【18歳未満進入禁止】みんなで創る18禁小説Ragnarok ♀×♀ 第6巻【百合】
[152:夜とカクテル4(2009/10/23(金) 23:21:14 ID:JdBGdoBw)]
「どうぞ、散らかってますけど」
大通りから少し入った場所にある三階建ての建物の二階が、彼女の住まいだった。小さめのテーブルと椅子が一脚、それから窓際にベッドがあるだけで、むしろどうやったら散らかせるのかと聞きたいくらい簡素な部屋。きっとキッチンも浴室も簡素なんだろうと容易に想像できた。とはいえ、私も似たようなものだ。家よりも装備品のほうが高価なのは、どこの冒険者も大体一緒だろうと思う。
「お茶入れますね」
そう告げて、紙袋を抱えた彼女はキッチンへ消える。私は客人の権利として、一脚しかない椅子に座った。くるりと部屋を見回して、へえ、と少し感嘆する。部屋の片隅に無造作に立てかけられた杖は、地獄のように暑い火山に棲む魔鳥からしか手に入らない一級品だ。見たところ精錬もかなりしてある。あれを持っているならば、彼女は結構力のあるウィザードなんだろう。そもそも転生を済ませている。ハイウィザードの制服に、どこかのギルドのエンブレムもつけていた。
そんな彼女が名前も知らない、ただ夜の宿でなし崩し的に行きずりの関係を結んだだけの私を部屋に招いてくれたことが不思議だった。私は彼女との関係はあの店の中だけで完結していると思っていたし、外に持ち出すつもりもなかった。だから愚かにも、あの店以外で会うことはない、とどこかで考えていた。
省略27
[153:夜とカクテル5(2009/10/23(金) 23:22:56 ID:JdBGdoBw)]
ぎし、と二人文の体重を受け止めたスプリングが控えめな悲鳴を上げる。
「抵抗、とか、しないんですか」
私を押し倒し、頭の横に手を突いて彼女が問う。
「あなたは、しなかったわ」
「……それも、そうですね」
私の答えにちょっと笑って、彼女はゆっくり私の唇に唇を押し付ける。
省略23
[154:夜とカクテル6(2009/10/23(金) 23:24:10 ID:JdBGdoBw)]
「そんな顔しないでくださいよ」
どきどきしちゃうじゃないですか、と顔を上げた彼女が、少し困ったように笑う。髪を軽く掴んで目を閉じると、身体を引き上げて望み通りキスをくれた。
「可愛い顔、するんですね」
唇を離すと、ふにふにと左手で胸をまさぐりながらそんな事を言う。彼女はさっきから一度だって、その期待で硬くなった先端には触れないのだ。
「誰かさんだって散々可愛い顔、んぁあっ、ちょ、ずるっ」
言い返したとたん、そこをきゅうっと摘まれた。びくりと身体が跳ねる。
省略39
[155:夜とカクテル7(2009/10/23(金) 23:25:00 ID:JdBGdoBw)]
窓から差し込む光が、赤みを帯びている。
私は中途半端にはだけた服のまま、くたりとシーツの上に伸びていた。傍らで、ベッドの端に腰掛けた彼女が、すっかり冷めてしまった紅茶に口をつけていた。んん、と伸びをして体を起こす。
「ねえ」
声をかけて、私は中途半端にはだけた服を脱いでいく。肘から先に纏った長い袖も、紐を解いて外す。
「何でしょう」
振り向いた彼女が、服を脱ぐ私を見てちょっと赤くなって、それがおかしかった。さっきまであんなことをしてたのに。
省略10
[156:144(2009/10/23(金) 23:26:44 ID:JdBGdoBw)]
以上です。読んでくれてありがとう。エロ薄くてすまん・・・。リバっていいよね!
あと誤字脱字あったらこそーり脳内変換して読んでくれると嬉しい。
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