【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
[47:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2008/05/05(月) 16:20:36 ID:31O20co2)]
それはどういう意味だ?と聞こうとしたけど、口には出せなかった。
無言で頷き、ワープポータルを出す。
私の心は何だか晴れなかった。
夕暮れ時。
部屋からは美味しそうな匂いが漂ってくる。
「やっぱりロゼの料理は最高だっ」
「どういたしまして。」
料理を一口、噛み締めるたびに至福を味わう。
ロゼの特技が料理だったとはとても意外だった。
そこらの高級レストランに出されてもおかしくないぐらいの腕前だ。
私は料理が出来ないので、とても羨ましかった。
「お嬢様、ブドウ酒などいかがでしょうか?」
「うむ、注いでくれ。」
二人で訳のわからないごっこをする。
とくとく、と柔らかい音を立てながらブドウ酒がグラスに注がれ、
それを口に含み、舌の上で転がしてから飲み込む。
嗚呼、何て至福…
しばらく二人とも黙ってブドウ酒を飲んだ。
グラスが空になる頃に、ロゼが口を開いた。
「なあ、ジュリア。」
「ん?」
「ジュリアは、その…あいつとよりを戻すのか?」
…すっかり忘れていた。
料理が美味しすぎて、頭からすっぽり抜けてしまっていたらしい。
まだ私は決めかねていた。
「ん…」
「ま、より戻すのがいいぜ。まだ好きなんだろ?
俺も厄介払いが出来るしー」
頭を何かで思い切り殴られたような衝撃を受けた。
ロゼはそんな風に思ってたのか。
私を邪魔者だと…
そりゃそうだよな。
突然降って沸いたかのように自分の家に居候されたら、誰だって迷惑だ。
「ジューリア?」
「うあ!?」
気付くと目の前にはロゼのどアップの顔があった。
「な、何だ!?」
「何だ、じゃないだろ。
ボケーっとしてどうしたんだ?」
「…何でもない!寝る!」
「ジュリア?」
「やかましい、私に構うな!」
私はそう言い放つと、席を立ち上がり、寝室に向かった。
背後でロゼが何か言っていたがよく聞き取れなかった。
私は一体何をイライラしているのだろうか。
寝着に着替えるのが面倒くさかったので、法衣のままベッドに潜り込む。
私は…ロゼの事が好きなのだろうか?
馬鹿な、振られたばかりなのに、すぐに他の人を好きになれるものなのか?
私は枕に強く頭を押しつけた。
いつもロゼが吸っている煙草の匂いが微かにする。
二人ともベッドに入っても中々寝付けず、よく夜中まで色々な話をしていたな。
バカな話で盛り上がったっけ。
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