだんだから、さっさと帰るよ」
「う、ん……。おやすみ」
 ダメだ。なんかもう、色々ダメだ。
 こんな薄気味悪い場所でよく寝られるものだ。
 部屋も本で埋め尽くされて、掃除なんか絶対にしないからホコリ塗れで、それでもそんな場所で寝てる兄さんはきっと新種のモンスターか何かだ。
 そのモンスターがウネウネと気持ち悪い動きをしているケースの隣で、これ以上ないくらいに幸せそうな寝顔で寝ている。
「バカじゃないの……」
 バカなんだろう。バカに違いない。こいつはバカだ。
 これは担いででも連れて帰る必要がありそうだ。あんまり長居したい場所じゃない。
 気持ち悪い触手入りのケースは残念ながらここに置いていこう。せいぜいこんな気味悪い生き物が一匹でも多く餓死してくれることを祈って、私は兄さんの隣に立った。
「なーんか、嫌な音が聞こえる……」
 ミシリミシリって、そんな音を立てなきゃいけないような物体のあるダンジョンじゃない。
 あるとすればそれは、兄さんの持ち込んだガラスケース。気持ち悪い触手お化けにドンドンと叩かれて、ガラスケースにヒビが入っている。
 早いところ兄さんを引きずって避難しないと。もう担ぎあげるような時間はない。
 脇の下に手を入れて、とりあえず兄さんを崩壊寸前のガラスケースから引き離す。男のくせにすごく軽い。
 水の中に兄さんを投げ込んで、起きてもらおう。これだけ軽いなら投げるのも簡単だ。ついでに頭でも打ってバカが治ってくれればいいんだけど。
 深い水たまりの中に落とされて兄さんが慌てて起きる。いつも無駄に落ち着いてる兄さんが慌てるのは珍しいから、笑ってしまった。それが隙になった。
「あっ」
 かろうじて受身をとっても、すでに足は捕まえられたまま。今度は私が引きずられることになった。
 ぬめり気のある不快な感触が、足を這って登ってきた。体勢を崩して剣を抜けない私は、もがいてそいつを蹴っ飛ばす以外に何もできない。
「離せ……ッ!」
 スカートの中に潜り込んでくるそれは、余計に絡みつくばかり。
「ひゃ……あ!」
 そのうちの二本が、私の腰に巻きついた。兄さんなんかよりずっと力持ちだ。私の体を地面と垂直になるまで持ち上げて、びくともしない。
 足が地面につかないのは不安だけど、とりあえずこの触手をなんとか引きはがさないといけない。
 足に絡みついて上ってくるそれを引きはがすため、やむなくスカートをたくしあげる。赤い太いものが巻きついて、先端から白濁した液体が垂れていた。強烈な匂いで力が抜けていく。
「こ、の……」
 そのうちの一本を掴んではがそうとしても、滑ってしまってうまくいかない。一刻も早く逃れたいのに、それは決して私を離してくれなかった。
 腰につけた剣に手を伸ばす。引きぬくのにも時間がかかる。全身から力が抜けて、意識すら落ちそうだ。
「あ、……」
 終わった。もうおしまいだ。
 力の抜けた腕では重たい剣を支えることなんてできなくて、
 カラン、とつまらない音を立てて転がったそれにはもう手が届かなくて、
 上ってくる赤い太いそれは私の下着を強引に破り捨てて、
 もう、希望なんてどこにも
「手を離すな」
「え……?」
 落ち着きすぎた声が、後ろから聞こえてきた。腰を抑えつけられているので、顔だけ振り向く。きっと今、私はひどい顔をしてるだろう。
 涙は出てこない。何もかも諦めて、景色が虚ろに見えた。私の目は今、どんな風に見えるんだろう。
「スカートから手を離すな。見えなくなる」
 ああ、希望はどこにもない。兄さんだってどうしようもなくバカで、バカで、バカだけど、男なんだ。
「く、あ!」
 赤い太いものが秘部をさすった。全身に電撃が走ったようだった。
 白くて臭い液体を塗ったくって、私の意識をも白く塗りつぶしていく。
 まだ外からの侵入を許したことのない秘部を叩いて、赤いそれの中で一番太いものがこじ開けようとする。
 入口の部分に十分な潤滑油を塗り終えたそれは、バネのように縮んだ。
 来る……。


 世界から音が消えて、光が消えた。


 貫かれた感覚はなかった。想像していた痛みもない。
 暖かく抱かれている感覚で、自分が宙に浮かんでいるようだった。
 持ち上げられていたんだから、浮いている感覚は当然かもしれない。
 けれど、腰に巻きついていたあの嫌な感覚はなくなっている。
 音が戻ってきた。唄うように紡がれる言葉の後、轟音が鳴り響いた。
「最初から、助けてよ……」
 兄さんは何も言わなかった。無言で私を抱きしめた。全身に力が入らないのはさっきまでと変わらない。身動きが取れないのも同じ。
 それでも、なんだか悔しいけど、心地良い。あの触手お化けと違って、あったかい。
「何で、助けたの?」
 聞いておかなければならないことがある。どうせ、つながらない会話ではぐらかされてしまうんだろうけど。
「見たかったんでしょ。私がめちゃくちゃにされていくところ」
 あの時兄さんは、スカートから手を離すなと言った。私がスカートから手を離せば、それに隠れて触手になぶられる秘所が見えなくなるから。
「何を勘違いしてるんだ」
 兄さんはいつもの口調で言った。
「ペノメナが人間の女性を襲うところなんて、めったに見られるものじゃないだろう。
 絵空事かと思っていたことが実際に目の前で起きたんだ。学者として観察しないわけにはいくまい」
「ば、バカじゃないの……」
 本当にバカだ。結局、見たかったんじゃないか。
「しかし、非常に残念な――誰であろうと曲げることのできない不変の――原理が一つある」
 このもったいぶった言い方は、兄さんが一番言いたいことを言う時に使うものだ。
 どうせまたバカなことを言うんだろうと思っていたら、その通りだった。

「お前をめちゃくちゃにしていいのは俺だけだ」

137 名前:学者は触手の夢を見るか(あとがき) 投稿日:2009/08/03(月) 20:43:20 ID:EpchtjR.
ROで書くなんて何年ぶりだろう。という感じの作品。
突発的に書き始めて執筆時間は実に一時間。
もうちょっと引きのばしたらよかったかなと思ったけど、バカなノリじゃないと書けません……。
>>124みたいな雰囲気の作品とかマネできないです。

>>133氏のイケメンハイプリに期待しつつ、適当なつなぎ程度ということで。

138 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/03(月) 22:22:05 ID:2BAr.xYs
なんという生殺し展開

139 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2009/08/19(水) 14:11:49 ID:b1.4055A
初めてが兄さんなんて まで読んだ

300 KB
掲示板に戻る 全部 1- 101- 201- 301-327 前39 次100 最新50
 名前: コマンド/メール(省略可):
read.cgi ver4.20 by GlobalNoteScript (2006/03/17)